http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/742.html
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特集・ゴジラ60年
主演の宝田明さんが熱い。
>時代がきな臭くなってる。60年前、なぜゴジラが作られたか、何を警告したか、考えてほしい。
>日本には世界に冠たる憲法9条がある。9条を凛として貫くべき。
「赤旗」日曜版15日号ッス。 pic.twitter.com/or0RcQTrAK
― カクサン部長 (@kakusanbuchoo) 2014, 6月 12
<参照>
【「われら」の憲法】
9条を憶う(上)ゴジラ
中日新聞 2014年5月1日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/our_kenpo/list/CK2014050102000215.html
◆国会に向かってほえろ
東京で日米首脳が会談した四月二十四日。俳優の宝田明(80)は、都内で多忙なスケジュールをこなしていた。講演のオファーが海外からも舞い込む。宝田流に言えば、デビューの年が同じ「同級生の彼」が久々に表舞台に立つからだ。
「彼」とは怪獣王ゴジラ。一九五四年十一月三日に宝田が初主演した第一作が封切られた。自衛隊発足の約四カ月後。そして、九条で戦争放棄をうたった憲法の公布から、ちょうど八年を迎えた日だ。誕生六十周年の今年はハリウッド版の最新作や、第一作の復刻版が相次いで公開される。
宝田は小学五年のときに旧満州(中国東北部)で終戦を迎え、ソ連兵に左腹を銃撃された経験がある。泣きながら幼子を置いて、日本に引き揚げる母親も見た。ゴジラはそんな宝田の目に「戦争の加害者でもあり被害者」に映った。第一作は、米国が同年三月にビキニ環礁などで行った核実験で第五福竜丸が被ばくした事故をヒントに作られている。
水爆実験で海底のすみかを追われて東京を襲撃し、最後は人間の手によって科学兵器で葬られた。終戦から九年。朝鮮戦争の特需に沸く日本に、戦争の記憶を呼び覚まさせる強いメッセージ。当時の人口の一割を超える九百六十一万人を動員する大ヒット作になったが、高度成長とともにゴジラは姿を変えた。
第十二作まで着ぐるみに入っていた中島春雄(85)は「監督に『人間くさく』と言われて、ギャグのシェー!』のポーズをした」。冷戦下でゴジラを演じた薩摩剣八郎(けんぱちろう)(66)は「自分からは攻撃しない専守防衛だったね」。文芸評論家の加藤典洋(66)いわく、「戦争の陰の部分を表していたゴジラは、平和と繁栄にそぐわなくなった。愛らしく無害化され、風化されていったんです」。
そして二〇〇四年、自衛隊がイラクに派遣された年の第二十八作を最後に、日本版のゴジラはスクリーンから消えた。
戦後六十九年。戦争の記憶が薄れた今の日本で、平和を掲げる九条が揺らいでいる。その旗を振っているのはゴジラのもう一人の「同級生」、一九五四年生まれの首相安倍晋三。四月の首脳会談でオバマ大統領に「歓迎、支持する」と言われ、集団的自衛権の行使を認める姿勢をより一層強めている。
「議席の大多数を持っていれば、何でもできちゃうと思うんだ。おごり高ぶりと言うのかね」。宝田は、九条の見直しに積極的な安倍を含む政治家を「戦争を知らない子どもたち」と呼び、なし崩しのやり方に異を唱える。「(沖縄県)尖閣諸島を米国と共同して守るとか勇ましいけれど、今や武力じゃない。賢明な国、侵しがたい国というイメージをつくらなきゃ」
今年公開される第一作の復刻版。宝田は政治家たちにぜひ見てほしい。そしてゴジラにこう願う。
「国会や街に向かって、『目を覚ませ』って咆哮(ほうこう)してくれないか」=敬称略
◇
六十七回目の憲法記念日が五月三日に巡ってくる。先人がゴジラに込めた戦争の記憶と平和への願いは、戦後の歌、そして世界的な名著にも通底する。それを憶(おも)う、つまり振り返って考えることで、政権が解釈を変えようとしている憲法九条の重みを確かめる。
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