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民主党両院議員総会。挨拶する海江田万里代表=24日午前、東京都千代田区の民主党本部(小野淳一撮影)
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20140629/plt1406291553002-n1.htm
2014.06.29
第186回通常国会が事実上の閉会日となった6月20日夜。国会近くの老舗ホテル内のバーで、民主党の細野豪志前幹事長、馬淵澄夫選対委員長、長島昭久元防衛副大臣の3氏がひそかに杯を交わした。折しも同日は、海江田万里代表の進退が注目された党両院議員総会が、国会日程の都合で延期されたばかり。3人の“秘密会合”は憶測を呼ぶものだが果たして−。
細野氏「衆院と参院で党運営に対する温度差がある。同じ方向を向いていかないと党勢を回復するのは難しい」
馬淵氏「今の民主党で選挙に勝つのは厳しい状況だ。いつ解散があっても対応できるように布石を打たないといけない」
長島氏「いつまでも第一、第二世代の先輩方におんぶにだっこじゃダメだ。党再生のためにわれわれが気勢を上げよう」
バー内にある個室で3人は向き合うと、民主党の再建にかける思いをそれぞれの立場からぶつけ合った。
党内では、民主党を創設した鳩山由紀夫、菅直人両元首相らを「第一世代」、野田佳彦元首相や前原誠司前国家戦略担当相らを「第二世代」、細野氏らを「第三世代」と分類する。当選4、5回生の3人は「第三世代」の中心人物だが、3人だけで一堂に会することはこれまでなかったという。
3人の政策的な共通点はいくつかあるが、その中でも特にこの日の会合で確認されたのが、限定的に集団的自衛権を認める「安全保障基本法」の制定だった。
党内でも保守派の論客とされる長島氏は先の国会中に、自身が会長を務める民主、日本維新、みんな、結い各党の有志議員による勉強会「外交・安全保障政策研究会」で安全保障基本法の指針をまとめた。
この動きに呼応するように、細野氏も5月末に結いの党の江田憲司代表のタウンミーティングで講演し、「野党側から安全保障基本法を提案する必要はないだろうか」と協力を呼びかけた。馬淵氏は、「集団的自衛権の限界を設定した上で、行使を一部容認すべきだ」との意見から、安全保障基本法に理解を示した。
保守系とリベラル系の議員が混在する民主党で、安全保障基本法を制定し、限定的にせよ集団的自衛権の行使容認に踏み出せば、決定的な亀裂をうみかねない。海江田氏も制定には消極的だ。そんな党内で基本法制定に踏み込む事は「海江田降ろし」につながりかねないが、今回の会合で、3人が具体的な行動を合意した気配はない。
ある中堅議員は「第三世代による党刷新の動きが強まらない限り、党再生は難しい」と訴える。その上で、「新しい民主党をつくるためにも現実的な安全保障政策を主張する3人による改革が必要だ。民主党の三銃士になってほしい」と期待する。
小説「三銃士」はフランスを舞台に、銃士になることを夢見た若者・ダルタニヤンが三銃士とともに活躍する物語で、「一人は皆のために、皆は一人のために」という有名な言葉が最初に使われた小説とされる。3人は今後も折を見て集まることを約束して別れたが、結束力を発揮するような“行動”が求められているのは言うまでもない。
24日には、延期された党両院議員総会が開かれ、海江田氏が、代表選の前倒しを求める「海江田降ろし」の議論を封殺した。ただ、7月下旬に昨年の参院選惨敗から1年の「総括の場」を改めて開くことで不満をかわしただけで、火種はくすぶっている。
27日に国会内で開かれた憲法と安全保障の総合調査会の合同総会では、安全保障法制の整備に向けて政府が示した15事例に対する党見解をまとめた。ただ、総会で、安全保障基本法についての意見は出たものの、党見解に反映されることはなかった。
個性の強い3氏が「海江田降ろし」の火種を背負い行動に転じるのか−。海江田氏の進退については1カ月先送りされたが、「第三世代」による改革もまた、まだまだ道のりは遠そうだ。(楠城泰介)
◇…今週の永田町語録…◇
(23日)
▽記録
世耕弘成官房副長官 ゴルフを首相在任中に一番したのは宮沢喜一元首相の30回。安倍晋三首相はもう21回した。30回の記録は必ず破ってやるというぐらいの意気込みでしている。(講演で)
▽緊張感
浅尾慶一郎みんなの党代表 野党が一体であっても「何でも反対」であれば、緊張感は出てこない。具体的な提案がない中、ただ単に「反対」と言っても、緊張感を醸成できない。(野党共闘に関し、記者会見で)
(24日)
▽価値観見直せ
脇雅史自民党参院幹事長 結婚すると「赤ちゃんまだですか」と聞く人がいるが、これも微妙な話だ。日本人の価値観を見直す機会にすべきだ。(東京都議会のセクハラやじ問題に関し会見で)
▽声が大きくなると
海江田万里民主党代表 (衆院解散に持ち込むためには)国民の声を大きくするしかない。野党としては国会で論戦するしかない。声が大きくなると安倍晋三首相は解散しなくなるかもしれないが。(ラジオ番組で)
(25日)
▽常に常に
石破茂自民党幹事長 自民党と公明党で協力して成功した例はたくさんあるが、常に常に選挙は初めてのつもりで丁寧に臨む。(党推薦候補が立候補予定の滋賀県知事選について記者団に)
▽胸にくる
松野頼久日本維新の会国会議員団幹事長 二つのグループに分かれるのはつらい。それぞれジーンと胸にくるものがあったのではないか。次のステップに向かうための試練だと思っている。(解党について党会合で)
(26日)
▽理解と共感
大島理森自民党前副総裁 どんな問題でも、国民の理解と共感なしに進められないことを忘れてはならない。(石原伸晃環境相の「最後は金目」発言に関連し記者団に)
▽不思議
松田公太みんなの党参院国対委員長 サッカー・ワールドカップ(W杯)でごみ拾いをした日本人の素晴らしさと同時に、東京都議会の女性蔑視発言も世界に流れ、どちらが(本当の)日本か世界中が不思議がっているのでは。(記者会見で)
(27日)
▽シンボル
野田聖子自民党総務会長 全会一致というのは私たちの先輩が築き上げてきた自民党の成熟した民主主義のシンボルだ。(集団的自衛権の行使容認に向けた党内手続きに関し記者団に)
▽公開の場で
海江田万里民主党代表 新聞やテレビはそれぞれ報道しているが、与党協議で本当にどういう議論があったのか分からない。国会は公開されているから、是非国会で議論してもらいたい。(与党協議について記者団に)
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