http://www.asyura2.com/14/senkyo167/msg/867.html
Tweet |
http://blog.goo.ne.jp/itagaki-eiken/e/454669710def9011203e0cbe701ffa51
2014年07月04日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆「自民党の加藤紘一元幹事長(元防衛庁長官)、さいたま市に来る」という感じの触れ込みに応じて、埼玉県内の弁護士らでつくる「弁護士の連帯を強める埼玉の会」が7月3日午後6時半から、さいたま市浦和区の市民会館うらわホールで、加藤紘一元自民党幹事長・元衆院議員を招き、集団的自衛権をテーマにした講演会に出かけた。だが、残念ながら加藤紘一元自民党幹事長が「体調不良のため中止」という看板が掲げられていた。会場入り口で主催者が配布していた「封筒入りの資料」をもらって、会場を後にするしかなかった。
私(板垣英憲)は、毎日新聞政治部記者として、大平正芳首相番記者時代、将来の首相候補の1人と目されていた加藤紘一内閣官房長官も担当した。池田勇人元首相がつくった自民党派閥「宏池会」のいわゆる「プリンス」と目されていた。池田勇人元首相は、旧広島2区選出で、広島県呉市在住の私の一族は、広島県議をはじめみな、「宏池会」に属していた。それだけに、宏池会会長を務めたことのある加藤紘一元幹事長の「病欠」は、残念でならなかった。加藤紘一元幹事長は、東大法学部の学生時代の1960年安保闘争当時、父が自民党代議士でありながら、全学連主流派のデモに「3回だけ参加した」経験を持つ。
◆主催者から配布された資料のなかに、「しんぶん赤旗日曜版」に掲載されたインタビュー記事が含まれていた。見出しは「解釈改憲誤り」「自衛隊が地球の裏側まで」「自衛隊が地球の裏側まで」「自民元幹事長 加藤紘一さんが批判」である。
このなかに、「戦争の道 再び進みかねない」「元官房長官、元防衛庁長官 加藤紘一さんに聞く」というインタビュー記事があり、講演会で語られたであろう内容を推測させている。
◆参考までに引用しておこう。聞き手は、田中倫夫記者で、以下の通りである。
戦後日本の反戦・平和の世論は、労働組合や平和団体も支えてきました。でも日本の反戦・平和勢力で最大のものは戦争体験者だと、私は思っています。
第2次大戦中、日本の少年兵で一番若いのは15、16歳でした。私の地元に、復員兵の息子さんがいます。彼はこんな話をしていました。「父は夜中になると荒れるんです。自分が殺した八路軍(中国共産党の軍隊)の兵隊が追いかけてくる、といって、家中のものをぶっ壊すんです」。別の復員兵は「1日に3人、4人と殺すことは大変なことだ」と語り、戦後25年たって、古い井戸に飛び込み自殺したそうです。
復員兵たちは「生きて帰ってきて申し訳ない」と思いつつ、戦後、一生懸命働いてこの国を再建しました。その多くは保守系議員の後援会の中枢幹部になりました。そういう人たちは「代議士よ、国会議事堂に赤旗が立つのは困るけれど、戦争だけはしちゃだめよ」と強烈にいっていました」
戦後69年もたつと、そういう人たちはだんだんいなくなってきた。あとは、戦争を知らない、戦争の悲惨さを体験していない世代です。戦争体験のない、頭だけで考える若者たちが、"ネット右翼"と称して勇ましいことをいっています。
憲法は時代とともに多少変化があっていいと思うが、解釈改憲をこの流れに乗ってやると大変危険です。だからこそ集団的自衛権問題を機に、憲法論議を正面からやればいいと思っています。
改憲勢力は実は、反米勢力なんですよ。靖国神社は、あなた方がよくこ承知の通り、反米神社です。正面から議論するとそういう問題があぶり出されてくる。憲法論議はいろんな欺臓(ぎまん)、を映し出してきます。
私はこの国は、よほど慎重にやらないと間違えた方向に行きかねないと思っています。昔、「再び戦争の道を歩ませない」と聞いた時は「大げさな話だ」と思っていました。でも最近は、万が一ということもあると思っています。日本共産党はしっかりしているが、本当に腹のすわった抵抗勢力が少ないからです。
自民党もいろいろと考えなおさなきゃいけない。戦後の保守主義というのは、地域のいろんな声を束ねた地域共同体づくりに原点がありました。しかしこの10年の新自由主義・構造改革がその日本的地域主義を壊し続けている。そういう中で俣守のありようも変わってきて、異論は排除しても右に行くというようになってきている。
私たちは近現代史をよく勉強していないし、学校の授業でも十分に教えてくれない。今こそ歴史を学ぶ必要があります。
聞き手 田中倫夫記者
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK167掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。