http://www.asyura2.com/14/senkyo167/msg/540.html
Tweet |
室井佑月「政治家よ、いっそみんな自衛隊に入れてもらえ」〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140627-00000008-sasahi-pol
週刊朝日 2014年7月4日号
作家の室井佑月氏は最近「自衛官だからいいの?」と思ったことがあるという。
* * *
テレビでワールドカップ、日本vs.コートジボワールを観た。前半、日本の本田選手が1点入れ、そのまま勝ち逃げで! と必死こいて祈ったが、後半、ドログバ選手が現れて試合の流れが変わってしまった。
こういうことってあるんだね。日本が負けてしまったのは残念だけど、こういうこと──一人のスターが現れ、流れが変わることもある──というのは別の意味で期待しよう。
たとえば、集団的自衛権の行使について。これだけ国会議員はたくさんいて、これだけメディアで活躍している人はいるのに、なぜ抑止力にならないのだろう。
ほんとうにみなさん、この国が同盟国の戦争に参加することによって、国民の命や安全は守られると思ってる?
14日付の日刊ゲンダイ、元外務省国際情報局長の孫崎享さんのコラムに、イラク戦争やアフガニスタン戦争に参加し、亡くなった人の数が書かれていた。
「イラクでは米国が4488人、英国が179人、イタリアが33人、ポーランドが23人。アフガニスタンでは米国が2325人、英国が453人、カナダが158人、フランスが86人、ドイツが54人などとなっている」
こういう話をすると、
「でも、真っ先に戦地にいかされるのは自衛隊の人たちだから」
という人がいる。なんて他人事な……。この国は少子高齢化。若い命は大切にしなくては。そういや、以前テレビに出て、
「アメリカの若者が血を流しているのに、日本の若者が血を流さなくていいのか」
なんていった政治家もいたっけ。この国の国民を守るのが、政治家の役目じゃないの? 自衛官は国民じゃないってか。
あたしには自衛官である甥っ子がいる。彼は自分の国を守るという高い志で自衛隊に入った。他国の戦争に巻き込まれるためじゃない。歴史的にみればあれは無駄死にだったなんてこと、絶対にあってはならないと思う。
この国には自衛隊の強さを誇示したいというオヤジたちがいる。自衛隊の中にもそう思っている人はいるだろう。けど、あたしたち国民は、わざわざその力を見せつけなくても、災害の時など頼りになる自衛隊の人々に、感謝しているし敬意も抱いている。
じつはいちばんそういう気持ちを抱いていないのは、簡単にその血を流せという人たちのほうじゃないのか。
そういや噂で聞いたが、政治家のAさんの甥っ子はテレビ局に、Iさんのお嬢さんは電力会社に入社したんだとか。
この国を守るため他国と協力し戦うことが重要だ、と本気で思っているなら、なぜ血の近い若者をその要である自衛隊に入れない?
ほかの政治家たちもそうだよ。意見もいえない、意見をいう気もないというなら、いっそみんな自衛隊に入れてもらえ。ちょっとはこの国のこと愛してたんだって信じてあげる。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK167掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。