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自民党は、主要メディアの協力を期待しつつ、昨日の鈴木都議の謝罪で問題が鎮静化することを願っているように思える。しかし、より悪質度の高い「産めないのか!?」の野次を飛ばした議員を秘匿したままこの問題に蓋をするのは無理だろう。
鈴木都議の記者会見は、わけのわからない釈明に終始した恥ずかしいものだったが、少子化や晩婚化が国家的問題で是正しなければならないと思っている政治家は“危ない”と思わせるものでもあった。
現憲法下の日本における各レベルの議員や首長は、経済的要因により、結婚したくても結婚できないひとや子供を産みたくても産めない人たちが減るような支援策は許されても、意図的な非婚や非出産を問題視し結婚や出産を奨励するような政策はご法度であることを理解していなければならない。
政治家は、個々人によって違う幸福追求のかたちと内容を率直に認めなければならない。
そして、それらの動きの総体が日本に“悪影響”(人口減が悪かどうかも個々人の判断)をもたらすと思っても、その解決策として、個々人の幸福追求の内容を変えることに求めてはならないのである。
(これが、自衛権の根拠として牽強付会的に使われた憲法第13条の本来の趣旨である)
まっとうな政治家なら、結婚しろとか子供を産めと煽るのではなく、政府の失策でやむをえず非婚や未出産の状況にある人たちを支援しつつ、人口減や超長寿命化が進むなかでも国民すべてが最低限安寧に生活できる方策を考えなければならない。
鈴木都議は、「少子化や晩婚化の中で(塩村議員に)早く結婚していただきたいという思いがあり、あのような発言になった。配慮が足りなかった」と釈明し、他にも、結婚したくてもできない人を子供産みたくても産めないひとへの配慮も足りなかったと釈明した。
しかし、結婚をしたくない人や子供を産みたくない人への配慮を欠いたという趣旨の“謝罪”はなかった。
鈴木都議は、結婚や出産を求める言動は自分の子供に対してならぎりぎりセーフであっても、その枠の外にある人に対してはアウトだという自覚が希薄だと思われる。
鈴木都議的価値観を共有する政治家たちは、さすがに、結婚や出産を強制したり、非婚者や意図的非出産者に“罰金”を課すといった政策に踏み切ることは考えていないだろうが、その一歩手前の思いは持っているように思われ危うさを覚えている。
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「配慮が足りなかった」 鈴木都議、ヤジ巡り謝罪会見[日経新聞]
2014/6/23 15:22
東京都議会の本会議で妊娠や出産への支援について質問中のみんなの党所属の塩村文夏都議(35)に「早く結婚しろ」などとヤジが飛んだ問題で、自民党所属の鈴木章浩都議(51)は23日午後、都庁で記者会見し「心からおわび申し上げる」と謝罪した。その上で「初心に返って頑張りたい」と議員辞職は否定した。
「早く結婚しろ」などというヤジについては「少子化や晩婚化の中で(塩村議員に)早く結婚していただきたいという思いがあり、あのような発言になった。配慮が足りなかった」と釈明した。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG2302U_T20C14A6000000/?dg=1
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