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雑感。政治家とイメージ
http://blog.livedoor.jp/analyst_zaiya777/archives/52609423.html
2014年06月22日 在野のアナリスト
日本維新が、正式に解党を決定しました。トップダウンで合流しただけに、トップの戦略に齟齬がでれば、もう組織を維持できません。一方で、みんなの党がさらに分裂する懸念を生じています。浅尾代表の党運営についていけない、という者も多く、党そのものが存在感を失った今、党に残ってもメリットが少なくなった。渡辺前代表が雲隠れしているうちに、党そのものが雲散霧消してしまう恐れすらあります。江田氏が離れれば公務員改革という旗がどうしても見え難くなり、クリーンさも献金隠し疑惑でふっ飛んだ。党のトップは如何に大事な存在か、よく分かります。
例えば民主党、玄葉氏や前原氏が海江田代表下ろしを画策しましたが、失敗しています。党内にも、世論にも広がりがないため、です。誰がやっても、今の民主に起死回生の策などないのに、党内抗争を繰り広げていては、さらにイメージが悪化する。そんなことをしても支持が集まるはずがありません。玄葉氏や前原氏が間違えているのは、トップのイメージは大事でも、そのトップを狙う野心をみせた時点で、自らも組織マネジメント能力を問われることになる、ということです。今このタイミングが正しかったのか? 時宜を得ていない、とはこのことなのでしょう。
自民では、安倍氏のイメージが先行しており、今や党内でも集団的自衛権への貢献競争、といった様相まで呈しています。しかし安倍氏を急進的に推す勢力には、極端な保守系もいます。それこそ昨日とりあげた、女性の社会進出を平気で阻む「女性は家庭に入って…」などと、公然と語る人物もいます。安倍政権で、女性の活用を謳うのは米国からの要求、といった側面が強く、実際にはそうした勢力への配慮からできないことがわかります。つまり安倍氏が首相である以上、またそしてそうした勢力を支持母体とする以上、戦前賛美がつづくのが現状なのです。
しかしメディアがつくり上げてくれたイメージ戦略で、安倍氏は非常によいイメージが築かれています。危機対応でゴルフを止めなかった件や、失言にしても、民主党政権の成立前なら、袋叩きになっているところですが、今はメディアもそうしない。読売がTPP報道をスクープし、出禁になったことから新聞も怯えている。自民で検討されている携帯電話をもつ人間への課税も、同じ電波使用ならTV局も同じです。そうした毒をみせて、メディアを統制下においている。そうやって高めた名声により、安倍氏は組織統率にも利用でき、ウィン・ウィンの関係を築いているのです。
組織のトップのイメージは大切ですが、それが虚構である場合、とても厄介です。ナポレオンの評価が今もって定まらないように、またヒトラーでさえ未だに称賛する人がいるように、そのイメージを信じてしまった人間が、虚構を上塗りしていき、やがて実体を見え難くしてしまう。
しかし現実には、結果が残ります。もし携帯電話課税をし、TV局への課税を見送るなら、歴史から糾弾されるでしょう。今でさえ、集団的自衛権の問題で、後にどんな結果を招くのか、分からない状況です。歴史の評価が二転、三転することは、自らの河野談話検証でも明らかにしていることです。自分の行った行動の結果、日本が混乱に巻き込まれでもしたら、安倍氏が悪魔のような評価になることだって、有りうるということです。本当にそこまで斟酌し、今の態度をとっているかは不明ですが、ただメディアと組んでいるという時点で、後の評価は悪くなることだけは、確実なのでしょうね
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