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集団的自衛権、厳しさ覚悟を 西元徹也・元統幕会議議長
――自衛官生活を通じて印象に残っている出来事は。
「最も危機感を持ったのが朝鮮半島危機だ。1994年の6月になり、朝鮮半島ではいつ戦争が勃発しても仕方がないと感じ、緊張が高まった。朝鮮半島にいる邦人をどう救出するか、日本海側の原子力発電所など重要施設をどう防護するかなどを考えた。米軍からは空母機動部隊の護衛などを要請されたが、『誠に申し訳ないけれども、集団的自衛権の行使に該当するので、今のわが国の憲法解釈上できません』とお断りした」
――96年には台湾海峡危機がありました。
「中国がミサイルを発射し、驚いた。マイヤーズ在日米軍司令官が私にある衛星写真を見せてくれた。中身は勘弁してほしいが、その写真を見て『中国による台湾への侵攻は起こりえない』と2人で判断した。正直言うとほっとしたが、あの事件を契機にして中国が軍拡にまい進した」
――集団的自衛権の行使容認で自衛隊はどう変わりますか。
「行使が認められれば、自衛隊の任務は厳しくなる。自衛隊員はより厳しい行動の現場に立たされると覚悟しなければいけない。精神的な準備は今までとは違った次元でしっかりとしなければいけない。大きな責任は指揮官にある。隊員に使命感をしっかり身につけさせておけば、現場でもたじろぐことはない」
1959年防大卒、陸上自衛隊へ。陸上幕僚監部防衛部長などを経て92年3月陸幕長。93年7月から96年3月まで統合幕僚会議議長を務めた。78歳。
[日経新聞6月29日朝刊P.4]
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