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2014-06-17 04:24
石原環境大臣の「最後は金目でしょ?」発言が、物議をかもしている。(@@)
<TBS、フジ系のニュース映像では、石原氏が「最後は金目でしょ?(↑)」と明らかに発言していた録音を、しっかりと流していたです。(・・)>
先に言えば、「金目」とは「1 金銭的価値の高いこと。高価。 2 金銭に換算した価値。値段。(大辞林)」。
一般的には、「何か金目の物はねぇのか」などと言うように、「金銭的な価値が高い」ことを意味することが多くて。単なる「金の話」ではないんですよね〜。(~_~;)>
『東京電力福島第1原発事故の除染で出た汚染土などを保管する中間貯蔵施設を巡り、難航している被災地との交渉について、石原伸晃環境相は16日、首相官邸で記者団に「最後は金目でしょ」と述べた。地元は、最終的に交付金や補償金などで解決できるとの発言と受け止め、反発を強めている。来年1月の搬入開始を目指す国と地元との交渉は一層難航しそうだ。
石原環境相は、候補地の福島県大熊、双葉両町の住民らを対象にした説明会が15日に終わったことを受け、井上信治副環境相とともに菅義偉官房長官に今後の方針などを報告。面会後、記者団に「どのような話をしたのか」と問われると、「大した話じゃない。説明会が終わり、官房長官が非常に気にしておられたので(今後の)スケジュール感を説明した。最後は金目でしょ」と語った。
石原環境相は16日夕、省内で緊急に記者会見し、「(補償額など)お金の話が多く出た。最後はお金の話になるが、今は示すことができないという話だ」「金で解決できるなんて一言も言ったことはない」と釈明した。(毎日新聞14年6月16日)』
* * * * *
石原伸晃氏は、自民党の幹事長時代から(実は、それ以前から?)、暴言大魔王として知られているのであるが。
とりあえず、福島原発の汚染土に関わる問題言動だけを取り上げるなら・・・。
2011年、12年には2回にわたってTV番組で、福島原発事故によるの汚染土壌の保管先について「福島第一原発の『サティアン』のあるところにしか持っていけませんよ!」と発言して、問題視されたことが。(-"-) (サティアンは、オウム真理教が教団関連施設を指すために使っていたサンスクリット語)
mewはそんな発言をした石原氏を、汚染度の除染を担当する環境大臣に任命した安倍首相の気が知れなかったのだけど。^^;
環境大臣に就任して間もなくの13年1月4日には、朝日新聞が「手抜き除染」のスクープ記事を出した日に所在がつかめなかったことから、問題に。
(登庁日だったのに、官僚もメディアも居場所がわからず、連絡もなかなかつかず。国会で追及され「都内か神奈川県の1時間で登庁できる場所にいた」と答弁するも、何故、登庁しなかったのかは説明しなかった。)
13年8月には、放射能汚染土を保管する中間貯蔵施設の建設について、「福島県をはじめ皆さんが、自ら行動するという認識をしっかりと持っていただくことが重要だ」と述べ、『福島や被災住民に全てを押し付けるのか」と住民の反発を買うことに。
14年3月には、除染費用を含め重要な予算を審議する参院環境委員会に遅刻したため、審議が混乱することに。
石原大臣は、遅刻の理由を「事故に巻き込まれて渋滞したため」と説明していたのだが。当日、石原宅から国会に来るまでの道中には、事故がなかったことが判明。<その後、外国の要人が来日していたための渋滞だったと釈明したのだが、それもウソだったことが判明。結局、寝坊だったのではないかと言われている。>
菅官房長官から「きわめて大事な国会審議の中で、あってはならないこと」と注意を受けるに至った。^^;
* * * * *
ただ、民主党政権の時代には、メディアは(TVも)民主党の閣僚や幹部の失言は、自民党と一緒になって、め〜っちゃ叩いていたのだけど。野党の幹事長であるためなのか石原氏の問題発言は、ほとんどスル〜されることに。
<そう言えば、2011年9月、当時経済産業大臣だった鉢呂吉雄が福島県の被災地を視察したあと「死の街のようだった」と発言したこと+αに関して、メディア&自民党が総攻撃を展開。石原幹事長は、「万死に値する」と批判していたんだよね。(~_~;)>
しかも、安倍自民党政権が始まってからは、安倍内閣の閣僚や自民党幹部が問題発言を行なっても、いくつかの新聞が小さく記事にするだけで、TVはほとんど取り上げないという状態が続いているのが実情だ。(~_~;)
その恩恵もあってか、安倍内閣はこれまで1年半、ひとりの閣僚を辞任させることなく、順風満帆に国政運営を行なって来たのだけど・・・。
今回の石原発言は、さすがにNHKも民放TV各局も取り上げている様子。(朝のワイド・ショーはどうするかしらね。^^;>
それに、上の発言からもわかるように、福島の(特に原発周辺の)住民は、石原大臣がいかに彼らのことを軽視しているか、いかに除染や汚染度の処理に不熱心かよ〜く知っているわけで。
<後述するように、中間処理施設の説明会にも1回も出席していないんだって。(-_-;)>
今後、安倍内閣や石原大臣、環境省への反発はますます強まるものと思われる。(-"-)
<安倍首相は、「どうせこの夏に内閣改造をするのだから、その時に(予定通り?)石原氏をチェンジさせればいいや」と思うかも知れないのだけど。メディアや野党からの批判が強まった場合は、そうは行かないかも。^^; 結局、メディア次第かな〜?(~_~;)>
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石原氏が「最後は金目」発言を行なった背景には、環境省が作ろうとしている汚染度の中間処理施設に関して、建設候補地の住民の理解が進んでいないことがある。(~_~;)
環境省は、福島原発事故によって生じた汚染土の中間貯蔵施設の建設を計画。福島県の大熊、双葉両町が建設候補地として、各地に避難している住民への説明会(昨年12月から計16回)を実施しているのだけど。どの説明会でも、環境省の対応に不満の声が強く出ているとのこと。
15日にはその最後の説明会が行なわれたのだが、やはり疑問や批判の声が相次いだという。
<ちなみに石原大臣は、説明会には1度も出席していないんだって。(@@)>
『(双葉町の)伊沢町長は「説明会では最後まで、住民が納得できる回答がなかった」と述べ、現状では受け入れの是非を判断しない考えをあらためて強調した。国が今後の進め方などを県や両町に相談する意向を示したとして、予定していた国への質問状の提出は見送る。
大熊町の鈴木茂副町長も「国の説明責任が果たされていない住民説明会だった」と総括し、双葉町と歩調を合わせる方針を示した。
環境省は2015年1月の廃棄物搬入開始を目指し、住民説明会を5月末から福島県内外で計16回開き、計2600人が参加した。各会場では、用地買収の補償額水準の明示を求める声や、最終処分地化への懸念、地権者以外への生活再建策を望む意見が相次ぎ、国の説明や回答に対し、不満や不信の声が噴出した。
最終会場で、約75人が参加した15日の仙台市での説明会でも「検討するという答えばかり。もう一度、説明会を開くべきだ」「宮城でも処分地が決まらないのに、最終処分場を確保できるのか」といった声が出された。(河北新報14年6月16日)』<冒頭の(双葉町の)はmewが加筆>
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石原大臣は、13年12月に福島県を訪れて、佐藤県知事と、楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町の4町長に対して、中間貯蔵施設の受け入れを要請。
知事や町長らには、住民に丁寧に説明して理解を求めると約束したものの、環境省は当初から2015年1月までに中間貯蔵施設を建設して、汚染土の搬入を開始することを目標にしており、最初から「結論ありき」で、コトが進められているようなところがあったのだ。(^_^;)
<結局、楢葉町、富岡町は町民の反対が強く、断念。>
政府は、建設候補地の住民から一定の補償額で土地を買い取り、中間貯蔵施設を建設するものの、30年以内には他県に最終処分場を作ると説明。
それに対して、住民側からは、補償額はどのように算定するのか、賃借方式は採用できないか、本当に30年以内に他県に最終処分場を作るという保証はあるのか、さらには風評被害の増大や、将来の帰還や所有地利用の諸問題などに関する質問が相次いで出ている。
ところが、政府は、補償額の算定方法を最後まで示さず。質問に対する説明も曖昧なものが多いため、住民からの不信感が募っているという。(-"-)
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mewは、これまで行なわれた説明会に関するニュースや記事を何度も見たことがあるのだけど。
これはあくまでもmew個人の感想ながら、たぶん町民は、環境省の役人の言動を見ていて「どうせ大熊、双葉町には、今後、長い間(下手すれば、永遠に?)帰還できないのだし。あそこに汚染度を押し付けておけばいい」「建設費用は、補償金を含めて安くおさめないと」「あいつらは、少しでも補償金や交付金の額を上げたさにごねているに違いない」というような雰囲気が伝わって来ているのではないかと察する部分がある。_(。。)_
<また、おそらく住民の中には、結局、30年以内に他県に最終処分場を作ることができず、最終処分場にされるのではないかという疑念を抱いている人も多いように思うです。(-_-)
環境省は、法制化すると言っているけど。途中で法律を改正されるおそれだってあるしね〜。^
しかも、上述したように、石原大臣は野党幹部だった時代から、汚染度は福島で引き受けるべきだと主張し続けていたし。しかも、その表現の仕方にも問題があったため、福島県民、特に原発周辺住民の中には、原発事故の被害者としての自分たちの立場や心情が理解されていないことに、不快感や不信感を覚えたりする人が多かったのではないかと思うのだけど。
おまけに「最後は金目」発言が出たとなれば、石原大臣や環境小への反発がさらに強まることは間違いないないだろう。(・・)
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『福島第1原発事故に伴う除染廃棄物を保管する国の中間貯蔵施設建設を巡り、「最後は金目でしょ」と発言した石原伸晃環境相に対し、福島県では16日、憤りの声が上がった。佐藤雄平知事は報道陣に「住民の古里への思いを踏みにじる発言。原発災害の厳しい状況を分かっているのか。信じられない」と批判した。(毎日新聞14年6月16日)』
『大熊町から会津若松市に避難中で、建設候補地内に土地を持つ橘秀人さん(64)は「金の前に心の問題。生まれ育った土地を失う人たちの気持ちが分からないのか」と憤慨した。橘さんは14日に同市で開かれた住民説明会で、あいまいな説明を繰り返す国に「明確な答えを持って再度、説明会を」と求めた。計16回の説明会に石原環境相は一切出席せず、国の担当者は「大臣には意見を届ける」と強調していた。
橘さんは「金は確かに大事だが、一つの要素でしかない。その前に『納得させてほしい』『そのプロセスをしっかり踏んでほしい』という気持ちで発言したが、やっぱり町民の声は大臣に全く届いていないようだ」とあきれた。(同上)』
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前記事で、安倍政権は、古い自民党の強権体質(様々な権力、圧力や脅しを使ってでも、力で押さえつける政治のやり方)を継承していると書いたのだけど。
安倍政権は、沖縄の辺野古移設も含め、各地で露骨に札びらで頬を叩くような行政や選挙活動を行なっているようなところがあって。結局、最後はカネで解決しようとする古い自民党の「カネカネ&金権体質」も、見事に継承しているな〜と思うことが少なからずあるし。
そんな安倍&自民党政権の体質が、今回の石原大臣の「最後は金目でしょ」発言にもあらわれたのかも知れないな〜という感じも受けているmewなのだった。(@@)
THANKS
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