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(中村哲氏関連の記事から転載)
http://blog.goo.ne.jp/ikiikimt/e/4dc44f8977461272cae25113a9ab18f1
2014-06-22 09:00:26
ペシャワール会の中村哲代表がTBSの報道特集で、「私はこれ(集団的自衛権の行使容認)で日本は終わると思います」と、強い危機感を訴えています。
中村哲さんは、「日本のひとつの時代が終わる。それはいい方向には終わらない。破滅に向かうんじゃないかと……」と、話したことが、フェースブック上にアップされました。
これまでの各地での講演で、中村さんはこう繰り返し、強調してきました。「アフガニスタンでは、日本人はアフガン人を殺すことが一回もなかった。日本は平和外交をやる国だから、信用できると親日的だった。それがあったからこそ、海外事業が維持できた」と。
その「平和外交の国」という素晴しいブランドを、惜しげもなく踏みにじろうとしているのが、安倍という名の男だと断定できます。この男の本質は、思考力が単細胞的で、レベルは幼稚園児程度。いやそう言ってしまうと、幼稚園児たちに申し訳ない。
安倍という男の幼稚さを、「決意と能力の欠如」と断じるコラムが、朝日新聞の本日6月22日付け朝刊に掲載されました。執筆は、星浩・特別編集委員。ぼくは、星氏を安倍という男の”お友だち”と認識していたので、本日のコラムの内容には少なからずびっくりしました。
星氏はこう記述しました。「集団的自衛権という国の針路を左右する課題を抱えているのに、指導者たちは『与党協議』と称して、密室の字句修正を続けている。骨太の外交・安保論は聞かれない。説明の場となる国会は、早々と閉じてしまう。そこからは『歯止め』を担う決意も能力も、見いだせない」
星氏の書いた内容にしては、異例によくできた方といえるのでしょうか。しかし、この記述では、「安倍政権は」という固有名詞は慎重に避ける配慮が働いています。「指導者たち」と一般的な名詞で代替させ、責任のありどころを不明確にしています。
それでも、第1次大戦前夜の指導者たちからの教訓に触れている点は、貴重な指摘であり、高く評価したい。
星氏は、細谷雄一慶応大教授の言葉を引用して、「第1次大戦前夜のヨーロッパの大国にみられた、慢心と、自尊心と、慎慮の欠如と、熾烈な愛国心が火に油を注ぐように、各国の総動員を後押ししていった」と指摘。
続いて、「戦争へと向かう巨大な歴史の奔流のなかで、その危険性を熟知して、それに立ち向かう決意と勇気そして能力を兼ね備えた指導者が多くなかった。その結果として、ヨーロッパの大国は自らが望まず、想定していなかった『大戦争』へと突入していったのだ」と、分析しています。
そのうえで、「指導者に『決意、勇気、能力』が欠けていたことが大戦争につながったという指摘が重い」と、指導者の”幼稚さ”が重大な事態をもたらす教訓を明確にしています。
中村氏が強める「ひとつの時代が終わる」という危機感。思えば、私たち日本人は、営々として「平和国家のニッポン」という地位を築いてきたのでした。
本当にその大事な”財産”をあっさり捨て去ってもいいのでしょうか。あまりにも浅慮じゃありませんか。
中村哲さんには、まだまだアフガンで力になってあげてほしい。安全ななかで、NPOペシャワール会の活動を続けていただきたい。そのために、日本は「平和国家」であり続けたいと思います。
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