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「金目」どころか山ほど “大臣失格”石原環境相の怪しい行状
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/151297
2014年6月25日 日刊ゲンダイ
SPや機動隊とダイビング/(C)日刊ゲンダイ
「最後は金目でしょ」暴言で、不信任案を突きつけられた(与党が否決)石原環境相が23日、福島県を訪ね、佐藤雄平知事や除染廃棄物の候補地、大熊町や双葉町の町長らに謝罪した。
石原環境相はこれで「けじめ」のつもりかもしれないが、そうはいかない。石原環境相が不信任案を突きつけられた理由は「金目発言」だけではないからだ。
福島第1原発を「第1サティアン」と呼んだ品性下劣に加えて、沖縄出張でのダイビングお遊び疑惑、怪しい南の島出張疑惑、夫人同伴パリ旅行疑惑まであって、国会では公務中の飲酒疑惑まで追及される始末である。
まず、沖縄ダイビングお遊び疑惑だが、石原環境相は2013年6月28日から7月1日にかけて沖縄に出張、地球温暖化防止とサンゴ礁保全に関する国際会議に出席した。ダイビングをしたのは6月30日(日)で、その警備たるや物々しかった。SPの他に県警機動隊が7、8人。さらに県警機動隊の潜水隊4人が石原環境相を取り囲むように潜っていた、とダイビングをアレンジした企業のHPに書かれている。
いい気なもんだが、この30日にも国際会議は開かれていた。つまり、石原環境相は会議はそこそこに“実地見分”に出かけたのである。この沖縄出張には4人が同行し、費用は55万7860円ナリ。
■税金使ってお気楽旅行
南の島疑惑とは2013年9月14〜20日のフィジー出張と今年1月11〜15日のパラオ出張だ。目的は「気候変動による影響を把握するため」とあり、一応、石原環境相は現地で大臣や首相、大統領らに会っている。しかし、日程はスカスカで、ほとんどバカンス。特にパラオ出張は1月11日現地着、12日現地視察、13日になって初めて国務大臣と会談という日程で、12日は丸々フリーだ。こんなお遊び出張にフィジーでは6人が同行、1150万2262円の費用がかかった。パラオには5人が同行、こちらの費用は192万1527円。
み〜んな税金だからお気楽なご身分だが、驚くのは早い。石原環境相は2013年7月24日から8月1日までフィンランド、アイスランドに出張。放射性廃棄物の最終処分場を訪問したが、なぜか7月29日にアイスランドからフランス・パリに入っている。その日は公務がなく、そのままパリで1泊、翌日、帰国の途についた。この旅行は夫人同伴だったのである。
「石原大臣は放射性廃棄物の中間貯蔵施設の問題で、一度も福島の地元の住民の話を聞いていません。大臣が足を運び、地元の声を聞き、信頼関係を築かなければ、問題は解決できませんよ。それなのに、こうした海外出張の日程を見せられると、いかがなものかと思わざるを得ませんね」(こうした疑惑を国会演説で突きつけ、罷免を迫った民主党の後藤祐一衆院議員)
改めて、こんな大臣は即刻、クビにしなければ嘘である。
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