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セクハラやじ問題で、塩村文夏都議に謝罪する鈴木章浩都議(右)
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20140624/dms1406241531013-n1.htm
2014.06.24
世界に向けて、日本の恥をさらした東京都議会のセクハラやじ問題。発言から5日たち、鈴木章浩都議(51)が「早く結婚したらいいじゃないか」と発言したことを“自供”したが、肝心の「産めないのか」などの“やじ犯”は不明のままだ。事態収束を図りたい自民党だが、犯人捜しは続行中で、鈴木都議も「名乗り出て謝罪すべきだ」と呼びかけた。さらなる下劣やじの発言者は特定できるのか。
「私じゃない」と嘘をつき続け、23日になってやじを認めた鈴木都議。会見では「少子化、晩婚化の中で『早く結婚した方が』という思いで発言した」などと述べ、「大きなお世話だ!」と世の女性たちの怒りをあおる結果に。同日夜には、大田区の事務所に約20個の生卵が投げつけられる騒動にも発展した。
周囲から袋だたき状態の鈴木都議だが、「子供を産めないのか」「まずは自分が産めよ」などの“やじ犯”は他にいる。
犯人捜しに、都議会は戦々恐々となっており、「女性をより侮辱した内容のため、発言者を特定しないわけにはいかないだろう。自民党の議席から聞こえたという話があるが、『自民党の都議ではない』という話が出回ったりしている」(都庁関係者)と、牽制(けんせい)する動きも勃発しているのだ。
渦中の人となった鈴木都議は長男(23)、長女(20)、次女(18)の3人の子供の父であり、やじの内容とは裏腹に「女性が働きやすい社会の実現」を政策に掲げていた。
青山学院大卒業後、実家のクリーニング店を継いだが、1999年に自民党公認として大田区議選に初当選。消えた年金記録問題などで自民党に逆風が吹いた2007年に補欠選挙で都議に当選。昨年、3回目の当選を果たした。「ビジュアル系で、選挙に強かった」(都選出国会議員)という。
一方、今回の失言を占うような軽率な一面も。「区議時代の05年に行った欧州視察の報告書の半分近くを、大学名誉教授の講演要旨から引用していた」(都庁周辺者)と、コピペ騒動を起こしたことがあった。
2期目の12年8月には、尖閣諸島の魚釣島に地方議員や政治団体幹部ら計10人で上陸し、沖縄県警の任意聴取を受けたことも。昨年12月の総務委員会では、徳洲会グループからの5000万円提供問題で、猪瀬直樹前都知事に対し、「人のせいにして逃げようとしている」と息巻き、疑惑追及の急先鋒となった。
塩村文夏都議(35)へのセクハラやじを受け、笑いに包まれた都議会。異常ともいえる光景には、こうした事情があるという。
「塩村都議は週刊誌でイケメン議員との不倫疑惑が報じられたり、バラエティー番組『恋のから騒ぎ』で元彼との派手な交際エピソードを語ったりと、異色の存在だった。『不倫している高飛車な女が、高齢出産対策を語るな』という雰囲気があり、今回のやじにつながったようだ」(自民党関係者)
塩村都議は不倫疑惑について否定している。問題意識のない都議会に、自浄作用は期待できそうもない。
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