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2014-06-27 05:14:36
朝日新聞は昨日6月26日付け夕刊トップの見出しを、「脱原発 関電に迫る株主」と、株主側からの声を取り上げました。
片や読売新聞は、「原発再稼働 理解求める」と、経営者側の意向を主見出しにしました。
これで比べると、どちらが読者の立場に立っているかは、一目了然です。
あえて申し上げれば、読売新聞は、「一般読者の立場など知ったことか。経営者側の声こそ大事ではないか」と、編集姿勢を鮮明にしているといえます。というよりも、一般読者が電力会社の原発再稼働に批判的にならないよう、世論を誘導しようとしていると受け取れます。
為政者側のやろうとする政治を、国民に押し付ける手助けをしようと積極的な読売新聞。ここ半年で50万部減ったとされていますが、まだその姿勢を改めようとはしません。ナベツネという読売のドンは、読売新聞を地獄へ連れて行くつもりのようです。
話がそれました。関電の筆頭株主である大阪市の橋本市長が2年ぶりに関電株主総会に姿を見せ、いきなり冒頭で「壇上の皆様は経営陣として失格。すぐに交代して下さい」と、経営陣の総退陣を求めた話でした。
以下、朝日夕刊を引用すると、「再稼働なんかやっていたら会社が潰れますよ」「値上げなんて絶対に許しませんよ。原発推進は絶対だめ。いつ撤退するのか」
これに対し、関電の八木誠社長は「原子力の再稼働と効率化に取り組み、経営責任を果たしていく」と答えるにとどめ、「再稼働で経営再建」を繰り返しました。何かの一つ覚えのように、「再稼働、再稼働」を繰り返すだけ。
昨日は全国の九電力すべてで株主総会が開かれました。いずれでも、経営責任を問う声が強く上がりましたが、経営側はすべて「再稼働で経営立て直し」を繰り返し、「脱原発」を求める株主提案を否決しました。
経営側には「脱原発」に舵を切り替える考えは全くないことが明らかになりました。
エネルギーをどうするか、については、再生エネルギー(自然エネルギー)への転換をなんとしても実現したいものです。しかし、遅々として進みません。発送電分離も、引き延ばされています。
安倍政権は、原子力ムラの立場に立っています。
次に原発のか国事故が起きれば、日本はそれこそ目も当てられない状態に陥ることが確実です。日本の国民の命を危険にさらしても、原発を進める既得権益勢力。命よりカネの亡者ばかりです。
日本をそんな状態のまま、次代の人々に引き継ぐことになりそうです。
◇
橋下市長「経営陣は失格」関西電力株主総会で批判(06/26 11:50)
http://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000029524.html
今年初めて原発ゼロの夏を迎える関西電力の株主総会が開かれ、大阪市の橋下市長は筆頭株主として、経営陣の即刻交代を求めました。
関西電力の株主総会は、26日午前10時から神戸市内で開かれ、筆頭株主である大阪市の橋下市長が2年ぶりに出席しました。関西電力は今年初めて「原発ゼロ」の夏を迎えますが、橋下市長は「今の経営陣は将来予測ができていない」などとして経営陣に即刻退陣を求めました。
橋下徹大阪市長:「2年前にあなた方に言いました。『2年後、原発は動きませんよ』と、『だから対応を考えなさいよ』と言ったところ、あなた方は何もやらなかった。壇上の皆さんは経営陣として失格」
橋下市長は、関電側の答弁次第で「物言う株主」に株を売り払うと表明。脱原発を宣言するよう求めました。株主総会は午前11時半現在も続いています。
「株主提供」
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