http://www.asyura2.com/14/senkyo167/msg/761.html
Tweet |
オウム菊地直子判決までわずか3週間 裁判員裁判の限界
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/151504/1
2014年7月2日 日刊ゲンダイ
19年前に起きた東京都庁小包爆弾事件で爆発原料を運び、殺人未遂ほう助の罪に問われていた元オウム真理教信者の菊地直子被告(42)に懲役5年の判決が下った。17年にも及ぶ逃亡生活の末、一昨年6月に相模原市で見つかり逮捕。それから2年を経た1審判決は、無罪を主張していた菊地被告にとって厳しいものだった。
最大の争点となったのは爆発薬品が事件に使われることを知っていたかどうか。杉山慎治裁判長は「運んだ薬品が殺傷に使われる危険性を認識していた」と断定した上で「殺人未遂としては最も悪質なもの」と締めくくった。
もっとも、無作為に選ばれた裁判員からは「難しい事件だった」と迷いを吐露する声も出ている。事件から19年、決定的な証拠が出ない中で行われた判決に、ジャーナリストの江川紹子氏も「裁判員制度の限界が来た」と指摘する。
「裁判員制度の問題点が改めて浮き彫りになりました。まず裁判員に迅速性を求める危うさです。彼らに与えられるのは判決までの3週間。そんな短い時間でオウムの特殊性を理解するのは難しい。オウム信者は人殺しに疑問を持たないのです。普通の感覚と違う。丁寧に時間をかけてやらなければ正常に判断できません。もうひとつが訴訟手続きの問題です。今回、証人として呼ばれた7人のうち、都庁事件に関与していた人はたった2人。残りの5人は事件と無関係で、オウム=悪を印象づけるために呼ばれたのです。検察が求める雰囲気づくりに裁判所が乗ってしまった形。これでは裁判員も冷静な判断が難しかったと思います。決定打となる証拠がないことを考えれば無罪になるべき判決。疑問の残る結果で、被告側も納得できないでしょう」
案の定、菊地被告の弁護側は即日控訴した。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK167掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。