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2014年06月30日
読売新聞が土台から崩れかけているようだ。新聞全体の心棒が抜けたような記事が此処1か月続いている。このようなことは嘗てない事なので、目立つ。何が違うか、決定的論拠はないが、渡邉恒雄(ナベツネ)の新聞と云う臭気が薄まっていることだ。その辺の諸事情に関する情報がないので、筆者の思い過ごしかと思っていたが、必ずしも思い過ごしとは言えない事情もあるようだ。そのことに気づいたのは、以下の情報屋として名高い歳川氏のコラム内で知ることが出来た。無論、筆者の深読みと云う危惧もあるのだが、その気づきの根拠等は、歳川コラムを読んだ後、簡単に語っておく。
≪「体調不良」渡邉恒雄・読売新聞主筆の処女作『派閥』は政治の法則性を知る名著
6月初頭、読売新聞グループ本社の渡邉恒雄会長・主筆(88歳)が体調を崩し、数日間入院したという。今年に入ってからだけで2回、救急車で搬送されたとも言われている。
■安倍首相の祖父・岸信介首相時代のナベツネ氏処女作
その渡邉氏が、1958年9月に出版した『派閥』(弘文堂)が「若き政治記者=渡邉恒雄の記念碑的処女作。いまに生きる不朽の派閥論」と銘打ち、復刊された。 同書刊行はナベツネ氏32歳の時である。すでに当時の大野伴睦自民党副総裁の懐深く食い込んだ政治記者として名を馳せていたが、「複雑怪奇に躍動するナマの政治のメカニズム」(渡辺氏)を見事に描ききっている。
1958年(昭和33年)9月と言えば、安倍晋三首相の祖父・岸信介氏が首相を務めていた。この本の巻末にある「自民党代議士当選回数表」を見ると、懐かしい名前が列挙されている。
鳩山一郎(鳩山由紀夫元首相、鳩山邦夫元総務相の祖父)、大野伴睦、川島正次郎、河野一郎(河野洋平元衆院議長の父、河野太郎副幹事長の祖父)、小 沢佐重喜(小沢一郎生活の党代表の父)、吉田茂(麻生太郎副総理・財務相の祖父)、石橋湛山、岸信介、池田勇人、佐藤栄作、保利茂(保利耕輔元文相の 父)――。 自民党黄金時代の立役者ばかりだ。安倍首相の父・安倍晋太郎元外相(1991年没)、金丸信元副総裁(96年没)、竹下登元首相(2000年没)が1年生議員という時代である。
■「派閥の争いは人間社会の宿命でもある」
渡邉氏は1950年に読売新聞社に入社、2年後に政治部に配属された。政治記者歴6年目に『派閥』を刊行、今日まで日本政治をウォッチングしてきた。同氏は言う。
「派閥の争いは人間社会の宿命でもある。変転常ない政界の動きに、数多い派閥の栄枯盛衰を見るとき、私は太平記や源平盛衰記をひもとくときのような、ある種の感慨をおぼえる。そこは情無用の暗い世界でもあり、政治家たちの生命をかけた投機とギャンブルの世界でもある」
本書には岸信介、大野伴睦、河野一郎らの派閥の実態が赤裸々に描かれ、さらに広川弘禅元農相の凋落から小選挙区制を導入した場合の問題点(当時は中選挙区制)などの項が設けられている。
懐古趣味だと言わないでもらいたい。政治学、政治史の貴重な参考文献である。 だが、渡邉氏の健康が気にかかる。
先に読売新聞グループの人事が発表された。かつて「政治部王国」と言われた同紙の東京本社枢要ポストに社会部、経済部出身者が起用された。ナベツネ体制異変の兆しなのか。現時点では判定材料が乏しい。
ところで、この間に政治記者出身のジャーナリストの新刊が相次いで刊行された。 元共同通信編集局長の後藤謙次氏の『ドキュメント平成政治史1』(岩波書店)、朝日新聞特別編集委員の星浩氏の『官房長官―側近の政治学』(朝日新聞出版)、読売新聞特別編集委員の橋本五郎氏の『総理の覚悟―政治記者が見た短命政権の舞台裏』(中公新書クラレ)である。永田町ウォッチングを生業とする筆者にとって、どれも参考になる良書だ。
それにしても、今から半世紀以上も前に、若きナベツネ記者が僅か10日間で書き上げた『派閥』こそ政治の法則性を知る最高の本と断言したい。新聞社経営のトップとして君臨すると同時に、“現役政治記者”であり続けた渡邉氏の原点が本書である。
■安倍首相と渡邉恒雄氏の会食はあるか
6月24日、アベノミクスの新成長戦略(日本再興戦略)、経済財政運営と改革の基本方針(骨太の方針)が閣議決定された。そして焦点の集団的自衛権行使容認に向けた憲法解釈の閣議決定も、早ければ7月1日、遅くとも4日には閣議決定される。
*筆者は、懸案をクリアした安倍首相が6日からの外遊ラッシュの狭間を縫って渡邉氏と会食の機会を持つのかどうかに注目している。なぜならば、安倍首相が「マスコミ界のドン」渡邉氏を忌避しているとされるからだ。 ≫(現代ビジネス:歳川隆雄のニュースの深層)
以上の歳川氏のコラムは、所謂「提灯コラム」なので、情報屋としての才能が充分に生かされている。まあその辺は、同業のような部分も持つ筆者として理解できないわけでもないのでスルーしておこう。問題は「提灯コラム」の中身ではない。上記コラムの中に、気になる部分が二か所あった。
1、『6月初頭、読売新聞グループ本社の渡邉恒雄会長・主筆(88歳)が体調を崩し、数日間入院したという。今年に入ってからだけで2回、救急車で搬送されたとも言われている。』
2、『新聞社経営のトップとして君臨すると同時に、“現役政治記者”であり続けた渡邉氏の原点が本書である。』の二か所だ。
年齢が88歳になる渡邉氏なのだから、救急車で緊急に運ばれること自体はあり得ることだ。しかし、昨年までは、そのような事態が起きたと云う情報はないので、今年に入り、高齢による体調不良が頻発していると云うことになる。半年の間に、二度救急搬送と云うのは、誤飲(食道に入るべきものが気道に入る)など高齢者独特の症状と云うことも考えられる。しかし、購読者数1000万部を標榜する新聞社の現役主筆がその辺の健康管理を怠ると云うのは考え難い。そうなると、名医の健康管理下でも対処が難しいストレスによる体調不良と云う可能性も疑う必要がある。
次に、歳川氏は気にせず書いてしまった日本語だが『…“現役政治記者”であり続けた渡邉氏…』が過去形になっている部分だ。“あり続けた”は本来“あり続ける”が正しい。憶測すれば、“あり続けた”になってしまった。或いはそのような状況が接近している事をキャッチアップしているために起きたミスかもしれない。まさか、暗に読者に、それを知らせるほど良心的情報屋とは思えない。コラムの閉めに『安倍首相が6日からの外遊ラッシュの狭間を縫って渡邉氏と会食の機会を持つのかどうかに注目している。』と書いているが、ナベツネの健康状態を知る手がかりを求めているようにも読める。
安倍晋三が上から目線を嫌うのは性癖であり、軽い神輿として宙に浮いていることでエクスタシーを憶えるのだから、鞭やロウソク好みのⅯではない事だけは確かなので、ナベツネが元気でも会いたくはないだろう(笑)。各社の世論調査によると、「集団的自衛権閣議決定」の評判は散々だ。説明不足だと云うメディアの論調に煽られた国民が「もっと丁寧に説明しろ」とオウムのように言葉をなぞるが、説明を聞けば聞くほど霞が関禅問答に嵌るわけで、説明責任うんぬんと云うレベルの話ではない。早い話、国民を米軍の餌食にします、と言っているのだから、説明など出来るわけがない。
まあ、多くのメディアやブログ等々で、集団的自衛権の内容は語られているのだから、特に筆者が多くを語る必要はない。それよりも、ナベツネの体調不良の原因がなんであるかの方が気になる。筆者はナベツネのストレス説に傾いている。理由は簡単な事柄に起因する。その原因はナベツネ率いる読売新聞社と巨人軍球団代表だった清武氏との間で起こっている訴訟合戦にある。Jcastなどに記事では“ナベツネ法廷で吠える!”等と平気の平左なナベツネの嘯くふてぶてしい態度のように表現されているが、訴訟弁論で、ナベツネは自説を朗々と語ったが、清武側の弁護士からの厳しい追及に、しどろもどろな醜態を見せたのが、実際の法廷劇だ。
つまり、“お白洲外”のポジションで、人様を傷つけるのがナベツネの日常だったのに、清武側のY弁護士の皮肉に満ちた、手厳しい論理の矛盾点を突かれ、立ち往生したというのが事実のようだ。法廷における容疑者や被告人の立場に対し、警察・検察の最大のイエスマン・メディアとして、魔女狩り推進の先鋒を務めるナベツネだが、自らが“お白洲”の張本人になる緊張感は、安全地帯で「政界フィクサー」等と呼ばれ慣れている身にとって、怒涛のストレスが掛かっていると観察することが出来る。このような不慣れな立場に追い込まれ、追い詰める人間が、追い詰められる人間にポジションチェンジした瞬間に、ストレスは最高潮に達する。
また、安倍晋三がマスメディア現役幹部の“金の玉”を握り、完全支配下に置いたわけだが、ナベツネだけは蚊帳の外に置かれていた。読売の論調は、全面的に安倍官邸の方針にエールを送りながらも、どこか煮え切らない元凶がナベツネにあると睨んでいるようだ。安倍官邸にしてみれば、もう「政界フィクサー」気取りで国士面されるのが不快なのだろう。“天上天下唯我独尊”で居たい安倍にとって、ナベツネは五月蠅いだけの存在かもしれない。穿った心で推論していくと、今回の清武読売訴訟合戦の法廷闘争を通じて、ナベツネの名誉を傷つけ、「政界フィクサー」、「マスコミのドン」を、老兵として消えて貰う行政司法の結託が見えているのかもしれない。現実、このような杞憂も、ナベツネのストレスになっている可能性はある。
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