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2014年06月24日 板垣 英憲(いたがき えいけん)「マスコミに出ない政治経済の裏話」
◆「ヤジ」と言えば、国会ではかつて「3大ヤジ将軍」と呼ばれた浜田幸一、松田九郎、鈴木宗男の3人の衆院議員を思い出す。このなかで浜田衆院議員が、「ヤジ3原則」というのを残している。
1.女性をヤジらない。
2.国民の皆さんに生き甲斐を与える。
3.ナイス・ジョークでなくてはならない。
国会では、衆参両院議長は、1人について「3回のヤジ」を許し、4回になると退場を命ずるという暗黙のルールに従っていた。
東京都議会の塩村文夏(あや・か)都議(みんなの党 Tokyo)が6月18日の一般質問中に男性議員の声で、「お前が早く結婚すればいいじゃないか」「産めないのか」などとセクハラヤジを浴びせられた。浜田幸一衆院議員の「ヤジ3原則」に照らせば、「1.女性をヤジらない」に反しており、塩村文夏(あや・か)都議の心をひどく傷つけている。
この問題で、「犯人探し」が行われていたが、問題発生から5日目にしてやっと、鈴木章浩都議が「自分がヤジを飛ばした」と認めて姿を現し、塩村文夏(あや・か)都議に陳謝、記者会見して、弁明した。
犯人探しが行われていた最中、マスメディアの取材に対して鈴木章浩都議は「私ではない。寝耳に水だ。ヤジを行った議員は、自ら名乗り出て、議員辞職すべきだ」とうそぶいていた。だが、「初心に立ち返ってがんばりたい。会派からは離れる」と発言し、会派を離れても党籍は、自民党のまま、議員活動を続けていく意向を表明しており、「議員辞職すべきだ」という考えを翻していた。
しかし、これは、「潔さはなく、女々しい態度」であり、身勝手な態度である。「政治家たる者、ウソをついてはならない」のは、改めて言うまでもない。速やかに「議員バッチ」を返上して、原点に立ち、東京都民有権者の審判を受け直して、「禊」を受け、しかる後に、改めて議会人として出直すのが筋である。
◆また都議会自民党が最もよくないのは、マスメディアが「セクハラヤジ」の声を複数拾っており、「犯人」が、鈴木章浩都議1人ではなかった事実があるのに、鈴木章浩都議だけでこの問題の幕引きを図ろうとしていることである。おそらく、自民党本部の石破茂幹事長が、「傷は最小限に止めるように」と指示したのかも知れないが、こんなことをしていると「大きな禍根」を残すことになる。やはり全員を引きずり出すべきである。そうしなければ、自民党の「モラル劣化」に対する国民批判は、沈静化することはない。国際世論から理解は得られない。いい加減な処分で済まそうとすれば、安倍晋三政権は、「女性活用重視政策」をアベノミクス政策の「3本目の矢」である「成長戦略」の柱の1つに据えている重要政策自体が、多くの国民から信用を失ってしまう。その意味で、安倍晋三政権は、いま危機に瀕し始めていると断じてよい。
セクハラヤジの犯人が、お詫びの記者会見をしていたのと同時併行するかのように、石原伸晃環境相が6月23日、東京電力福島第1原発事故で出た汚染土の中間貯蔵施設建設をめぐり「最後は金目でしょ」と発言して顰蹙を買った問題で、建設候補地の福島県大熊町と双葉町の両町長や福島県の佐藤雄平知事を直接訪れ、それぞれに謝罪していた。
◆ところが、「2度あることは、やっぱり3度ある」という言葉が、大当たりして、今度は、麻生太郎副総理兼財務相が6月21日、不適切な発言を行っていた。宇都宮市であった自民党栃木県連の会合で、集団的自衛権について述べたなかで、「勉強ができない、けんかが弱い、金持ちの子、これが一番やられる」といじめを引き合いに出して話していた。
そこで思い出すのが、麻生太郎副総理兼財務相が2013年7月29日、東京都内で開かれたシンポジウムでナチス政権を引き合いに出して日本国憲法改正に当たっては、「ナチスの手口学んだらいい」と発言したことだ。
「僕は今、(憲法改正案の発議要件の衆参)3分の2(議席)という話がよく出ていますが、ドイツはヒトラーは、民主主義によって、きちんとした議会で多数を握って、ヒトラー出てきたんですよ。ヒトラーはいかにも軍事力で(政権を)とったように思われる。全然違いますよ。ヒトラーは、選挙で選ばれたんだから。ドイツ国民はヒトラーを選んだんですよ。間違わないでください。そして、彼はワイマール憲法という、当時ヨーロッパでもっとも進んだ憲法下にあって、ヒトラーが出てきた。常に、憲法はよくても、そういうことはありうるということですよ。ここはよくよく頭に入れておかないといけないところであって、私どもは、憲法はきちんと改正すべきだとずっと言い続けていますが、その上で、どう運営していくかは、かかって皆さん方が投票する議員の行動であったり、その人たちがもっている見識であったり、矜持(きょうじ)であったり、そうしたものが最終的に決めていく」
ヒトラーは、ワイマール憲法を改正して権力を掌握したわけでなく、麻生太郎副総理兼財務相は、錯覚していたのだが、今後どんな失言が飛び出してくるかわからない。いわば、安倍晋三政権の「地雷原」のような存在だ。
【参考引用】朝日新聞DIGITALが6月23日午後1時36分、「自民・鈴木章浩都議、ヤジ認める 『早く結婚すれば』」という見出しをつけて、以下のように配信した。
東京都議会で晩婚化対策を質問していた塩村文夏(あやか)都議(35)が「自分が早く結婚すればいいじゃないか」とヤジを浴びた問題で、自民党の鈴木章浩都議(51)が23日、自身の発言だったと認めた。吉原修幹事長は「ご迷惑をおかけしました」と謝罪。鈴木都議は会派離脱を申し出た。
同日、都議会自民党の議員総会が開かれ、終了後、報道陣から「名乗り出るのか」と問われた鈴木都議は「はい」と述べた。
18日の都議会では、塩村都議が「女性が一人で妊娠、出産、育児で悩んでいる」と質問したのに対し、「早く結婚すればいい」とのヤジが飛んだ。塩村都議は鈴木都議らの座席近くからヤジが聞こえたとし、自民内からも「鈴木都議のヤジ」という声が出ていた。自民党の石破茂幹事長が21日、「速やかに私ですと言って、おわびをすることが必要だ」と言及していた。
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