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岐阜の最年少市長が逮捕 好青年がワイロでハメられた?〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140704-00000005-sasahi-soci
週刊朝日 2014年7月11日号
まだ、あどけなさが残る全国最年少市長は“甘い罠”に落ちたのか。
愛知県警と岐阜県警に6月24日、逮捕されたのは、岐阜県美濃加茂市長、藤井浩人容疑者(29)だ。美濃加茂市への浄水プラント(ろ過装置)の導入をめぐって、受託収賄と事前収賄、あっせん利得処罰法違反の容疑がかけられている。
一方、現金を渡したとされるのは、経営コンサルタント会社「水源」の社長、中林正善被告(43)。
「まさか、逮捕されるようなことをしていたとは」と美濃加茂市議の一人は、驚きを隠せない。
今回の容疑は、藤井容疑者が美濃加茂市議時代の2013年3月にさかのぼる。雨水を利用した浄水プラントの実験設備を設置したいと中林被告から依頼を受けた藤井容疑者が市議会で設置検討を求める発言をしたという。
見返りに、最初は現金約10万円を受け取り、その後にも、設備の導入を求められ、現金約20万円を受け取ったとされている。
藤井容疑者は、市議時代から浄水プラントを推進。市長就任後は、担当部局に導入を求め、設置された。
「中林被告は、地方自治体に導入されると事業拡大につながると思い、複数の地方議員に接触。藤井容疑者と親しくなり、現金を渡したと供述している。現金を渡した日に銀行口座からの出金があり、供述と一致した」(地元捜査関係者)
中林被告は今年2月、虚偽のプラントの受注証明書で金融機関から借り入れを行ったという詐欺容疑などで逮捕され、3月にも再逮捕。今回は再々逮捕だった。前出の美濃加茂市議が言う。
「担当部局に市長から浄水プラントがどうなっているか、頻繁に問い合わせがあり、変に感じていたそうだ」
だが、藤井容疑者は中林被告から現金は一切、受け取っていないと否認。飲食も割り勘だったと供述している。藤井容疑者の代理人で元東京地検特捜部検事、郷原信郎弁護士は言う。
「2回の飲食で、同席した共通の知人がいます。今、連日事情聴取を受けていますが、現金授受などなかったと私に言っている。県警は、認めていない知人がさも認めたかのように、藤井容疑者の取り調べで話しているようです。警察は虚偽の情報をリークして事件を作ろうとしている」
郷原弁護士ら5人は、藤井容疑者の弁護団を結成し、全面的に争うという。
(本誌取材班)
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