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2014-07-02 07:04:31
集団的自衛権の行使容認を昨日7月1日に閣議決定したあと、安倍首相は記者会見し、「自衛隊がかつての湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加するようなことは、決してない」と、戦闘参加を強い口調で否定してみせました。
その一方で、「米艦防護は必要だ」「”駆けつけ警護”もありうる」「離島占拠といった事態には、自衛隊が素早く動けるようにする」と、戦闘があることを明言しています。
軍隊を動かして戦闘に至る場合があることを話しながら、「戦闘は断じてない」と否定する。自己矛盾を平気で口にできる卓越した神経と申しましょうか。
自分の国の首相に”ペテン師”のレッテルを貼りたくはありませんが、口から出まかせを言って国民をたぶらかす首相には、ペテン師以外のどんな表現があるというのでしょう。本物のペテン師です。ペテン師そのもの。
安倍首相はシーレーンの防衛や、尖閣での実力行使の事態を想定して、「一国で平和は守れない時代」といいます。これは、例えばアメリカと協力して武器を使うということではないのでしょうか。戦闘があることを自ら想定しています。
「この集団的自衛権こそ、抑止力。これでますます平和が確実になった」というに及んでは、失笑せざるを得ません。
安倍首相の解釈改憲に対し、朝日新聞は本日7月2日の社説で、「9条は死んでいない」という見出しを立て、「解釈は変更されても、9条は憲法の中に生きている」と、改めて確認しました。
「閣議決定がされても、自衛隊法はじめ関連法の改正や新たな法制定がない限り、自衛隊に新たな任務を課すことはできない」とも指摘しました。
そうです。まだ第1ラウンドが終わっただけです。闘いはまだ続きます。むしろこれからが本番とすらいえます。
朝日は、「議論の主舞台は、国会に移る」としたうえで、「この暴挙を、はね返すことができるかどうか」と、国民あげての第2ラウンドを問うています。
これに対し、読売新聞は、相変わらず大政翼賛広報紙丸出し。閣議決定を「歴史的な意義があろう」と、手放しのおたいこぶりです。
読売新聞は、国民を戦争に駆り立てたかつての戦意高揚新聞を想起させます。その結果がどうなったか、を忘れての戦意をあおる新聞は、”国民の敵”といえるのではないでしょうか。情けなくて涙が出ます。
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