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議員会館に紙爆弾 公明党議員あての投書一挙紹介
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140622-00000507-san-pol
産経新聞 6月22日(日)8時50分配信
公明党が、集団的自衛権の限定的な容認に向けて舵を切っています。7月初旬の閣議決定に向け、月内にも党内手続きを大筋で終える方向となっています。
連立離脱カードは端からなかった以上、「容認」は当然の帰結ですが、公明党にとってはここからが真の正念場。これまで公明党幹部は「まだ決まっていない」として地方議員、支持者の意見をほとんどくみ上げる機会を持ちませんでした。不満や不安を密封していた“大きなつづら”が一気に開かれることになります。
公明党議員の国会事務所では、電話やによる問い合わせやファクスでの抗議もじわじわと増えています。
ある議員の事務所に今週、この2、3日で数十枚枚のファクス文書が届いたといいます。いくつか紹介します。
「うそつきになるな!平和の党」(A4の紙に大きな文字でシンプルに)
「本当ですか? 公明党は平和と福祉の党ではなかったのですか? 肝心なところで戦争賛成ですか。一体何に脅されているのですか。公明党の威信が地に落ちます。存在意義がなくなります」(末尾に「公明党支持者より」と添えてある)
「今こそ、あなたと公明党の真価が問われます。決して、集団的自衛権を認めるようなことがないように。
あらゆる脅しにも屈せず、反対し続けるならば、これまでの不正は大目に見てもらえ、支持者は爆発的に増えるというのが、本当です。(中略)
時代の変化を見誤り、自らを地獄に落とすようなことはやめてください。
今、素直に良心に従って正しい道を行くならば、これまでのことは全て水に流しましょう。本当の主権者は圧倒的多数である国民です」(縦書きで美しい教科書体で書かれているが、『脅し』めいた表現も目立つ)
「公明党国会議員のみなさまへ。公明党が文言を替えただけで集団的自衛権行使を陽にする閣議決定にサインしたら国民は泣きます(後略)」(創英角ポップ体で強調。同じ書き出しで、同じ書体で後略部分は異なる投書が何枚かあり、書き分けている、もしくは定型文を配布している可能性がある)
「山口那津男公明党代表が5月20日の記者会見で、『人の生き死にに関わる集団的自衛権の問題に関して、取引で安易に妥協することはあり得ない』と明言されてから、まだ1カ月しかたっていません。
公明党は、国の根幹である『平和主義・立憲主義』よりも、『安倍政権との連立』のほうが大事なのか、『平和の党』の看板を捨てるのか、と私の回りの人々は言っています。私は心から呼びかけます。今こそ、安倍首相に堂々と対峙してください」(関東近県の高校・障害児学校教職員組合執行委員長の署名入り。「海外では『極右』と呼ばれる安倍首相」など教育者として不穏当な形容詞も使用)
「公明党は、自民党安倍首相に手を貸して、日本の若者を戦場へおくるな! 人殺しをさせるな!」(A4の紙に達筆なペン書きで)
「党としての信念より、与党としての利を選ばれることがないように。平和の党として踏ん張ってください!」(関西の女性から。マジックで手書き)
ざっと見るかぎり、今のところ公明党支持者よりも、共産党や社民党支持者からとおぼしきものが多いようです。
公明党が集団的自衛権を与党協議で政府・自民党と思い切ったケンカをすれば、公明党は「党勢拡大」できるという意見は、論壇でも前述の公明党議員に送られたファクスでも散見されました。
さらには、公明党の地方議員やOB議員からも「世論の半数以上が、公明党に歯止めの役割を期待を寄せている。大きなチャンスだ」という声が聞こえてきます。リベラル勢力を取り込む機会だというわけです。
しかし、そんな甘い話があるでしょうか。この問題をめぐっては社民、共産党など野党各党はほとんど出番がなく、与党協議で意見を言うことができる公明党を後ろから焚き付けるしか手立てがないというのが実情です。
リベラル勢力はけしかけるだけけしかけ、ハシゴを外すのが関の山で、結果がどう出ようと、15年間も自民党と組んできた公明党を支援することなどありえません。投書にもあるような、「これまでのことは水に流し」たり、「支持者は爆発的に増える」ようなことはおきないといってもいいでしょう。
朝ドラ「花子とアン」のヒロインの実在のモデル、村岡花子氏も翻訳したイソップ童話のなかに、「獣(けもの)の国と鳥の国」というお話があります(残念ながら、村岡氏の本で収録されているものはざっとみたところ見当たりませんでした)。
鳥と獣(けもの)が戦争し、コウモリは獣が優勢になると獣側に入り、鳥が優勢なときは鳥側に入る。獣と鳥が和解すると双方から信頼を喪失し、面目を失ったコウモリは薄暗い夕空に飛び回っている−というおちで、卑怯(ひきょう)な振る舞いをいましめた寓話(ぐうわ)です。
一方で、この話は獣に捕らえられたときには「ネズミの仲間だ」と説明し、鳥に捕まると「羽がある」といって難を逃れたとして、臨機応変な対応の大切さを説くとする解釈もあるのですが、おそらくこれは少数派でしょう。
公明党も臨機応変な言い訳よりも、厳しい国際情勢を踏まえ、「国民の生命、自由および幸福追及の権利が根底から覆される」おそれがある場合に備えることの必要性を認め、正々堂々と支持者に説明していくべきでしょう。
本当なら少なくとも半年前から、地方議員向けの研修会や党員集会、党と支持母体の創価学会との「連絡協議会」の開催などを通じて、風通しよく現状認識を一致させていく作業をすべきだったと考えますが、政局判断で行わなかった以上、仕方ありません。
9月の党大会、11月の結党50年イベントを控え、山口那津男代表をはじめとする党執行部には、この夏はとりわけ暑い夏になると思われます。
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