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野々村兵庫県議“フルスロットル謝罪”に世界が驚き
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2014/07/04/kiji/K20140704008497190.html
政務活動費の不正使用疑惑を受けた兵庫県の野々村竜太郎県議(47)の「号泣会見」が、海外メディアにも相次いで取り上げられていることが3日、分かった。英紙などは「フルスロットル謝罪」との見出しが付き、高い関心を示している。また、兵庫県議会への苦情は、約740件にも上っており、批判の声が高まっている。
常軌を逸した号泣会見が、海外にも広まってしまった。英国タイムズ紙(電子版)は、野々村県議が城崎温泉などに日帰り出張を繰り返していたことに絡め「温泉スキャンダルでフルスロットルの謝罪」と題して紹介。
野々村県議が記者会見で「日本の慣習となっている謝罪のための深いお辞儀」をする代わりに「体を震わせ、泣きじゃくった」と指摘。インターネット上で公開された会見の動画は何十万回も再生され、注目を集めているとした。
インディペンデント紙(電子版)は記事とともに動画へのリンクを掲載。「むせび泣き、深呼吸した後にまた泣き叫ぶ」などと会見中の様子を形容した。先月の東京都議会のセクハラやじ問題も海外メディアで報じられ波紋が広がった。日本の議員の品格が問われそうだ。
一方、兵庫県議会事務局によると、この日も、県内だけでなく東京や福岡などからも苦情が相次いだ。担当者は「朝から電話が鳴りやまない状態です」とため息。前日からの苦情を合わせると3日夕方までに737件に上った。「議員辞職すべき」「税金の使い方を慎重に調査しろ」というような声が多いという。
2日には同県議会の梶谷忠修議長(76)が野々村県議に直接対面し厳重注意。「説明責任を考え、県民に説明できない費用に関しては返還するように」と命じると、野々村県議は「(出張に)行ったことは間違いないが、こういった騒ぎになったこともあり返還を含めて考えたい」と応じたという。梶谷議長は7日に各会派の代表者を集めて、議会としての対応を協議することを決定。野々村議員への要求のほか、政務活動費の在り方や報告書の記載ルールについても話し合うとみられる。野々村県議自身は所属する総務常任委員会が18日に予定されている。
また、野々村県議が昨年度106回出張したとしているのが県北部の豊岡市だが、同市の議会事務局、同市にある県の支庁である但馬県民局、同市城崎温泉の観光協会はいずれもスポニチ本紙の取材に「野々村県議が視察に来たことはない」と回答した。関係者は「一般的に県議が視察に来る場合、関係各所に連絡が来る」としており、少なくとも公の出張ではなかったと思われる。
[スポニチ 2014/07/04]
◇
「フルスロットル謝罪」号泣県議会見が世界拡散!欧米で配信
http://www.hochi.co.jp/topics/20140704-OHT1T50031.html
政務活動費の使途に疑義が生じている兵庫県の野々村竜太郎県議(47)=無所属=が1日に行った号泣会見が、世界に波紋を広げている。欧米メディアは3日までに、相次いで会見の様子を報道。動画投稿サイトでは、200万回以上再生され、ツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)でも批判されている。県議会事務局などにも有権者らの抗議が寄せられており、収束の気配は見せていない。
野々村県議の号泣会見がついに世界へと発信されてしまった。
AP通信は「野々村県議の号泣動画が拡散している」との題名で、困惑と怒りの声が広がっていると紹介。会見の様子を「突然、泣き出し、意味不明な上、机に頭を突っ伏した」と記述した。米CBSテレビは「日本の政治家がカメラの前でメルトダウンした」とのタイトルで報道。「公人は今も昔も“お涙ちょうだい”で知られているが、野々村県議は別格だ」と皮肉交じりに、SNSなどでの反応を伝えている。
収支報告書などによると、野々村県議は昨年度、選挙区の西宮市から約100キロ離れ、城崎(きのさき)温泉のある兵庫県豊岡市に、106回も日帰り出張をしている。英紙ザ・タイムズは、観光地への日帰り旅行を繰り返したことに絡め「温泉スキャンダルでフルスロットルの謝罪」と例えた。会見での様子は「日本の慣習である深いお辞儀の代わりに、体を震わせ泣きじゃくった」とした。インデペンデント紙は「むせび泣き、深呼吸してまた泣き叫ぶ」と表現。各電子版ではユーチューブなどの動画投稿サイトをリンクさせ、再生回数が230万回を超えたものもある。
AP通信など通信社の記事は欧米のみならず、中東やアジア諸国にも“拡散”。各国メディアも野々村県議の号泣写真を掲載するなど一躍、“時の人”となった。
波紋は国内にも広がっている。県議会などにも議員辞職を求める抗議の声が相次ぎ、2日は約140件だったのが、この日だけで600件以上の抗議があり、計737件となった。議会も対応を迫られ、梶谷忠修議長は7日に各会派代表者を集めて今後の対応を協議することを決定。野々村県議への要求や政務活動費のあり方や報告書の記載ルールを協議する。梶谷議長はこの日、野々村県議を議長室に呼び出し「説明責任を肝に銘じるように」などと厳しく注意した。
一方、野々村県議は報道各社に文書で取材自粛の申し入れを行った。文書では「会見で全て答え、質問が出尽くしたのを確認した」とした上で「心身ともに疲れ果て、自殺に追い込まれるのではないかと不安でいっぱい」などと訴えた。
[スポーツ報知 2014/07/04]
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