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ブラジルを笑えない…「東京五輪競技場」6年後に間に合うのか
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/151000/1
2014年6月15日 日刊ゲンダイ
デモが吹き荒れるブラジル/(C)真野慎也・JMPA
完成には巨額予算が必要
開幕ギリギリまで会場建設が終わらず、「ぶっつけ本番」で臨んだW杯ブラジル大会。日本のメディアは現地の混乱を“先進国ヅラ”で伝えているが、6年後の東京五輪だって、どうなるか分からない。
先日も国立競技場の解体工事の入札が不調に終わったばかり。業者側の提示額が予定価格を上回ったためだ。発注元の日本スポーツ振興センター(JSC)によると、解体工事は工区を南北に分け、工事規模はそれぞれ20億2000万円と想定していた。
「最低価格の提示業者と、さらなる値下げ交渉を実施しましたが、業者側もすでにコスト削減の余地はなく、予定価格との開きはあまりにも大きかった。原因はやはり資材価格や人件費の高騰です。再入札は8月中には何とか終わらせたい」(JSC管理部調達管財課)
解体工事は7月開始、来年10月終了の予定だったが、開始時期は少なくとも2カ月は遅れる見込み。費用も一気に跳ね上がる恐れがある。
問題は解体後の本体建設工事だ。政府は現在、総工費を1692億円(解体費込み)と想定しているが、この数字はあくまで昨年7月時点の試算だ。この間も資材価格は高騰続きで、「特に基礎や骨組みに使う『異形鋼棒』や『H形鋼』は15〜20%アップした」(ある設計事務所)という。人手不足はさらに深刻で、「昨年から日給を1万円近く上げても作業員は集まらない」(建設関係者)という状況だ。
本体工事の入札まで不調に終われば、「19年3月完成」という日程も大幅に狂いかねない。
東京都の舛添知事が五輪計画を見直した理由も建設コストの高騰だ。都が受け持つ整備費用は1538億円の予定だったが、改めて試算すると、費用は3800億円に膨らむ可能性があるという。実に2.5倍増だが、都の準備局関係者は「大規模施設は今年度内に基本設計を委託し、来年度の早い時期に工事を発注する予定でした。今から計画を見直して五輪開催に間に合うのか」と、疑問符を付ける。
「開催に間に合わせようとすれば、コスト増を覚悟しなければいけませんが、国も都もメンツを重んじて採算度外視で巨費を投じるのでしょう。その結果、教育・医療予算が削られれば、デモが吹き荒れるブラジルと同じ。違いは日本が少子高齢化と財政悪化が進んでいること。五輪施設は維持・管理コストも莫大で、次世代への負の遺産となるだけです」(政治評論家・本澤二郎氏)
もう、地球の裏側のW杯開催国を笑っている場合ではない。
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