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斑目春樹氏発言のパクリだった石原環境相発言
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2014/06/post-803f.html
2014年6月17日 植草一秀の『知られざる真実』
かつて、原子力安全委員会の委員長をしていた斑目春樹氏はこう述べた。
「最後の処分地の話は、最後は結局お金でしょ。あのー、どうしても、そのー、えー、みんなが受け入れてくれないって言うんだったら、じゃあ、おたくには、これ、その、じゃあ、えー、いままでこれこれと言ってたけど、その2倍払いましょう。それでも手上げないんだったら、じゃー5倍払いましょう、10倍払いましょう。どっかで、国民が納得する答えが出てきます。」
班目氏の発言は、使用済み核燃料の最後処分地についての発言である。
多くの人は石原伸晃環境相の発言を聞いたとき、デジャブ=既視感を感じたに違いない。
石原伸晃氏は、まさに使用済み核燃料の処分施設=中間貯蔵施設を地域に押し付ける際に、最後はカネの問題になるとの趣旨の発言を示したのである。
石原伸晃環境相は16日、東京電力福島第一原発事故の除染で出た汚染土などを保管する中間貯蔵施設の建設をめぐり、首相官邸で記者団に対し、
「最後は金目(かねめ)でしょ」と語った。
政府は候補地の福島県大熊、双葉両町の住民説明会を15日に終えた。
石原氏の発言は、その直後に出たものだ。
石原氏は16日午後、官邸で菅義偉官房長官に、今後の事業日程などを報告した。
その面会後に石原氏は、記者団に対して、
「説明会が終わったから今後の日程について話をした。最後は金目でしょ。(菅氏は)こちらが提示した(住民への補償の)金額については特に何も言っていなかった」
と語ったのである。
石原氏は斑目春樹氏の最終処分場についての発言を動画で確認して、
「これだ」
と思ったのだろうか。
斑目春樹氏の
「最後は結局お金でしょ」
発言と、
石原伸晃氏の、
「最後は金目でしょ」
発言は見事にコラボしている。
斑目春樹氏がどのような発言をしていたのかを、ご自分の目で確認されていない国民が多数おられると思う。
この機会に、ぜひ一度、ご自分の目と耳でご確認いただきたい。
どのような認識の下で原発が推進されてきたのかを、よく知っておいていただきたいと思う。
この斑目氏発言は2005年時点のものだ。
「大失言!【原発儲かる】原子力安全委員長 【最後は金】」
https://www.youtube.com/watch?v=zKwOxJuMhPs
確認いただきたいのは、1分25秒経過時点の発言。
「安心なんてできるわけないじゃないですか。あんな不気味なもの。」
これは、原発についての発言、感想である。
そして、ジャスト2分経過時点から冒頭で紹介した発言が始まる。
「最後の処分地の話は、最後は結局お金でしょ。
あのー、どうしても、そのー、えー、
みんなが受け入れてくれないって言うんだったら、じゃあ、おたくには、これ、その、じゃあ、えー、いままでこれこれと言ってたけど、その2倍払いましょう。
それでも手上げないんだったら、じゃー5倍払いましょう、10倍払いましょう。
どっかで、国民が納得する答えが出てきます。」
これと対照的な意見を示しているのが京大原子炉実験所の小出裕章氏である。
残念ながら、斑目氏の発言と小出氏の発言を収録した動画映像が削除されているので、発言を文字起こししたものを紹介しておく。
小出氏はこう述べた。
「私が原子力に反対する根本の理由は、自分だけがよくて、危険は人に押し付けるという、そういう社会が許せなかったからです。
電力を使う都会には原発を作らないというのもそうですし、原子力発電所で働く労働者はほんとに底辺で苦しむ労働者であったりするわけです。
こういう社会を私は認めたくないので、原子力に反対してきています。」
小出氏は、もともと原子力が夢の技術であるとの希望と熱意を持って原子力の研究に入られた。
その過程で、東北電力が宮城県の女川に原発を立地するという問題に直面した。
小出氏は、原子力が本当に安全であるなら原子力の消費地である仙台に原発を作るべきであるとの考えを持った。
しかし、東北電力が示した結論は、
「大都市に原発を置くことはできないから女川に原発を作る」
というものだった。
小出氏は、このことから、原発は安全ではないとの認識を深めた。
そして、安全でないものをお金の力で人に押し付けることは良くないとの思いから、原発反対の研究に取り組まれるようになったということなのだ。
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