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沖縄県知事選の“手土産” 安倍自民が目論む「新球団構想」
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150965
2014年6月14日 日刊ゲンダイ
仲井真知事も容認に転じた/(C)日刊ゲンダイ
インチキ経済成長を演出するためなら何でもアリの安倍政権がプロ野球の球団を増やそうとしている。当初は「打ち上げ花火か」とみられたが、どうやら本気だ。それも沖縄につくる構想が大真面目で浮上している。
なぜかと思ったら、県知事対策というから、ますますもってビックリだ。
沖縄県知事選は今秋に予定されているが、普天間基地の辺野古移設が最大争点になる。名護市長選に続いて、沖縄県知事選でも自民党(推薦)候補が敗れれば、辺野古移設は完全に宙に浮く。
そんな中、自民党が担ぐ予定だったのが昨年末、いきなり移設容認に転じた現職の仲井真弘多知事だ。
自民党は振興策をお土産に持たせて、圧勝の腹積もりだったが、世論調査をしてみて仰天、なんと、最有力対抗馬の翁長雄志現那覇市長にダブルスコア以上の大差をつけられてしまった。官邸は大慌てで候補者の差し替えを画策したが、これから新人を擁立しても知名度で負けてしまう。「かくなるうえは…」と仲井真知事にプロ野球新球団というお土産を持たせる話が出てきたのだ。
■カジノとUSJも
「実はお土産は3種類あります。ひとつは沖縄に新球団。もうひとつはカジノ誘致。米軍基地跡地が有力な候補地にもなっていて、これを餌に地元のゼネコンを集票マシンにするつもりです。3つ目はユニバーサル・スタジオ・ジャパンの沖縄進出です。これまでは大阪1カ所でしたが、沖縄に進出してくれれば、観光の目玉になる。野球については県知事選の真っただ中、11月に日米野球のエキシビションマッチも予定されている。その一方で、自民党はリードしている翁長市長に自公候補で出ないか、なんて持ちかけたりしていた。辺野古移設大反対の翁長氏が寝返るわけがないのに、こうしたことをやる。いかに自民党が追い詰められているかの裏返し。こうなったらなんでもやるでしょう」(地元政界関係者)
プロ野球新球団なんて、とてもじゃないが、沖縄で採算が取れるとは思えない。悪あがきはやめた方がいい。
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