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世界と比べて高すぎる…都議「年2400万円」の巨額報酬
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2014年6月27日 日刊ゲンダイ
だから鈴木都議も辞められない/(C)日刊ゲンダイ
都議会の「セクハラやじ」問題は、“犯人”を特定しないまま幕引きとなってしまった。鈴木章浩都議(51)の他に3〜4人の自民党都議がやじを飛ばしているのに、まんまと逃げ切りを許すことになった。やじを認めた鈴木都議も、謝っただけで、議員を辞めもせず、離党もしない。
「セクハラやじ」騒動で改めて問題になっているのが、都議会議員の“高額報酬”である。鈴木議員が辞職せず、都議のイスにしがみついているのも、任期満了の2017年まで都議を続ければ、巨額なカネを手にできると計算しているからだろう。
なにしろ、都議会議員の報酬はベラボーである。議員報酬は月額102万円。さらに期末手当が436万円あり、これだけでも年収は1700万円。さらに、政務活動費の名目で720万円が支給され、議会に出席するだけで1万円の“日当”が支払われる。あれやこれや合わせると年収は2400万円である。セクハラやじ男の鈴木都議は、この先3年間で7200万円のカネを手にすることになる。
「都議会議員は本当にオイシイ商売です。地元の問題や陳情は区議や市議に持ち込まれるので、ほとんど仕事がない。議会も年間に40日程度しか開かれない。国会議員のように政治活動にカネもかからない。なのに、国会議員並みの報酬を受け取っている。2期、3期と務めれば、簡単に一財産築けます」(政治評論家・有馬晴海氏)
世界の首都議員と比べても、都議の報酬はケタ違いだ。2009年のデータだが、シドニーは約260万円、ソウル約480万円、パリ約620万円、ロンドンは約780万円である。
しかも、鈴木議員は、次の選挙も自民党公認で出馬するとみられている。
「鈴木議員がセクハラやじを白状したのは、早く問題を収束させたい自民党都議団の幹部たちから〈悪いようにはしないから名乗り出ろ〉と説得されたからだとみられています。自民党を離党しなくてもいい、次の選挙も公認する、と条件を提示されたのではないか。実際、自民党の都議のなかには、都議選のある3年後には有権者もセクハラやじのことは忘れている、とタカをくくっている議員もいます」(都政関係者)
まずは、都議の報酬を半分にするべきだ。
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