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「カジノで遊んでもうらう」は「おもてなしの心」なのか
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/151176
2014年6月21日 日本経済一歩先の真相/高橋乗宣 日刊ゲンダイ
昨年日本を訪問した外国人観光客は1000万人を突破したそうだ。安倍政権は、東京オリンピックが開かれる2020年までに、倍増の2000万人を達成したいとしている。
旅行客を呼び込むキーワードは「おもてなし」。今年1月の施政方針演説で、安倍首相は「日本のおもてなしの心は外国の皆さんにも伝わっています」と強調。「昨年は富士山や和食がユネスコの世界遺産に登録されました。日本ブランドは海外から高い信頼を得ています」と胸を張った。
だが、安倍首相は、そんな日本ブランドを中心に外国人客を「おもてなし」する考えはないらしい。旅行者を呼び込む武器は「ギャンブル」なのだ。
カジノを含んだ総合型リゾート施設の設置を推進する法案が衆議院で審議入りした。今国会は会期末が迫っている。継続審議にして秋の臨時国会で成立させる運びらしい。安倍首相も乗り気で、今月中にまとめる成長戦略にもカジノ解禁を盛り込むそうだ。
先月シンガポールを訪問した際もカジノ施設を視察し、「成長戦略の目玉になる」と期待を込めた。
政府が指定した6つの国家戦略特区でも、世界水準の観光リゾート地の整備が含まれている。地ならしは着々と進んでいるようだ。
だが、外国人の旅行者は日本に何を求めて来るのだろうか。恐らく、長年にわたって培われた伝統文化や伝統芸能、歴史を感じさせる建造物や社会風土をエンジョイしたいはずだ。歌舞伎や能、祭りの風習は外国人に目新しいだろう。秋葉原の若者文化も独自性が強い。日本を代表する観光資源は、すでに豊富である。
なぜ、日本に馴染みのない「カジノ」まで必要なのか。「カジノ」は日本文化ではない。江戸の昔から日本にも丁半バクチの賭場はあった。だが、ルーレットやスロットマシンは存在しなかったし、トランプも花札だったのである。
はたして、安倍首相が繰り返しアピールする「おもてなしの心」は、カジノあってのものなのか。それが日本の目指すところなのか。明らかに邪道だろう。
安倍首相は「日本を取り戻す」と主張するが、いつも行動が伴わない。チグハグな性分である。
【高橋乗宣】
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