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2014-06-22 09:12 日本がアブナイ!
先週、東京都議会で、女性都議が質問中に、セクハラ的な野次が飛んだことが大きな波紋を呼んでいる。(@@)
18日の都議会で、みんなの党会派の塩村文夏氏が少子化問題に関して質問をしている最中に、男性の声で「おまえが早く結婚した方がいいんじゃないか」「(子供を)産めないのか」などの野次が飛び、議場の一部から笑いが起きたという。
本人や議場にいた議員などは、これらの野次は、自民党議員の席<特に最初の「結婚した方がいいんじゃないか」発言は、自民党席後方の幹部の座っている席>の辺りから出ていたと証言している。<尚、「結婚・・・」発言は、都議会の録画でも音声が残っているので、声紋鑑定も可能だ。>
塩村氏は、衝撃と屈辱のあまり声をつまらせながら質問を最後まで続けたのだが。本人とみんなの党会派はこの野次を問題視して、議員運営委委員長や自民党幹部に、再発防止のために注意するよう申し入れを行なったのだが。
後述するように、議員運営委員長&自民党の幹事長の吉原修氏、さらには議長の対応も今一つで、当初は何とかウヤムヤにして、やり過ごそうとしていたように思われる。(-_-;)
<実際、複数の自民都議は「ヤジがここまで問題になるとは思わなかった」と語っていたらしい。(朝日。6.21)>
しかし、同日、塩村氏がこの件をツイート。他の同会派や女性議員もSNSでこの件を伝えた上、翌19日には、一般紙やTVもこの問題を報じたことから、さらに大きな反響を呼ぶことに。
国政レベルでも、閣僚や野党議員からこの野次を問題視する声が続出。また、東京都議会には、19日だけでメールや電話による抗議が1000件以上も届いている上、野次の撤回と謝罪を求めるインターネットの電子署名でも、21日までに6万3000人以上が集まったという。 (・o・)
既に自民党内では発言者が特定されているとの話も出ているのだが。もしこのまま発言者の特定や謝罪がないと、どんどん事態が大きくなって、自民党本部や安倍政権に飛び火するおそれもある。 それもあってか、昨日、自民党本部の石破幹事長がTV番組で、発言者が名乗り出て、謝罪することを促す発言を行なうことに。
果たして、今週、都自民党がどのような対応を行なうのか、注目したいところだ。(・・)
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mewは、最初にこのニュースを見た時、もちろんひとりの女性(というか、ひとりの人間)として、またひとりの都民としても、愕然とさせられたところがあったのだけど。_(。。)_
<つい先月にも、『ボコハラムと安倍らの超保守派の思想、施策の共通性〜西洋思想を排除して、戦前の日本にhttp://mewrun7.exblog.jp/21984373/』という記事で、保守的な人たちの女性に対する差別意識に関して書いたばかりなんだんよね。^^;>
ただ、正直を言うと、ここまで反響が大きくなるとは思っていなかった。(・・)
何故って、都議会では、以前から元都知事(石原くんね)による暴言や都議からのヒドイ野次が横行していたのだけど。(都議による問題発言も稀ではなかった。)でも、さほど大きな問題になったことがなかったし。(-_-;)
<だから、たぶん自民党の都議たちもここまで反響や批判が大きくなるとは思わず、タカをくくっていたのではないかと思うです。(~_~;)>
しかも、安倍政権が始まってから、大部分のメディア(特にTV)は、自民党の閣僚や議員の問題発言をスル〜する傾向にあったため、今回も一般紙が小さく取り上げるだけで、終わるのかと思っていたところがあったからだ。^^;
<ましてや先週は、自民党都連の会長であり、安倍内閣の閣僚でもある石原伸晃環境大臣が、「最後は金目でしょ?」発言を問題視されたばかりだしね。^^;
もしかしたら、それもあって都自民党は、尚更にコトを大きくせずに、うまくやり過ごしたいという意識が強く働いたかも?(~_~;)>
だから、mewは今回、TVも含め多くのメディアがこの件を取り上げてくれたこと、自民党の幹部や閣僚も含め、多くの国民がこの野次を問題視していることを高く評価したいし。有難いとさえ思ったところがある。(**)
そして、日本も2014年になって、ようやく女性に対する意識が変わって来たかな〜と、実感させられた面があるし。
同時に、石原「金目」発言に続いて、(まだ特定されていないが、自民党都議が発言した可能性が大きいようなので)、自民党に対するメディアの報じ方の流れもチョット変わって来たのを感じる部分もあった。(・・)
<だってね〜。これは都議会での発言ではないけど。石原慎太郎都知事なんて、2001年に雑誌のインタビューで(その後の取材や会見でも正当化)、とんでもない「ババア論」を展開したことがあったぐらいで。^^;でも、都知事が堂々とこういう発言をしても、都議会も都民もメディアも、ほとんどスル〜しているような感じだったんだもの。(-"-)
『“文明がもたらしたもっとも悪しき有害なものは「ババア」”なんだそうだ。“女性が生殖能力を失っても生きているってのは無駄で罪です”って。男は80、90歳でも生殖能力があるけれど、女は閉経してしまったら子供を生む能力はない。そんな人間が、きんさん・ぎんさんの年まで生きてるってのは、地球にとって非常に悪しき弊害だ』『うば捨て山という、あの、要するに「楢山節考」という、年をとったそのおばあさんを、その部落の貧困のゆえに、あえて生きている人間を捨てに行くという、これは年をとった女の人が、他の動物の生存の仕方に比べれば、かなり横暴な存在であるという表現の、実は逆説的な一つの証左で。』>
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mewは、おそらく自民党の都議の幹部は、既に発言者を特定できているのではないかと思うし。また党本部の石破幹事長らも、しかるべき報告を受けているのではないかと察する。(・・)
それは、石破幹事長は、21日に出演した読売TVの番組の中で、どの党か特定できていないとしながらも、神妙な面持ちで「わが党だったらおわびすべき」だと語り、最後に自ら「すみません」と謝っていたことからもわかる。^^;(mewも目撃)
『自民党の石破茂幹事長は21日の読売テレビ番組で、東京都議会で女性都議が「早く結婚しろ」などとセクハラに当たるやじを受けた問題について、「決して良いことではない。速やかに『私です』と言っておわびをすることが必要だ」と述べ、自ら申し出て謝罪するよう求めた。
やじを飛ばしたのが自民党都議ではないかとの指摘については、「今の時点で自民党と決まったわけではないが、仮にわが党であったら党としておわびをしなければいけない」と語った。(時事通信14年6月21日)』
<都議会でも連立与党を組んでいる&女性や婦人部重視の公明党からも、苦言を呈されたかも。自民党の席のヨコは公明党の都議がいるので、野次がきこえた可能性が高く、現場&ニュースを見て、公明党はかなり不快感を覚えたのではないかと思うし。自民党本部は、集団的自衛権の与党協議に影響することを懸念した可能性もある。(・・)>
* * * * *
先述したように、自民党の都議は、この野次がこんなに問題視されているとは思っていなかったためか。
みんなの党が議員運営委員長&自民党幹事長である吉原修氏に、申し入れを行なった時は、その対応は実にそっけないものだったのだ。(-_-;)
『同会派の両角穣(もろずみみのる)幹事長は「6年後に五輪が開かれる都市の議会でこういう発言が出るのは恥ずかしい」とあきれた様子。一方、議運の吉原修委員長(自民)は「聞いていない」とした上で、「(各)会派の中で品位のない発言をしないよう確認すればいいのでは」と述べるにとどめた。(毎日新聞14年6月19日)』(同会派=みんなの党会派)
『ヤジは自民都議らが座る一角から上がっていた。終了後、みんなの両角穣幹事長が、自民の吉原修幹事長に抗議した。終了後、みんなの両角穣幹事長が、自民の吉原修幹事長に抗議した。
吉原幹事長は、発生源が自民かどうかは「わからない」としながらも、「各会派が品位を持って臨むべきだ」と話した。(朝日新聞14年6月19日)』
『都議会自民党の吉原 修幹事長は「『自民党らしいけれども、どうでしょうか』という話でしたから、『臆測の話で言われても、ちょっと私は困ります』と、そういう話は申し上げました」と述べた。(中略)
自民党の来代勝彦都議は「私は、そんなやじは聞いていない。聞こえなかったですね。うちの会派が言ったかもわからないので」と述べた。自民党の鈴木章浩都議は「私じゃないですよ。わからないと思いますよ。やじなんて、いちいち聞いている人、いないですから」と述べた。(FNN14年6月19日)』
また、女性都議らが20日に、発言した議員への処分を求める要求書を議長に提出したのであるが。『ヤジを受けた塩村文夏都議(35)は「名誉を害し、侮辱に及ぶものであった」として処分を求める要求書を提出したが、ヤジの発言者が特定されていないため、受理されなかった。(NNN14年6月21日)』
<都議会の吉野利明議長も、(議長の間は、離脱しているけど)もともと自民党議員だからね〜。^^;>
* * * * *
19日になって、メディアが一斉にこの件を報じたことから、吉原幹事長が(やむを得ず&とりあえず?)各議員に個別に確認すると言い出したものの、取材に対しては「まだ特定できていない」と答えるばかり。
『矢面に立つ都議会自民党の執行部は、対応に苦慮している。都議会内では発言主だとして名前が挙がっている都議もいるが、本人は「私ではない」と全面否定。会派幹部も「うちの会派からとは断定されていない。発言者の特定は困難」という立場だ。(読売新聞14年6月21日)』
自民党会派が発言者の特定に非協力的なこともあって、みんなの党は都議会の録画に残った音声から、専門家に声紋鑑定を依頼することを検討しているという。(・・)
ただ、この石破発言を受けて、当初、発言者の特定に消極的だった都自民党も、対応を変えざるを得ないように思われる。(・・)
『石破幹事長の発言について、都議会自民党の吉原修幹事長は「発言を直接聞いておらず、会派としてどうするか分からない」と述べた。所属議員の聞き取りを19日に始めたが、発言者は特定できていないという。
複数の自民都議は「ヤジがここまで問題になるとは思わなかった」と語る。ベテラン都議の一人は「党幹事長が発言した以上、発言者が会派内にいるなら名乗って謝罪するしかない」と話した。(朝日新聞14年6月21日)』
もし発言者がすぐに名乗り出て、真摯に謝罪していれば、おとがめも軽く済んだかも知れないけど。ここまでコトが大きくなってからでは、<それで、尚更に名乗り出にくくなっているのではないかと思うけど>、もはや軽い処分では済まない可能性があるように思う。(・・)
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今回の件は、海外の報道でもかなり取り上げられているとのこと。 (・o・)
安倍政権への影響を懸念、示唆する報道も出ているという。^^;
『都議会でのやじが、世界中に広がった。21日までに海外の主要メディアがやじ問題を報道。日本の男女格差の現状を指摘し、差別的な発言として取り上げている。
英高級紙ガーディアンのジャスティン・マッカリー記者は、やじ問題を報じた日本の新聞記事を読んで取材を開始。ガーディアン電子版の見出しでは「SEXIST ABUSE(差別主義者による暴言)」などの批判的な言葉を使った。記事では都議会、衆参両院でも女性議員の数が少ないとして「日本における女性の低い地位を反映している」としている。
取材に応じたマッカリー記者は「今回のやじはセクハラではなく、女性への差別だろう。英国で同じようなことが起きれば発言者を特定し、厳しい追及を受けるだろう」と指摘。「安倍政権が進める女性の支援策などを取材しているが、安倍政権を支える自民党でこうした発言があったとしたら、大きなマイナスだ」と述べた。今後も取材を続けていくという。
米CNNでは、ニュース番組で特集を組んだ。「日本の職場では管理職の大半を男性が占め、給与も男性が女性を上回っている」とした。米ウォール・ストリート・ジャーナルは、やじを受けた塩村議員のインタビューを掲載。ロイター通信やAP通信も相次いで報道した。(スポーツ報知14年6月21日)』
『「ヤジによって、20年五輪を開催する日本の首都東京に批判が押し寄せた」。ロイター通信は東京発でこう伝えた。日本の女性の労働環境を「出産すれば退職を促されることもしばしばある」などとも紹介した。
米CNN(電子版)は、都議会の動画と共に「女性議員の質問が『自分が結婚しろ』との叫びに遮られた」と掲載。英紙ガーディアン(電子版)は、ヤジを「保守的な自民党の議員が発したと思われる」とし、「sexist abuse(性差別的な人権侵害、虐待)」と批判。「男女格差で後進的な日本の状況を改善しようとしている安倍首相にはやっかいな問題だ」と解説した。(朝日新聞14年6月21日)』
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mewは安倍氏自身は、以前から、他の保守系の政治家に比べて、女性に関してはかなり理解があるのではないかと思っているのだけど。
<安倍氏夫妻には子供がいないし、岸信介氏の息子であるおじ夫妻にも子供がおらず、晋三氏の実弟(現衆院議員・岸信夫氏)が赤ちゃんの時に養子にはいっているので、子供がいないorできない女性や家族の気持ちが理解できるだろうし。また安倍氏は、首相・閣僚クラスの自民党の議員にしては、妻・昭恵さんが比較的自由に外部で活動や発言することを許容しているので。(+過去の様々な安倍氏の発言などから)>
ただ、残念ながら、「ボコハラム〜」の記事にも書いたように、安倍氏の超保守仲間を含め、自民党内外の保守系議員の中には、まだまだ男性と女性を区別(実質的な差別)をして、旧態依然とした「女性らしさ」「社会や家庭での女性の役割」を求めている人が少なからず多いのが実情だし。(-"-)
また、安倍自民党は、「国の成長戦略」の一環として、女性の活用を推進しようとしているのだけど。
<野田聖子総務会長が、今回の野次に関して怒りを示しながらも「仮に自民党議員のヤジなら安倍晋三首相の進めている成長戦略の『1丁目1番地』は女性の活躍なのに、それを否定しかねない」「日本を立て直すためにやらなければならないことは、女性が活躍できて、子供が産み育てられる国をつくることだ。総理の言うことをきいていなかったのか」と言っていたのに、チョット引いてしまったとこも。^^;>
要は自民党は、これまで放置して来た人口減、労働力減の対策を行なうべく、女性に、お国の衰退を防ぐために、成長戦略の道具として「産めよ、増やせよ、働けよ」と言っているように感じられる部分もなきにしあらずで。
mewは、日本の政治家(特に保守系)は、根本的に、女性なるものに対する感覚や発想を変えないと、結局、日本の衰退を招くことになるのではないかと思うです。(**)
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最後に・・・。国会は20日に実質的に会期末を迎えることに。
そして、もし機会があれば改めてこの件を取り上げたいのだけど。その最終日に、衆参で「最後は金目」発言を行なった石原環境大臣に対して、野党7党が協力して不信任、問責決議を出したものの、与党多数で否決されることになった。(~_~;)
石原大臣は、国会で自らの発言を謝罪し、撤回することに同意。また、国会終了後に福島に赴いて、陳謝する意向も表明したのだけど。しかし、正式な会見での発言ではないと釈明し、閣僚を辞任しない意思を示したという。(`´)
<石原氏が10年に「万死に値する」と批判し、閣僚辞任に追い込んだ鉢呂大臣の「死の街」発言+αも、正式な会見の発言ではなかったんだけどね〜。(・・)>
また民主党は、石原氏が昨年、慶良間諸島の視察を行なった際に、公費でスキューバダイビングを行なった問題を追及しようとしていたのだが。自民党側が、19日に委員会の審議開催を拒否したため、それはできず。国会の閉幕により、逃げ切りを許すことになってしまった。(-"-)
知人の知人の自民党支持者は、石原の「金目」発言や都議会のセクハラ野次が、「国会閉幕直前の先週で、(国会で長く追及されずに済んで)助かった〜」とほっとしていたとか。(>_<) <で、アンチ安倍の知人は「安倍には、悪運もツイているんだな〜」とぼやいていたりして?^^;>
ただ、集団的自衛権の行使の解釈改憲の運び方やこれらの問題を通じて、国民の多くが安倍自民党全体に、どんどん驕りが出ていることを国民が実感してくれるといいな〜と思うし。
野党議員はもちろん、メディア(特にTV)にも、国会閉幕後も、解釈改憲や諸問題をしっかりと取り上げて、国民に伝えて欲しいと切に願っているmewなのだった。(@@)
THANKS
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