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集団的自衛権行使容認の閣議決定を打ち砕いた江崎孝の国会質問  天木 直人
http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/590.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 6 月 10 日 07:04:45: igsppGRN/E9PQ
 

集団的自衛権行使容認の閣議決定を打ち砕いた江崎孝の国会質問
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20140610-00036192/
2014年6月10日 5時0分 天木 直人 | 外交評論家


もはや集団的自衛権行使容認の議論は不要だとさんざん書いてきた私だが6月9日の参院決算委員での江崎孝議員(民主党)の安倍首相に対する質問を聞いて感心した。

これこそ私が待っていた本物の質問だ。

安倍首相が集団的自衛権行使容認を今国会で閣議決定すると決断し、誰もそれを止められない中で、そして、それが強行されようとする直前の国会でこの質問が行われた意義は大きい。

あれは確か午前11頃から始まったと思うが、江崎孝議員は集団的自衛権行使容認の根本的矛盾をついた見事な質問をして、安倍首相を追い込んだ。

その詳細はネット上で見る事ができるだろうから国民必見だ。

私がここで取り上げるのは次の二つの決定的に重要なポイントだ。

一つは、集団的自衛権の行使を容認することは、その定義上、同盟国(米国)の戦争に血を流す覚悟で参加する事であるにもかかわらず、安倍首相は、戦争はしない、その使用は限定的にすると繰り返す。

これは大いなる矛盾であって、安倍の腰抜けぶり、とんまぶりを白日の下にさらすものだ。

戦争が始まれば限定的も何もない。敵があるから戦争は止められない。覚悟はあるのか、という事だけど、安倍にはそんな覚悟はもちろんない。じいちゃん、ばあちゃんを助けるために集団的自衛権行使が必要だと今でも繰り返している。

もう一つは、今の日米同盟関係が、米国に一方的に守ってもらっている片務性の高いのであるからこれを是正すると安倍首相は繰り返すが、自衛隊に血を流させてまで米国の戦争に参加して晴れて双方性、対等的になるのだから、基地の撤廃を求めないと、対等どころか逆に日本がとられっぱなしになる。

この際、安倍首相はそれを米国に求めないのか。

それをしなくて自民党総裁としていいのか、という質問が堂々と江崎議員から展開されたことだ。

これはいずれも本質的に重要な問題で、安倍首相の矛盾をこれ以上なく白日の下にさらして見せるものはない、核心中の核心であるが、特に前者については、自衛隊員に血を流す覚悟を迫る一大政治決断を一内閣の決定で本当にやるつもりなのか、できるのかと迫った。

後者の点もまさに重要で、米国を守る事が出来るようにして対等になるから、そのかわり在日米軍の縮小・撤廃を求める、とするのは、今でも自民党の政策綱領として書かれている。
そんな重要な質問であるのに、何も答えられず、ガキの喧嘩のようにヤジをとばしてお仕舞いだ。

残念なことにこの江崎議員は自治労出身で、左翼、社民党の質問だと一蹴されてしまうところだ。

しかし、本来はこの質問こそ自民党の保守本流からなされなければいけない質問である。

それでも安倍・菅政権は強行するだろう。

そこがこの国の救いがたいところだ。

この国に本物の保守がなく、ヤジと開き直りでごまかすしかない愛国右翼が大手をふって大きな顔をする。

いいだろう。

しかし安倍は末代まで安倍家の名を歴史に汚すことになる。

もちろん岸信介の名前もだ。

いや、ひょっとして、善良な自衛隊員が大挙して立ち上がるかもしれない。

国を憂う善良な国民が声をあげるかもしれない。

そうなれば、いくら御用メディアでも、あるいは自民党でも、それを支持する自立した者たちが出てくるかもしれない。

オセロゲームが始まったらあっと言う間に逆転するかもしれない。

ひょっとして、今年はただでは済まない年になるかもしれない。

それほどひどい、集団的自衛権行使容認の閣議決定強行ということだ。(了)


 

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コメント
 
01. 2014年6月10日 08:53:19 : MwGj4KIhpA
「砂の中に頭を突っ込むダチョウ」を敵前逃亡前科1犯の男がよく言うわなぁ
江崎議員の1時間近くの質問をじっくり再生で見ると中々良かった
アベの答弁をしっかり聞けば都合の悪いときのはぐらかし、逃げの癖がよくわかる。一山いくらの自民のクソ議員の意味の無い野次が哀れな断末魔の悲鳴に聞こえる。
閣僚席の菅、阿呆、にやけた田村、ニタニタ笑っておれるのも今のうち。
今回の質問は非常に面白く今後の参考になる。アベが何に反応するか、江崎議員の単純明快シンプルに問いただしているのにアベのごまかし、あせりが非常に良くわかる。
しかしアベかなり腹が出てきているな
毎晩飽食三昧だからな血糖値高そう・・・

02. 2014年6月10日 09:10:54 : atxeyfN6Rs
NHKは江崎議員の質問を完全スルーしていた。抗議の電話をしたが暖簾に腕押し逆にまるで抗議をする者が悪いという雰囲気。ついついNHKの職員は全員戦争をしたいのか、国は命と暮らしを守ると言っているがそれは逆で一旦戦争になれば命や暮らしは吹き飛ぶという事も分からないバカばっかりそろっているのか捨台詞を吐くしかなかった。

03. 2014年6月10日 10:04:43 : MwGj4KIhpA
>02
籾井NHKがスルーしなくてはいけない程の質問だったと言うことが確認
アベヨイショのNHkとしては当たり障りのないレベルの質問内容しか放送できない。

04. 2014年6月10日 12:45:58 : hWEzsNFKJk
NHKでさえ安倍の支持率が低下してきたのを偽装できなかった
いや?
54%というのが偽装で
本当は30切ってるのかもねぇ(笑)
こんなはぐらかしバカ首相を信用できる!
な〜んていうバカ国民がいるなんておかしいもんねぇ

05. 2014年6月10日 18:55:40 : r3pqrbifJo
、前回は賛成70%超をたたき出したが、解釈改憲での「戦争容認」派の後ろ盾である2大大手メデイアの読売新聞と産経新聞が近いうちに解釈改憲での〈戦争容認」賛成80%ぐらいの数字を世論調査でひねりだしてくれる可能性があります。安倍総理たち戦争容認派に強い味方が居るので「戦争容認」は決まると予想しています。

06. 2014年6月10日 21:07:06 : OiZ1HdcVic
集団的自衛権行使で戦争に巻き込まれ引くに引けなくなり、多数の日本人若者の智が流れ、命を失うことになったとき、NHKは、あるいはNHKに在籍している職員たちはどのように反省(言い訳)するのだろうか。

戦後は終わったと言われるような時代になってようやく朝日新聞が戦時中の戦争を煽り国民を戦場に送り込むような当時の言動に対して、私たち(朝し新聞社社員)の生活があったから当時の新聞の論調があったと言い訳して反省の弁としていた。

今のNHK及びNHK職員たちははたしてどのような言い訳をして反省するのだろうか。


07. 2014年6月10日 21:51:07 : ANxtq65fVw
原発や、国民を殺し欺いて金儲けしてきた
放射線医学特許や武器商売等の大株主、天皇財閥集団に、
この国から退いてもらったがよいのでは。

コピペ

性(sing) 音楽考古本舗 @sei_ongakukouko
反日とは、原爆特許権を相続した者の利権を守ることではないでしょうか?
「旧刑法:外国ニ与シテ本国ニ抗敵シ又ハ外国ト交 戦中同盟国ニ抗敵シ其他本国ニ背叛シテ敵兵ニ附属シタル者」の。

昭和天皇は正に敵兵、正規の英国陸軍元帥でした。
https://www.thegazette.co.uk/London/issue/33619/page/4028

性(sing) 音楽考古本舗 @sei_ongakukouko
石原慎太郎氏、衝撃発言
「皇居にお辞儀するのはバカ」
「皇室は無責任極まるものだし、日本になんの役にも立たなかった。そういう皇室に対するフラストレーションを我々庶民は持っている」
「国歌なんて歌わない」
http://biz-journal.jp/2014/03/post_4279.html

性(sing) 音楽考古本舗 @sei_ongakukouko
元外務官僚・孫崎享氏の暴露本【戦後史の正体】より

コピペ)天皇は外交交渉におもむく前の外務大臣に、「在日米軍の撤退はダメだぞ」と念を押しているのです。このことからもわかるように、戦後の歴史において昭和天皇はけっしてたんなる象徴ではありませんでした。

性(sing) 音楽考古本舗 @sei_ongakukouko
元外務官僚の証言。天木直人氏のブログより

コピペ)権力側に立った者たちはことごとくこの国を、そして国民 を裏切ってきたのだ。しかもその先頭に立ったのが、戦前は神であり、戦後は国民の統合の 象徴となった昭和天皇であったとすればどうか。

https://twitter.com/sei_ongakukouko


08. 2014年6月10日 22:26:09 : Wr5cvCffrE
自衛官は、自分らが海外で放つ一撃で日本が戦争に巻き込まれる事を、今こそ真剣に考えるべきである。
その戦闘で勝利したものの、帰国してみたら、日本全土が核攻撃を受けて、焼け野原になっていたらどうするのか?
シェルターに隠れ、生きのびるヤツはいるのだろうが、政官業のロクでもない連中とか、カネ持ち連中ばかりだろうに。そんな連中と一緒になって、仲良く一から日本を再建するのかな?

全てとは言わないが、そんな簡単なことを想像できないアホばかりが、自衛官をやっていそうである。

これは「集団的自衛権」以前の問題である
いい国ぶって、邦人救出だの、国際貢献だの、人道的支援だのと、カッコをつけないことである。

カッコつけ 帰ってみたら 何もなし

カッコつけ カタワになって 見捨てられ (イラク還りの空自隊員)

カッコつけ 心を病んで 自殺して    (イラク還りの陸自隊員)


09. 2014年6月10日 22:48:22 : AotayoawIA
何処の国に、殴られそうな場合は先に殴って良いって国があるんだ?

それが通るなら、いの一番に殺されそうな自衛隊員は、安倍ゲリゾーならびに賛同者は、自衛隊員の生命を脅かす自衛権の対象者ということで、先に殺しても良いってことだよな。

じゃなきゃダブスタもいいところだ。


10. 自民・公明消滅する会 2014年6月11日 00:35:33 : f7/y/e4GZ4UvA : XGj91Bvh76

安倍は、12月の日米ガイドラインに向けてアメリカにせっつかれ、集団的自衛権行使容認を焦っている。

そこで自民党の高村正彦は、公明党の北川一雄に与党協議の開催回数の増加や1回あたりの時間の延長を打診した。

公明党との連立離脱を示唆している。

「 週刊ポスト 」におもしろい事が書かれていて、( 6月6日号 ) 公明党の支援がなかったら落選していた自民党代議士77人リスト。

選挙協力を解消した場合、自民党の獲得議席が減る。

甘いケースで77人で、仮に、自民党候補に投票されていた公明票が、そっくり次点のライバル候補に流れた場合、自民党の獲得議席はなんと119議席と壊滅的な結果となる。

公明党を切り離したら返ってくる票があることを考えても100人前後の自民党議員が落選するのではないでしょうか?


いずれにせよ過半数は維持できない。

安倍はアホウですね。

こんな計算もできない。

だから、最近は自民党内でも、安倍首相は常識、見識、良識がなく、知識もない「 識なし男」という呼び名がはやり始めている。
( 政治評論家・野上忠興 )

笑えますね。

ついでに言うなら、内閣改造が早ければ6月にも改造人事が発表になる。

入閣が凶と出そうなのが、菅官房長官。
安倍のノータリンをうまくフォローしていたので入れ代わったらボロが出てくるんじゃないでしょうか?

永田町では「 改造するたびに支持率を落とす」と言われている。

そろそろ、安倍にも天罰が下りそうですね。

年末の日米ガイドラインに集団的自衛権行使容認が間に合わなければ、アメリカにお叱りを受けるでしょう。


11. 2014年6月11日 00:55:43 : qQo4zpJqE2
「自衛隊諸君、君たちは米軍の下請け軍隊であっていいのか?」

三島由紀夫は、東京自衛隊駐屯基地で演説を打ち、
自衛隊員の反応に失望し自決した。
このノーベル賞候補作家は、今の日本を予言していた???。

その当時、マスコミは三島の主張を国民に伝えていない。
楯の会、ただ自決した、の記事だけであったような記憶がある。

自衛隊員、下請けで命を預けるであろうか?
命預けるのは、賛成している安倍・石破自民党議員、石原チン太郎立ち上がれ日本?みんなの党 維新の会だけでないのか?
が、この先生たち、いざとなったら後方で隠れている事だろう。
信念があれば、最前線に立ち殉死する覚悟はお持ちなのであろうか?

アメリカの戦争だとしたら、靖国神社には入れないだろうな?


12. 2014年6月11日 02:24:40 : QBrYpzDGwo
    やはり、不戦憲法と武力行使のダブルスタンダードは良くない。商業捕鯨を調査捕鯨と固執、人手不足解消のための外国人単純労働者の受け入れを技能習得のための研修生の受け入れとすり替えるなど、あまりにも二枚舌が過ぎ、誠実さがまるで無い。
  敵国と名指した国を米国と共に武力で鎮圧、掃討するというなら、やはり今の不戦憲法ではあまりのダブルスタンダードであり、通常の常識では出来ない。
  また、現行の日米安保条約はあくまで一方的な安全保障であるから一旦破棄し、改めて日米相互安保条約と言ったものを締結し直す必要がある。
  また、これまでは米国による日本の安全保障のための基地の提供、また思いやり予算などを配したのであるから、集団的自衛権行使法案を可決するにあたっては、今後は米国に日本軍の基地を置き、日本軍が駐留し、かつまたいざとなった際に駆けつけ警護、武力による鎮圧、掃討等するのであるから、思いやり予算を今度は日本軍が米国からも受け取る必要がある。
  米国政府、米国議会にそこまで打診していなければ、到底法案を成立させるような段階にはなっていないということである。原発は事故は絶対に起こらないとして必要な事故対策を全く取っていなかったことと同様で、今論議するに程遠い非常識な法案なのである。実行の段階で屋上屋を重ねることは絶対に避けなければならない法案である。憲法改訂してダブルスタンダードを排した後、もっと細部を詰めてから提出するべきであり、意固地になってプライドを優先するようでは本末転倒で危険だ。ひとまず撤回がベストだろう。

13. 2014年6月11日 02:45:48 : jDUea84PZI
不正選挙はどう決着するのか?

14. 2014年6月11日 08:22:56 : xZABKVWI3U
いろいろあーだこーだ言ってもなんにも解決しないよ
解決できるのはたった一つしかない 占領状態の開放か緩和だ
しかし、ここまで日本を追い込んだ売国政治家石原慎太郎の罪は重い。
すべての始まりは占領軍司令部東京誘致、そそのかされた尖閣の開扉


15. 2014年6月11日 10:03:53 : cUchBPexSM
アメリカは世界一侵略的な好戦的な国、日本は間違っても侵略しない国。
片務は当たり前ではないかね。
日本が中国に侵略したら自動的にアメリカが参戦するってんなら話は別だがね。

16. 2014年6月11日 10:36:55 : KJSEn7PoKM
 そもそも、安倍晋三が「愛国者」を偽装していることから、国家存亡の危機を招く全ての問題が発生している。
安倍の「靖国参拝」は、日本人の心を匠に利用したパフォーマンスに過ぎない。彼の本心は「自己保身」だけ。頭が悪く、度胸もない上、愛国心も偽装だ。
選挙時には「TPP参加反対+嘘つかない」が公約だったが、選挙後は真逆の売国丸出し政策を展開。
国会討論を避けるために外遊に明け暮れ、いかにも仕事をしているかのパフォーマンスの繰り返し。
「死亡者消費税導入」は、「金を使って海外派兵をしたため、死亡した兵士から消費税を徴収して金を取り返す陰謀」である。

17. 2014年6月11日 10:53:53 : QVSYrURCbz
小沢ほどじゃなかろ

18. 2014年6月11日 11:01:44 : JaXsSGhgQM
消費税を上げられても、年金を下げられても、安倍を支持していた爺さん達も
この集団的自衛権行使容認には反対の様だ。
愚民も最後は目覚めるのだろうか?

良い消費税増税にすると丸めこまれた創価の婆さん達も反対の様だ。
いよいよ晋三も奈落に沈む。

読売、産経もそろそろ安倍のPR紙から脱退しないと、
廃刊になるだろう。

公明も早く自民と分れよう。
前原・橋下新党が自民とくっつき、自民を巻き添えにして転落するだろうから・・


19. 2014年6月11日 14:18:10 : sAob5GM4Bs
砂川判決が出たのは1959年(昭和34年)12月16日。いわゆる60年安保闘争の最中である。判決直前の11月27日には、全学連中心のデモ隊1万2000人が国会内になだれ込み、警官とデモ隊双方に300人余の負傷者が出た。

70年安保で、この轍を踏んではならないーそうした政治判断から、政府見解を編み出したいったのであろう。だとすれば、判決後の政府見解を根拠に、判決を評する朝日新聞の論法は妥当ではない。

本当に、朝日新聞が主張するように、砂川判決は集団的自衛権を認めていないのだろうか。砂川判決は憲法第9条を踏まえながら、こう述べた。
<しかしもちろんこれにより我が国が主権国として持つ固有の自衛権は何ら否定されたものではなく(以下略)>

ここでは必ずしも個別的自衛権に限定していないのみならず、別の場所では
「国際連合憲章がすべての国が個別的および集団的自衛権の固有の権利を有することを承認しているのに基づき」云々とも述べている。ゆえに、集団的自衛権を含め「固有の権利」として認めた判決と解釈しても牽強付会とは言えまい。

ちなみに「固有の権利」を国連憲章の正文である仏文(droit naturel)に戻し、訳し直せば「自然権」となる。その他の国連公用語で読んでも、そうなる。実定法で奪うことのできない自然権である。朝日新聞や日本の内閣法制局がどう解釈しようが、奪うことなどできない。

砂川判決で裁判長(田中耕太郎最高裁長官)がつけた補足意見にも注目したい。
<今や諸国民の間の相互連帯の関係は、一国民の危急存亡が必然的に他の諸国民のそれに直接に影響を及ぼす程度に拡大深化されている。従って一国の自衛も個別的にすなわちその国のみの立場から考察すべきでない。一国が侵略に対して自国を守ることは、同時に他国を守ることになり、他国の防衛に協力することは自国を守る所以でもある。換言すれば、今日はもはや厳格な意味での自衛の観念は存在せず、自衛はすなわち「他衛」、他衛はすなわち自衛という関係があるのみである。従って自国の防衛にしろ、他国の防衛への協力にしろ、各国はこれについて義務を負担しているものと認められるのである>

「一国の自衛も個別的にすなわちその国のみの立場から考察すべきではない」−集団的自衛権という用語こそ出てこないが、明らかに集団的自衛権を認めた趣旨と解釈できるのではないだろうか。しかも「他国の防衛への協力」を「義務」と認定している。

さらにこう続く。
<およそ国内問題として、各人が急迫不正の侵害に対し自他の権利を防衛することは、いわゆる「権利のための戦い」であり正義の要請といい得られる。これは法秩序全体を守ることを意味する。このことは国際関係においても同様である>

「およそ国内問題として、各人が急迫不正の侵害に対し自他の権利を防衛すること」を正当防衛と呼ぶ。正当防衛を規定した刑法第36条は「急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為は、罰しない」と明記する。

国連憲章51条の「自衛権」は、仏文(正文)で「legitime defense」。つまり正当防衛である。以上を踏まえて言えば、急迫不正の侵害に対し自己の権利を守る正当防衛が個別的自衛権であり、他人の権利を守る正当防衛が集団的自衛権。どちらも「正義の要請」である。内閣法制局の解釈で奪えるようなものでは断じてない。

少なくとも私はそう思う。以上の事実関係に一言も触れることなく「ご都合主義」「牽強付会」「こじつけ」と断罪する朝日新聞の姿勢こそ「ゴリ押し」ではないだろうか。


20. 2014年6月11日 15:30:51 : QBrYpzDGwo
  19さんがそもそも参考とする憲法は、現行憲法である間は国民一個人の尊厳の尊重を第一義的に保障しているのであり、一個人の集合体である国体の扱いは、第一義の個の尊重が保障された暁の、第二義的な理念であると言えるだろう。
  でなければ、戦後憲法とそれ以前の国体優先の憲法との違いは無くなり、全体主義的な国の形を変えないということになるのである。
  徹底的な個の尊重の精神、これこそが戦後憲法の真骨頂なのである。
  とすれば、正当防衛が自然権であるとするのは、専ら個人と家族といった個々の存在を脅かすという場合に限られるのは自明であろう。例えば、歩いていて暴漢に襲われた際、黙ってやられてはいられない、暴力を使ってでも排除する、という権利が正当防衛権であろう。
  しかしながら、暴漢にも理由があるとして米国などでは少しの金を用意し、それを持って行くようにするのも知恵らしいし、海外旅行の心得などでも、やたらに反撃するよりも、何を要求しているのか確かめてから渡すものを渡した方が危険を回避する知恵だと教えている本もある。
  現実に、暴漢に襲われたからと言って直ちに反撃しようとして逆に殺された人も多く、必ずしも相手より強いかどうかわからず、保身術を以ってしても、相手を殺してしまえば幾ら相手が犯罪者だとしても、正当防衛でした、では済まない。検挙され、事情聴取が待っているところから、暴力による正当防衛は個人であっても認められてはいないのである。
  ましてや、知人が侵入して来たら、事情を聞くのが賢明だろう。いきなり台所から包丁を持って来て、「田中、この野郎」と斬り付ければ良いものではない。
  国体においては尚更だろう。常に首脳会談や経済会議で顔を合している各国の国々であるから知人と同様であり、どこの誰か分からない人間の集合体というわけではなく、れっきとした国名のついた国家であるのだから、それを暴漢と呼んで、仲間を動員して自衛だ、などとしての正当防衛のための武力行使がいかに愚かか。こんなことをしていれば戦火は拡大するばかりであろう。敵にも友好国があるからだ。敵国としてレッテルを張り、正当防衛を理由にして武装することは危険だ。
  現行憲法において不戦、非戦が貫かれているのは、ひとえに憲法理念が個人の意志の尊重を保障しており、個人の意志を超えての国体としての武力行使は許されないという意味である。
  もしそれをするなら、個の尊厳の尊重を軸とする現行憲法を完全に破棄し、全体主義国としての統治を理念とした憲法に改訂するべきだろう。そのような憲法を制定するようでは先進国の座に留まれるとは思えないが、どうしてもやりたいならそれしか無いだろう。
   何度も言うが、正当防衛の自然権は本来個人にしか賦与されておらず、それとても正当防衛ですと言って人を殺しても残念ながら容疑者として拘束されるのである。意味無く暴力を揮うことが絶対的に禁じられているのは、人間の場合は暴力装置に際限が無いからだろう。相手が死ぬまで制裁するのは人間だけである。
   だから、国体としてはまず第一に国民に衣食を保障し、教養を学ばせ、結果的に国内の治安を保つことに邁進することが租税国家の義務だということになる。
   個の尊厳の尊重を貫く現行憲法である以上、同じく個の集合体である他国の人間をひとまとめにして特定のレッテルを張り、武力で以って対峙しようなど、現行憲法では全く保障されてはいないと解釈すべきである。
  

21. 2014年6月11日 16:13:38 : qBhmDFTP7s

天木某を始め、此処に来るマイルとヤンキーの知弱・情弱には呆れるばかりです。


日本が米国の戦争に巻き込まれると喚き、米国が日本の戦争に巻き込まれると危惧している現状は見ないと。

日本が半島の国々や大陸の国に軍隊を送って侵略する? 自衛戦争以外の米国の戦争に派兵する?

現行憲法からは有り得ない夢想をして騒ぐ呆けた方々だ。 交戦権の否定と集団自衛権が成立する条件を無視して論じているとは。


22. 2014年6月11日 16:28:11 : qBhmDFTP7s

> 20

机上の空論を長々と述べる愚か者の弁も此処まで来たとは嘆かわしい。

> 国体としてはまず第一に国民に衣食を保障し、教養を学ばせ、結果的に国内の治安を保つことに邁進することが租税国家の義務だということになる。

どうやったら、こんな戯言を思いつくのか? 国がすべき第一の事項は、国民の生命財産の 安全保障 だろうに。

大陸の国が尖閣諸島の領有を主張し沖縄の帰属に疑義を述べている現状で、その主張の実行を放置したらどうなるのか?

理想に酔って日本国民の権利はどうなるのか考えてはいない様子。

腐敗と汚職が蔓延し、党の指導で言論の自由も無い体制下になるのはゴメンです。

「国が国民に衣食を保障し、教養を学ばせ、結果的に国内の治安を保つ」というイデオロギー(建前の)の信者は大陸に出て行って下さい。


23. 2014年6月11日 16:33:11 : suvcO3SHSw
1)まさか攻撃されるとは思わなかった。
2)まさか自衛隊員から死者が出るとは思わなかった。
3)想定外の出来事で非常に困惑しております。
4)再発防止に向けて一層の努力をします。

1)に戻る


24. 2014年6月11日 16:52:05 : xni5yVaf3k
自衛隊も東電と同じでしょう。血を流す覚悟があるかと問われれば、その場になれば除隊希望者が続出するでしょう。ましてや、アメリカ様のために死ねるか。
日本を守るとはどういうことなのか。安倍内閣の主張と対米従属路線に同調できるか。そこをはっきりさせておかないとね。

25. 2014年6月11日 17:04:21 : atxeyfN6Rs
>21
高村さんの言っておられることや石破さんのおっしゃっていることをを聞いてないのですか。あなたのようなウスノロがいるので困るのです。

26. 2014年6月11日 18:19:29 : rrhrFN6JLd
21)アッポ。米軍の戦争に参戦しないのであれば集団的自衛権は必要ないだろ。

27. 2014年6月11日 18:25:59 : c5rnPFNzWc
NATOでは、加盟国の各々の国の安全が当然ながら最優先されて
しまって、イザという時に軍事同盟が機能しないので、有名な
ワシントン条約を締結しました。

その5条に「加盟国への攻撃は加盟国全体への攻撃と見なす」と
明記することで、加盟国には、自らの安全を最優先する選択肢を
放棄させ、先ずは加盟国全体の利益を最優先させ、結果的に
参戦に協力する選択肢しか残らないことになりました。

この5条が最初に適用された9.11でイラク戦争が起こり、それに
参戦したスペインは、アルカイダによる列車爆破テロ被害に
遭いました。

因みに、5条の適用は、一般には非常に慎重に行われます。

実際、トルコとシリアとの小競り合いで、トルコ政府は
NATOに5条の適用を求める行動を取りましたが、議題にも
取り上げてもらいませんでした。

翻って、5条の様な取り決めがない日米安保で、なぜ
行使すれば、自国の安全がどうなるかを全く考慮せずに、
「行使ありき」の条件だけを議論する自虐安保論には、

「一体、安倍は何処の国の安全を守る為の最高権力者なの?」
と疑問を抱いてしまう方は、大勢居ると思います。

また、立法の役割(シビリアンコントロール)を否定
する「集団的自衛権行使容認の閣議決定」という行政
が司法判断を仰がずに行政だけで決定できるなら、
立法・司法が不要であるとなり、

三権分離(三権分立)を否定し、一権集中となるので
憲法違反の行為となります。


28. 2014年6月11日 18:59:18 : QBrYpzDGwo
 22は22の考えがあるだろうからそれは構わないが、自分はあくまでも、現行憲法はいくらどう解釈しても、個の尊厳の尊重がまず有るとしか読めない。中国が攻めて来るとかの憂いよりも、兎に角個人が日常家族を喰わせ、学校にやり、充分に自我を保障される社会を定義しているのが戦後憲法だとしか読めない。
  日本は租税国家であるから、国民は会員制組織で言えば会費を納めている会員であり、会員として自分の収めた税金の優先順位がある。その納税者の一人として国家としてやるべきことをまずやってくれ、と言っているのである。
  必ず勝つとも限らない武力紛争に全財産をつぎ込む構想より非常に現実的ではないか。原発事故処理は出来ていない。失業者は溢れている。自殺者は先進国中ダントツである。震災復興も全く出来ていない。親父が祭りの寄付に精を出し、近所の敵対者への殴り込みを相談する陰で、子は学校にも通えない、女房は家財を質に入れている、そんな状況ではないか。
  少なくとも女房も息子も家に金を入れているなら、近所への警戒の為の飛び道具を買うより、とにかく明日の食糧のための資金が先だ、と言う権利が当然有る。
 ましてや、近代戦争は22の思うような、昔の均衡の取れた戦争ではない。戦争も一種のパワーゲームであり、試合のようなものだ。ところが、試合の場に立つのに片や機関銃、片やステルス兵器、無人攻撃機、といった格差がある。勢い、加勢すると言っても22の場合は中国に対峙するのに米国と共に攻撃をする、という前提で物を言っているのだろうが、それでは逆に中国が無人攻撃機を保有し、日本と米国が持っていなかったらどうするのか、常に強い暴力装置を持った側に着くのは空気を読んで大勢に付くという日本の風土に合っているが、そうなれば過去の米ソの軍拡競争と同様、常に相手より勝る暴力装置を用意しなければ安心出来ない。
  一方が最新兵器、一方が旧来の兵器では、本来の、戦争によって民間人を守るという理念を実現するに、自国だけ良ければ良いということになり、他国の民は敵国と名指しさえすれば死傷しようが、難民になろうが、構わないということになるが、それはまさに、先の大戦において自国民には警察、軍隊を付けて日常を送らせ、侵攻した国の民は抗日分子として蹂躙した、それと変わらず、またしても戦争の最低のルールさえ弁えない乱暴狼藉となるのである。
  戦争とは一種のパワーによるゲームであるから自ずから「どの国であろうと、民衆には手を付けない」のが最低のルールであろう。
  ところが、最新兵器は嫌も応もなく、戦場という場を選ばず、市街地を直撃し、その国の民を傷つけるのである。
  戦後憲法は日本国民の個の尊厳を最大限に尊重しているところから、統治エリートが例え何と言おうと、個人を巻き込んで他国の住民を傷つける可能性のある行為を国家として個人に命じることなど出来ない筈であろう。
  22は恐らく、戦後憲法を無きものとしたい輩であろうから、それなら憲法破棄を提唱したら良いだろう。そしてかつてのような、国家の統治エリートのマネージメントの下で、個の尊厳を放棄したら良いだろう。そして兵役志願し、再びかつての夢を追えば良いのではないか。だが、恐らくあの時と同様、銃も、食糧も尽きても補充もなく、ただひたすら前線をさ迷うことになる筈だ。原発のマネージも出来ない統治エリートは戦後も何ら成熟していないのだから。まだ70年しか経ておらず、あの時の軍部の対応と、今の統治機構の例えば原発事故への対応を見ればわかりそうなものだが、見たくないから見ないのか?
  とにもかくにも、自分は、「現行憲法では集団的自衛権行使は不可能だ」、と言っているのだけのことだ。全くおかしいことを言っているとは思わないが。

29. 2014年6月11日 19:03:22 : BQlB6d1ncM
[憲法考]ケビン・メア元米国務省日本部長 自衛隊の米艦防護 必要
2014年6月8日3時0分 読売新聞

 「30年間外交官として日本関係の仕事をしてきましたが、米国はずっと前から、日本が集団的自衛権を行使できるようになれば、日米同盟をもっと強化でき、日本の防衛と東アジアの安全保障の維持に役立つと言ってきました。今、中国、北朝鮮の脅威が目の前にあり、日本はできるだけ早く集団的自衛権を行使できるようにする必要があります。中国は猛スピードで軍拡していて、日本が対応しなければ、もっと挑発的になる可能性が高いからです。
戦争にならないようにするためには、どうやって日米が一緒に対処できるのかを示し、抑止力を強化する覚悟を見せることが最も効果的です。
米政府は、自衛隊が中東やアフガニスタンで一緒に戦うというシナリオはあまり考えていません。日本の周辺で安全と平和を維持するために、日米が一緒に対応できれば相乗効果があると考えています。危機がどこかで起きた時の対処に参加するかどうかは、日本政府が日本の安全保障に影響があるかどうかによって決断することです。
ずっと前から考えられているシナリオの1つは、朝鮮半島の危機の際、米軍が行う非戦闘員退避の船や飛行機を日本が防護することです。米軍では、韓国に人員・物資を運ぶ輸送艦や輸送機を日本に戻す際に民間人を乗せることを想定しており、日本人もできるだけ一緒に避難させることになっています。民間や外国の船や飛行機を海上自衛隊や航空自衛隊が護衛できれば、米軍のイージス艦や戦闘機を前線に投入することができ、すごく役に立ちます。米軍が自分で守るから自衛隊が護衛する必要はないという人は、現実を分かっていません。
私自身、日本に護衛をやってほしいという日米の話し合いに参加していました。日本側は『集団的自衛権の行使の問題があり、できるかどうかわからない』という姿勢だったので、これまでは日本抜きで対応を考えなければなりませんでした」

中国対応 日米で統合

ーなぜ、集団的自衛権で抑止力が強まるのか。

「集団的自衛権が行使できるようになれば、自衛隊と米軍がそれぞれ独自に動くのではなく、1つのネットワークに参加できるようになります。中国は弾道ミサイルや巡航ミサイルの攻撃能力を向上させていますが、日米のF35戦闘機や早期警戒機、イージス艦が一緒になって、南西諸島や東シナ海の広い地域で、こうした攻撃を見張ることができるようになります。日米がより大きなネットワークを作り、統合された対応をとる能力を持つことが、中国には困ることで、抑止力の強化になるのです。
日米防衛協力の指針(ガイドライン)を改定する話し合いが始まったのは、安倍政権になって、集団的自衛権を行使できるようになると期待できるようになったからです。行使容認の決断を先延ばししたら、めったにない機会を失うことになります」

(聞き手 小川聡)


30. スポンのポン 2014年6月11日 19:39:23 : 2n7xEMe6gopkI : ZPECReHDAo
 
 
 
 
■民主党が自民党と同じだと言うバカども、これでも同じか。

 
 
 
 


31. 2014年6月11日 20:05:49 : gWWI3mCmQw
朝日新聞の2014年3月3日付社説はこう書き始めた。
<集団的自衛権とは何か。/日本に関係のある国が攻撃されたとき、自衛隊が反撃に加勢する権利である>

完全な間違いである。集団的自衛権とは何か。正しくは以下の通り。
「自国と密接な関係にある外国に対する武力攻撃を、自国が直接攻撃されていないにもかかわらず、実力をもって阻止する権利」(政府答弁書・昭和56年5月29日)

もちろん政府の定義が正しいとは限らない。例えば、「にもかかわらず」という表現には「どこかネガティブな響き」がある(石破茂『日本人のための「集団的自衛権」入門』新潮新書)。実際、日本政府の定義は国際法上の通説的な理解から遠い。そうした観点からの批判なら、あり得よう。だが、朝日新聞の批判はその真逆である。

政府答弁書が集団的自衛権の対象を「自国と密接な関係にある外国」としているのに対し、朝日新聞は「日本に関係のある国」としている。「密接な」の3文字を削っている。「密接な関係にある外国」ならば、極めて限定的になるが、単に「関係のある国」なら、ほとんどの国が含まれることになる。

同様に政府の「実力をもって阻止する権利」を、朝日新聞はなぜか「反撃に加勢する権利」と言い換えた。「阻止」と「反撃」では、全く違う。おそらく、いずれも集団的自衛権に対する読者の不安を助長する目的であろう。日本が泥沼の戦争に踏み出すのではないか、何となく怖い、そう思わせるためではないのか。

毎日新聞も同罪である。「集団的自衛権と憲法 問題だらけの解釈変更」と題した2014年3月14日付社説でこう書いた。
<集団的自衛権は、日本が直接攻撃されていなくても、米国など密接な関係にある国への武力攻撃に反撃できる権利だ>

公共放送も例外でない。2014年4月12日放送のNHKスペシャル「いま集団的自衛権を考える」で司会者の解説委員が「密接な関係にある国が攻撃された時に、その国と一緒に反撃できる」と説明した。

いずれも「阻止」ではなく、「反撃」としている。全て間違いである。朝日新聞も毎日新聞もNHKも、集団的自衛権を勝手に定義し、安倍政権を批判している。

国際法上も、日本政府が定義するとおり「反撃」ではなく「阻止」が正しい。「反撃」など許されない。それを、日本のマスコミが勝手に「反撃できる権利」と定義し、安倍政権が行使を容認しようとしていると騒ぐ。自作自演のバカ騒ぎである。仮に日本の内閣法制局が「反撃権」とやらの行使を認め、日本の国会が法的基盤を整えたとしても、国際法上、違法であるため、行使は許されないのにも関わらずだ。

「他国の武力攻撃が済んでしまった段階では、たとい自国の艦船、航空機に損害が生じていたとしても、自衛の行動はとりえない」(高野雄一著『国際法概論』弘文堂)。これが国際法上の通説である。武力攻撃が済んでしまえば、もはや外交その他の平和的手段によってしか対処できない。国連憲章が復仇権の留保を認めていないからである。

実はマスコミだけではなく、歴代防衛大臣以下みな「撃たれて被害が出るまでは何もしてはならない」と誤解してしまっているが、この誤解が流布した最大の原因は国連憲章の日本語訳であろう。
<この憲章のいかなる規定も、国際連合加盟国に対して【武力攻撃が発生した】場合には、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間、個別的又は集団的自衛権の固有の権利を害するものではない>(51条)

【】部分の正文(英文)は以下の通り。
<if an armed attack occurs.>

つまり「武力攻撃が発生した場合」ではなく、武力攻撃が「発生する」場合が正しい。具体的には以下の通り。

<真珠湾攻撃の命令が東京の軍令部から発令されたとき、そこに『武力攻撃』は存在するにいたっている。(中略)真珠湾に爆弾を落としはじめたときに、はじめて武力攻撃が発生し自衛権が行使できるというものではない>
<武力攻撃によって被害を受けるのを待つ必要はない>
(高野雄一著『国際法概論』弘文堂)

日本国刑法も同様である。「反撃」は違法性を阻却しない。つまり犯罪となる。

正当防衛とは「急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛するため、やむを得ずにした行為」。この「急迫」とは「法益の侵害が現に存在しているか、または間近に押し迫っている」状態(最判昭46・11・16)であり、「被害の緊迫した危険にある者は、加害者が現に被害を与えるに至るまで、正当防衛することを待たねばならぬ道理はない」(最判昭24・8・18)。大臣以下みな、この「道理」が分かっていない。

あくまで「急迫」(現在)が要件である。ゆえに、過去の侵害が終わってしまっている以上、防衛はできない(前田雅英『刑法総論講義』東京大学出版会)。過去の侵害に対する正当防衛(反撃)は認められない(大塚仁『刑法概説』有斐閣)。そう考えるのが判例通説である。

分かりやすく言えば、「やられたら、やり返す」のは、それが「倍返し」であろうが、均衡のとれた反撃であろうが、ともに違法である。やられる前に、阻止(ないし抑止)する。それが法の要請である。だから政府答弁書も「阻止する権利」と定義した。それを勝手に「反撃」と書き換え、安倍政権が行使を容認しようとしていると報じ、批判キャンペーンを展開する。自作自演のマッチポンプ報道ではないか。

問題は個別的自衛権だけを「正当防衛に近い」とするのは、間違いである。「正当防衛に近い」のは、個別的自衛権だけではなく、集団的自衛権も含む「自衛権」である。朝日新聞は「一から」分かっていない、そうでないなら、手の込んだ世論誘導だろう。

正当防衛とは「急迫不正の侵害に対して、自己又は他人の権利を防衛する行為」。自己を守るのが個別的自衛権、他人を守るのが集団的自衛権。ともに「正義の要請」である。

歴代防衛大臣以下、大多数の日本人が正当防衛を単なる自己防護と誤解している。朝日新聞は、その無知に付け入り、「正当防衛に近い個別的自衛権」はよいが、「アメリカの反撃に加勢する集団的自衛権」は危ないーそう読者の不安を煽っているのではないか。

2007年の憲法記念日の朝刊で、朝日新聞は「日本の新戦略」と題した提言を掲げ、こう説いた。
<自衛隊をきちんと位置づける基本法を、今の自衛隊法とは別につくったらどうだろう。自衛隊を持つ理由と目的、使い方の基本を定める。60年かけて作り上げてきた現実的平和主義の根幹を、憲法に準ずるような法律に定めるのだ。平和安全保障基本法と名付けたい>

特に異論はないが、なぜ今、自民党の「国家安全保障基本法案」に反対するのか。2007年の憲法記念日の朝刊で朝日新聞はこうも提言した。
<国連による平和維持活動(PKO)に積極的に参加する>

それならば、なぜ7年後の今、安倍政権の「積極的平和主義」を批判するのか。提言はこうも明記した。
<集団的自衛権の行使について、付け加えておきたい。私たちがこれに反対するのは、必要最小限度の防衛力の行使を認めた憲法9条から逸脱し、際限なく自衛隊の役割が広がってしまうからだ。/だからと言って、日米協力を何も進めるなということではない。日本近海での米艦護衛は、基本的には個別的自衛権の枠組みで対応できることだ>

ならば、その「日本近海での米艦護衛」すら禁じてきた内閣法制局の憲法解釈を批判すべきであろう。その上で、どこまでが「個別的自衛権の枠組みで対応できること」なのか明示してほしい。そうでないと「際限なく自衛隊の役割が広がってしまう」。それこそ立憲主義が揺らぐのではないか。

朝日新聞のこうした論説姿勢こそ「ちぐはぐ」な「ゴリ押し」であろう。集団的自衛権の定義の勘違いは、悪質な世論操作でないなら、恥ずかしい勘違いである。どちらにしても、この際、朝日新聞には一から出直してほしい。


32. 2014年6月11日 20:11:35 : SJQ2DBf13c
石原何某が存命だったのに驚いた
墓場まで右翼でいけるのかしらん・・戦争奨励議員は子弟を前線に・・の法律でも提出したら見直すけどな

この男の本質は臆病なくせに空元気で大口をたたく奴である事は承知
アホの安倍も一緒ですな(ただし、アホなもので自分の矛盾も気付かない)

誰が書いたか判らんが、米艦船に日本人が乗船することは99.9%有り得ないのに仮定して答弁しているあほらしさ


33. おじゃま一郎 2014年6月11日 20:13:15 : Oo1MUxFRAsqXk : ZTLZufmyQo
>今の日米同盟関係が、米国に一方的に守ってもらっている
>片務性の高いのであるからこれを是正すると安倍首相は繰り返すが、
>自衛隊に血を流させてまで米国の戦争に参加して晴れて双方性、
>対等的になるのだから、基地の撤廃を求めないと、

安部首相は安保条約を相互条約にするといっている。米国は
安全保障条約を、日本ばかりでなく、韓国、オーストラリアNZ,
フィリッピン、南米と締結しているが、これらはすべて相互条約
であり、日本だけが特殊だ。

現行の日米安保条約は、自衛隊は血を流さず、米国人兵士が、たとえ二級市民でも
日本のために血を流す条約なのである。これを是正するのが先決であり
米軍基地の存在は、戦略的なことであり別問題である。


34. 2014年6月11日 20:16:19 : QVSYrURCbz
>>29
実際には、自衛隊は米軍の戦略ネットワークに組み込まれていて、米軍と連携して作戦行動取ることになってんだよな

これから決める・・・・・というのが偽装で、泣いても笑っても集団的自衛権の否定は、自衛隊そのものの存在の否定以外にありえないってこと

憲法解釈がそうなる前に、現実問題として国連集団的安全保障の対象となるべき活動する日本の行政組織を「ある=自衛隊」とするか「ない」とするかだけの問題で、「ある」ならば、米軍と連携なき自衛隊は想定そのものがなかった

これは国連集団的安全保障と呼べばすむ問題だ

自衛隊と米軍の連携行動という1つの事象を「日本では自国のことだから国連集団的安全保障・米軍は他国のことだから集団的自衛権」と呼ぶだけ

あえて集団的自衛権と主張する意図は、ケビン・メアの期待と安倍の主張には隔たりがあるということだよ

安倍は、自衛隊の指揮命令がしたいんだ

防衛対象が日本ではなくても、自衛隊を出動させたい

そして、自衛隊が米軍戦略ネットワークに支配され、自衛隊の指揮命令ができるのは、戦闘に関与しない場合のみだから、安倍は、米国のためと連呼しながら、米国の戦略ネットワークから自衛隊を外そうとしてる

ケビン・メアだけではなく、米国の戦略ネットワークから外れるなら、米国の自衛隊認可は終了する

交戦権を得ようとしている違憲組織として糾弾されるだろう


35. 2014年6月11日 20:49:29 : FoozYI3PZF
>33
二級市民って何??
すごい考え方ですね。。。

おじいちゃんですか?
もう、戦争は終わってるんですよ。


>34
>も集団的自衛権の否定は、自衛隊そのものの存在の否定以外にありえないってこと

何でそうなるの?
集団的自衛権の否定が、イコール自衛隊の否定になるわけないでしょ。
極端に捉えすぎ。


36. hopkins 2014年6月11日 21:14:15 : OeNdFWktnVE36 : 9MfzXs5g4Y
イラク戦争の死者数
米国 4,488  英国 179  イタリア 33  ポーランド 23  ウクライナ 18

アフガニスタン戦争の死者数
米国 2,330  英国 453  カナダ 158  フランス 86   ドイツ 54

2つの戦争を比較するとアメリカおの戦死者が半分になり、集団的自衛権で戦争に駆り出された国々の戦死者は激増しています。

集団的自衛権の行使容認をアメリカが希望しているのは、アメリカの戦死者を減らし
たいからです。


37. 2014年6月11日 21:32:32 : c1oOLIfKCE
実は集団的自衛権の行使を否定しているのは世界でただ1国、日本だけだ。

西修駒沢大学教授によれば、成文憲法を持っている188カ国の中で、平和主義条項を持っている国は158カ国にのぼるが、いずれも集団的自衛権の行使は禁止していない。集団的自衛権と憲法の平和主義は両立するというのが国際社会の常識なのだ。

そもそも、どうして朝日新聞などはこれほど安全保障政策の立て直しに否定的なのか。その原因を探っていくと、世界の反戦平和運動の出自に行き着くことになる。

1949年、パリで平和維護世界大会が開催され、キューリー博士を議長とする「世界平和評議会」が中心となって戦後の反戦平和運動が始まった。これに呼応して日本でも「日本平和委員会」が発足した。

軍縮やベトナム反戦、沖縄の米軍基地撤廃などの運動を繰り広げ、現在は「九条の会」とも連携しているこの団体は1969年、『平和運動20年運動史』『記念論文集』『資料集』全3冊を刊行している(大月書店刊)。

この『平和運動20年運動資料集』の巻末に「平和運動の性格」という章がある。その冒頭に掲げられているのが、1928年の「第6回コミンテルン大会決議」と、1935年の「第7回コミンテルン大会決議」なのだ。戦後の反戦平和運動が、世界共産化を目指すコミンテルンを原点としていることを明示している。

第7回コミンテルン大会決議では、「平和のための闘争」と称して、ドイツと日本の軍備増強に反対するよう、各国の共産党にこう指示している。
<共産党は(中略)戦争準備の目的でブルジョワ民主主義的自由を制限する非常立法に反対し、軍需工場の労働者の権利の制限に反対し、軍需産業への補助金の交付に反対し、兵器貿易と兵器の輸送に反対して、戦わなければならない>

戦後の反戦平和運動が、自衛隊反対、オスプレイ配備反対、集団的自衛権の解釈変更反対と、何でも反対である理由は、このコミンテルン決議に基づいているからなのだ。

しかも、この決議の末尾には、こう記されている。
<ソ連が社会主義の防衛のために労農赤軍を出動させることを余儀なくされた場合には、共産主義者は、あらゆる手段を用い、どんな犠牲を払ってでも、赤軍が帝国主義者の軍隊に勝利するのを助けるように、全ての勤労者に呼びかけるであろう>

つまり、ソ連との戦争になったら、日本が敗北するよう全力を尽くすべきだと言っているのだ。「平和のための闘争」の目的は、ソ連の勝利、つまり世界共産化だったのだ。

ソ連は第二次大戦中にコミンテルンを解散させたが、世界共産化を断念したわけではなかった。大戦後の1947年、ソ連はコミンフォルムという対外工作機関創設し、引き続き「平和のための闘争」を進めていく方針を確認している。

このコミンフォルムは北京に極東コミンフォルムを設置し、対日工作を本格化させたという。具体的には、1950年の朝鮮戦争に乗じて武装蜂起を起こすよう日本共産党に指示し、内乱から日本共産化へと一気に進めようとしたのだ。

しかも中国共産党主導の極東コミンフォルムは、1953年、北京郊外に日本人の革命家を育成する学校を作り、一説には2500人もの革命家を育てた。彼らはその後、中国との戦争になったら日本が敗北するよう全力を尽くすべく、政界やマスコミ、官僚など日本の各界に潜入した。その1人が、細川内閣の官房長官である武村正義氏だと言われている。

コミンテルン決議から80年近く経ったのに、日本の軍備増強に反対し、中国や北朝鮮を擁護することが「平和のための闘争」として今なお繰り広げられているのは決して偶然ではない。

このまま日本が集団的自衛権を行使できなければ、朝鮮半島有事でも台湾有事でも、日本はほとんど動けず、結果的に北朝鮮や共産中国を助けることになる。

日米合同で軍事行動ができなければ、日米同盟も弱体化し、中国による尖閣・東シナ海侵略にも対抗できなくなるだろう。そしてそれこそが「コミンテルン決議」を墨守する「革命家」たちの狙いなのだ。


38. 2014年6月11日 21:58:47 : hNpSIt9SQI
天木さん、、

善良な自衛隊員が立ち上がるなんて事はさすがにないかと。
辞職することや場所をかまわずフルチン抗議することはありえますが


39. スポンのポン 2014年6月11日 22:14:43 : 2n7xEMe6gopkI : ZPECReHDAo

>>37.
 
 
>実は集団的自衛権の行使を否定しているのは世界でただ1国、日本だけだ。


■そもそもどうしてそうなったのか。

■どうしてこの国の憲法には9条のような規定があるのか。
 
■日本が行った先の大戦によりどれほどの尊い命が失われたのか。
 
 
  
 


40. 2014年6月12日 00:20:17 : rWn9PLlcps
「パンツをはいた純一郎」
http://cosmo-world.seesaa.net/article/368412228.html

【週刊現代 2005/12/24号 巻頭記事】


タイトル:栗本慎一郎「パンツをはいた純一郎」


リード部分:

小泉純一郎とは何者なのか。これまで、さまざまなアプローチで小泉分析が行われてきたが、この奇矯な宰相の正体は、いまひとつ?(つか─ルビ引用者)みきれなかった。慶大同級生として、誰よりも小泉の素顔を知る経済人類学の第一人者・栗本慎一郎教授が、沈黙を破ってコイズミ・データを一挙公開する。


記事本文:(カッコ内は全て栗本教授の発言部分─引用者注)


[ 慶応帽を被ったキツネ顔の男 ]


「私と小泉純一郎は正確な意味でのクラスメイトです。最近は、同級生と言っても出身学校と学年が同じであるというだけだったりします。言葉が杜撰に使われていますが、われわれの場合は、そういういい加減な『同級生』とは違います。
 私と小泉が慶応義塾大学経済学部に入学したのは1961年で、当時、慶応大学には1学年5000人の学生がいました。そのうち経済学部が約1000人で、第二外国語別に、60人ほどのクラスに分かれていた。小泉とは同じドイツ語で、クラスも同じ『K組』。慶応の経済でK組だから、『KKK』と名付ける悪い洒落もありました。
 しかも『クリモト』と『コイズミ』だから、アイウエオ順では席がほとんど隣。入学してクラス分け発表の日に、とんがった細い顔をして、妙に似合わない慶応帽を被ったやつがいた。当時すでに、慶応帽は流行遅れで、ほとんどの学生が被っていなかったのですが、ぺちゃんこの帽子をかぶったキツネ顔の男が、小泉でした。当時の慶応はいまより入試がやさしくて、東大志望からの『落ち武者組』と、『やっと慶応合格組』とが明確に分かれていましたが、小泉は『やっとこさ組』だったのでしょう。」

 栗本慎一郎氏は1941年(昭和16年)東京生まれ。慶応大学経済学部を卒業後、同大大学院博士課程修了。明治大助教授だった'81年に『パンツをはいたサル 人間はどういう生物か』を発表、大ベストセラーになり注目を浴びる。'82年に明大教授に就任したものの、'91年に大学の腐敗と学生の怠惰に抗議して教授を辞任。'93年の総選挙に無所属で立候補して初当選、その後当選2回。'99年に脳梗塞で倒れたものの、奇跡的に復活。'00年の総選挙では落選したが、現在は東京農大の教授を務めている。歴史的な名著『パンツをはいたサル』は、ヒトの不可解な行動を「人間はサルがパンツをはいたもの」と定義して説明した画期的な内容(現在は新版)。今回、栗本氏が小泉首相の不可解な行動を、経済人類学的なアプローチで解明した。

[ 3年に進級できずロンドン大に留学 ]


「私たちが慶応に入学したのが'60年安保の翌年ですから、高校時代に反対闘争に加わって浪人した連中も多かったのですが、彼は社会運動には何の興味も持っていなかった。一方、慶応では石原裕次郎型の、料亭に住み込んで、芸者と遊びながら大学に来るという無頼のパターンもあった。でも、彼にはもちろんそんな根性もない。小泉は横須賀の自宅からしょぼしょぼ通ってきていました。
 彼とは2年間、同じクラスでした。というのも、彼は単位が足りなくて3年に上がれず、そのままロンドンに留学したからです。もっとも、私らは誰も気づきませんでした。クラス委員の私にも届けがなかったし、彼は2年の後半は大学に来ていなかったので、誰もいなくなったことに気づかなかったくらいです。一人寂しくロンドンに旅立ったわけです。」

 小泉首相が公表しているプロフィールでは、慶大卒業後、'67年にロンドン大学に留学となっている。栗本氏の証言が正しければ、'63年に留学したごとになる。同級生たちはみな'63年渡欧と思っている。今回、本誌は小泉事務所に事実関係の確認を求めたが、締め切り日までに回答はなかった。
 小泉首相はロンドン大で通常の単位を取得しておらず「留学」という経歴が詐称ではないかと国会で追及されたこともある。

「小泉の同級生のなかで、大学出てから小泉と同じ職場で働いた人間なんて私以外にいません。追って詳しく説明しますが、私は代議士として自民党に入ってしまった期間があり、そのとき、同じ職場で働いていました。ですから、客観的に見て私には小泉に関するものすごい証言能力があるでしょう。
 学生時代の小泉は、簡単に言うと影が薄かった。これは、私だけじゃなく、他のクラスメイトに聞いても同じことを話します。彼が総理大臣になったとき、何となく同窓会を開いてみんなで集まったことがあります。ところが、彼のことを思い出そうとしても、ほとんど思い出せない。
 '91年に月刊誌『文藝春秋』の『同級生交歓』というページに、小泉と私と、当時エム・シー・ファイナンス代表取締役だった入山利彦と3人が、大学時代のクラスメイトということで出たことがある。私が文章を書くことになったわけですが、何を書けばいいのか、困ってしまった。小泉について書くべきことがないのです。あまり大学にも来なかったし、社会性がなくて友達もいない。一緒に麻雀をちょっとやったことがあるという程度の同級生が、よく付き合った部類に入るぐらいですから。
 彼の秘書は、『うちの議員は、中立を守るために親友をつくらないんです』なんて言っていますが、とんでもない。要するに、彼は誰とも付き合えなかったのです。
 しかも、みんなから浮いているのではなくて、沈んでいるんです。友人から無視されるような存在でした。おそらく、高校時代も同じでしょう。その社会性の欠如とそこから来る孤独感が彼の奇矯な政治行動の原点だと思います。
 彼は一対一では誰とも話ができない。『コミュニケーション不能症』です。人間と普通に話すことができないのです。彼が人と付き合うには、立場が必要なんです。言葉を知らないから、友人としての話というのは成立しない。だから「立場」しかない。
 「オレが会長だ」「オレは何かを代表している」という立場なら演じることができる。ですから、彼は自分の性格上、権力は絶対に欲しい。権力欲がないようなことを言っていますが、それは大間違いです。」

[ 『学会』アレルギー ]


「小泉は通常の意味で、とにかく頭が悪かった。本当は頭がいいんだけど、成績が悪いといったパターンがありますが、彼の場合、ただわかんないだけ。理解カゼロなんです。
 彼がいかに頭が悪いか。私が'95年に衆議院議員として自民党に入党したときに、一時期彼の『押し掛け家庭教師』をやったことがあります『金融市場をどうするのか』、『戦後の日本経済のなかで、現在はどういう位置にあるのか』、そういったことについて、すでに名の知れた若手リーダーなのにあまりにとんちんかんなので、教えてやろうということになったわけです。
 それで、最初は私がやったのですが、あまりにダメなので、懇意にしている別の有名教授に応援を頼んだ。先生と生徒があまり親しいとうまくいかないことがある。それを心配したのです。
 それで某教授を呼んで、
『ひょっとしたら総理になるかもしれない男なのに、こんなんじゃ困るから』
と依頼したのです。
 某教授も小泉がそんなバカとは知らないので、日本のためにと、やってきた。でも、講義は、まったく前に進まない。しかたがないから、私が司会のように横についた。『これは○○のことを話しているんだよ』と、解説した。家庭教師に司会が必要だったわけです。
 ところが、それでも話が進まない。私がそばにいるせいで格好つけているのかと思って、行きたくもないトイレに立って席を外してみました。しかし、戻ってきても進んでいない。結局、3時間ほどやって諦めました。
 後で某教授に『どうですか』と聞いたら、『ダメだねえ』と言って困ってました。そして彼がこう断じたのです。
『これがわからないとか、あれがわからないということじゃなくて、問題がわかっていない』
 小泉は採点のしようがないぐらいバカだというのが正しい評価です。前首相の森喜朗さんも頭が悪そうですが、彼は、自分がわかっていないことがわかるようだ。だからぅ森のほうが少し上です。

 小泉は前妻と離婚していますが、あれは離婚じゃなくて離縁という表現が正しい。すでに子供が二人いて、3人目がお腹のなかにいるのに離縁した(長男がタレントの孝太郎、次男は去年まで学生だった進次郎)。その三男と一度も会っていない。頑なに会おうとしないのです。自分の母(芳江さん・'01年に享年93歳で死去)の葬式に来ても会わない。奥さんはともかく、三男にとっては血のつながった祖母です。でも入れない。普通そんなことはやらない。それが人間というものです。
 離縁の理由は、彼の弟が代弁して言うには、前妻の一家が創価学会の会員で、それがいやだった、と。小泉が創価学会が大嫌いであることは間違いないでしょう。
 或るとき、彼と話していて、私が、『私はガッカイから政界に来た』と言ったら、彼が、『栗本、そんなことは言うな』と血相を変えて怒るのです。何のことかと思ったら、『政界ではガッカイといえば創価学会のことだ。誤解されるぞ』と言い出す。
 もちろん私は、学問の世界の『学会』のことを言ったのですが、彼はそんな言葉に反応するくらい創価学会に対するアレルギーを持っているのです。ところが、小泉は政権を維持するためにその創価学会と手を組んだ。それは、権力欲、地位欲が強いからです。逆に言えば地位のためなら何でもできるのが小泉という男なのです。

 小泉は頭も悪いが性格も悪い。でも、一般的に言う性格の悪さとはちょっと違います。普通、性格が悪いというのは、相手が嫌がることをわかって意地悪するやつのことをいうわけですが、彼の場合は、理由がわからないでやるんです。だから、結果として、性格が悪い。彼はよく「非情だ」と言われますが、それは正確じゃない。彼は自分がやっていることの社会的意味がわかっていない。
 それを、周囲から『非情だ』なんて言われて、むしろそれを売り物にしてしまう。本当は情そのものがわからないという『欠情』です。ひとに『非情だ』と言われて、『そうか、オレは非情なんだ』と喜んでいる。他者から位置づけられたことがうれしいのです。
 今年の衆院解散・総選挙の焦点になった郵政民営化の問題でも、彼の社会性の欠如、コミュニケーション欠損症が出ています。
 なぜ郵政事業をこれほどまで犠牲を出しつつ民営化しなければならないか、何度小泉の演説を聴いても単純すぎてさっぱり理解できない。民間のできることは全部民間でと言うのなら、道路公団についてなぜあんなに適当にやるのかわからない。彼は郵政民営化について、中身はせいぜい5分しか話すことができないのです。何十年とそればっかり考えてきて、5分しか話せないんですよ。これは問題でしょう。
 ところが、テレビに出るときは5分で十分なんです。発言が放映される時間は、せいぜい5分ですから。しかし、議論はまったくできない。だから、突然の断行強行になってしまうのです。

 私は、一、二度、彼と二人だけで新幹線に乗りました。東京から京都まで、あるいは大阪まで、隣に坐ったわけですが、あれほど退屈な時間はなかった。彼はとにかく普通の話ができない。議員同士の世間話をしても、前日の国会の話をしても10分で終わってしまう。だからしょうがない。二人とも寝るしかない。
 小泉の発言は明確だと言われますが、真相は長いことを喋れないから、話が短くて明確そうに聞こえるだけです。話がもたないから、すぐ結論を言ってしまうわけです。」

[ 側近として目撃した総裁選 ]


 '98年7月、小泉首相は2回目の自民党総裁選に立候補する。このときの候補者は、故・小渕恵三元首相と故・梶山静六元官房長官と小泉氏の3人。田中真紀子元外相が、「凡人、軍人、変人の戦い」と表現して流行語になった。当時、日本経済の最大の懸案が、銀行が抱える膨大な不良債権の処理だった。


「私はこの頃、周囲からは小泉側近と見られていたと思います。実際はそんなことないんですが、メディアの対応を任されていて、彼にメモを渡して、小泉がそれを棒読みしていたくらいですから。側近ということなのでしょう。
 いまから振り返っても、'98年の夏が、日本経済が自分たちの手で不良債権を処理して、曲がりなりにも経済の独立を守る最後のチャンスだったと思うんです。すでに手遅れだったかもしれないけど、少なくとも、それより後ではダメであることは間違いなかった。私は小泉に不良債権の処理について何度もメモを渡しました。ところが、他のことなら何でも私の言う通りに発言する小泉が、この問題に限っては、『栗本、それはいいから』と言って絶対にイエスと言わなかったのです。
 その頃から『おかしいな』と思っていたのですが、いまはっきりしているのは、小泉は誰かから『不良債権早期処理だけはダメだ』とクギを剌されていたんだと思います。
 結果として、不良債権処理を先送りしたことによって、長銀破綻のために公的資金が8兆円も注入され、回収された債権などを差し引くと日本国民の負担は4兆〜5兆円となりました。その長銀を買収しておよそ1000億円もの利益をあげたのが米国企業のリップルウッドです。
 当時、不良債権の断固たる処理を主張していたのは、梶山静六だけでした。ところがアメリカサイドにしてみれば、当時の段階では甘い汁を吸う準備ができていない。だから、梶山に総理になってもらっては困る。アメリカというか、国際資金資本サイドは、自分たちの都合のいいタイミングまで、不良債権処理を延ばそうとした。そのシナリオのなかで、小泉のもらった役割があったのです。
 これは鮮明に記憶していますが、総裁選投票日直前、小泉陣営が総決起集会を開いたのです。ところが、このとき集まった国会議員が94人。ずいぶん少ないなと思いました。しかし、第1回投票で小渕が1位になるのは仕方ないとしても小渕が過半数に届かず決戦投票に持ち込めば、2位・3位連合で勝てるという計算はあったのです。
 私は、不良債権処理の考え方などから、梶山に勝たせればいいと思っていたのですが、それを小泉と森が拒否したんです。拒否どころか、小泉は小渕に票を回したとしか考えられない。なぜなら、第1回投票で大差で小渕が勝ってしまったからです。小泉の得票は、決起集会の人数より少ない84票だったのです。」

[ 靖国参拝を拒否した「過去」 ]


「前ページの写真(下記URL参照─引用者)は、総裁選のさなかに私が撮影した小泉と梶山のツーショットです。このとき、私は討論番組に出演する小泉に同行してテレビ局を回っていました。梶山は小泉にさかんに話しかけるのです。『ねぇ、小泉さん、小泉さん』と。しかし、小泉はずっとうつむいて梶山と話そうとしない。梶山は小泉に不良債権処理の重要性を説きたかったんですね。しかし、小泉はまったく聞かない。その反応が変だから、梶山はなおさら話しかけるんだけど、小泉は応じない。その様子が変だから、写真には写っていないけど小渕が二人の様子を横で見ているという構図です。きっと小泉は後ろめたかったのです。
 なぜなら、総裁選で小泉は梶山を裏切り、その後梶山は政治的な影響力を失って寂しく死んでいくわけですから。
 梶山は小泉に潰されたんです。しかも、当時梶山が主張していた内容は、『いま不良債権の処理をやらなければ日本はダメになるよ。改革しなければ前に進めませんよ』というものです。
 後で小泉が総理になって言っていることを、小泉はこのとき断固、拒否したんです。
 結果的に不良債権処理を先延ばしして一番得をしたのがアメリカだった。これで小泉のご主人様が誰なのかはっきりするでしょう。
 その後、竹中平蔵(現総務相)が小泉のブレーンになって不良債権処理の旗振り役になりましたが、竹中のご主人様もアメリカですよ。つまり、アメリカがゴーサインを出したから、不良債権処理を進めただけの話です。
 靖国神社参拝問題で、小泉は中国、韓国の怒りを買っていますが、靖国神社に対して、彼は何も考えていないですよ。私はかつて国会議員として『靖国神社に参拝する会』に入っていた。そこで、小泉に『一緒に行こうぜ』と誘ったのですが、彼は来ない。もちろん、靖国参拝に反対というわけでもない。ではなぜ行かないのかといえば『面倒くさいから』だったのです。
 ところが、総理になったら突然参拝した。きっと誰かが、『靖国に行って、個人の資格で行ったと言い張ればウケるぞ』と吹き込んだのでしょう。で、ウケた。少なくとも彼はそう思った。
 それに対して、中国、韓国が激しく抗議するものだから、彼は単純に意地になった。批判されるとますます意地になる人がいますが、彼はまさにそのタイプです。だから、中国や韓国がこの問題を放っておけば、小泉も靖国参拝をやめますよ。もし私が中国、韓国の首脳なら、靖国のことなんか忘れたふりをして、「いい背広ですね」とか、関係ない話をする。そうしたら、次の年には行かなくなりますよ。小泉は、その程度の男なのです。こうして彼は自意識の劇場を演じているのです。
 こんな男がこの国の総理です。注意すべきではないでしょうか。」

インタビュー・宮崎学

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41. 2014年6月12日 00:32:22 : rWn9PLlcps
安倍晋三さま 「あなたのおじいちゃまはねぇ」 三木睦子
http://3620065.at.webry.info/201406/article_10.html

先日お会いした、成瀬様から、今日も貴重な講演会記録を送ってもらった。

安倍晋三首相には、是非、目を通してもらいたい。

貴方のお爺さん、寛さんは平和行脚を続けていたというではないか。

安倍晋三首相は何故、母方のお爺さんの岸信介だけを話題にするのだろうか?

平和を求め続けた爺さんがいた。
安倍首相の父方には、平和主義者がいたではないか?

安倍晋三首相は、集団的自衛権行使容認を閣議決定する前に、
この事実を噛みしめ、もっと悩んでもらいたいものだ。

安易に閣議決定をせず、父方のお爺さんと、
母方のお爺さんとどちらが日本の為に正しいのか?
少しの時間を取って、比べてみるがいいのだ。

焦って、閣議決定して、失敗したと悔やんでも後の祭りである。
この時期、日本は分水嶺に差し掛かっているのは確かなことである。
重すぎる課題に安易に答えを出すべきではない。


ものすごく大きく、重い決断なのであり、
数の力で、エイヤーってやっつけていいものではないのだ。

平和憲法は、世界に誇れる憲法なのである。
安倍首相には、このことを自覚した行動を求めたい。
為政者にこそ、憲法擁護義務が課せられていることを自覚してほしい。

そして平和を求め続けた先祖に恥じない行動をとって頂きたい・・・。


<転載>
「あなたのおじいちゃまはねぇ」
三木睦子(1917年〈大正6年〉7月31日 - 2012年〈平成24年〉7月31日)
 皆さん、御機嫌よう。多分初めてお目にかかる方ばかりと思います。今日はずいぶん大勢の方にお集まりいただいて、ありがとうございます。私は昔の育ちで、「女の癖に立ってものを喋るなんてことはけしからん」という時代に育っておりますので、家の中では大声で喧嘩もするのですが、こういうところへ来てお話しすることには慣れていません。聞こえにくかったら前へ出て来ていただきたいと思います。私は、来月で90になります。皆さんのような新時代の方たちにお話しするのには、ちょっと話が古すぎるかもしれません。古いだけじゃなくて、少し抜けているところが多いと思いますけれども、お許しください。
 今日は、昔、私の親しんだ方のお話をしようと思って伺ったわけでございます。昔々、われわれ日本人は戦争をしておりました。周り近所に背を向けて戦争をしていた。それで、なんとかして平和を取り戻さなければいけないというのが、私の夫(三木武夫1907年〈明治40年〉3月17日 - 1988年〈昭和63年〉11月14日)やそのお友だちの意見でございました。
 一所懸命平和を唱えていますと、官憲の目が光って、特高警察なんて言うのが後を付け回すんですね。それで、それをまいて、真夜中になってから家にいらして、こそこそっと握り飯など食べて、また、闇の中へ消えていくというようなお友だちもございました。でも私は、数少ないそういう平和を願うお友だちは非常に大事にしなければならないと思って、真夜中でも急いで何かお腹にたまるものをと心掛けていたものでございます。本当に、本当に苦労して一所懸命に平和のために働いている方が多ございました。
 いま総理大臣をやっていらっしゃる安倍さんのおじいさまの安倍寛(1894年<明治27年>4月29日- 1946年<昭和21年>1月30日)さんという人も、本当に熱心に平和を説いていらしたのです。
 でも、安倍晋三さんが総理になるとすぐにその系図がでましたけれども、安倍家の方は一つも書いてなくて、お母様のお里のことばっかり。岸家の孫だとかなんとかって書いてあるんですね。私にとっては、どうも何かが足りない。反対なんじゃないか、やっぱり、安倍さんの息子さんなのだから、安倍さんのお父さま、おじいさまのことをもっと語るべきではないかと思ったわけでございます。けれども、新聞はそれを書きませんでした。そうなったのは、発表がなかったのではないかと思います。新聞社の人は、そんなに嗅ぎまわってものを書こうという態度ではない、発表されたままを書く―ということは、安倍家の方はもうご先祖ではなくて、岸家だけがご先祖として堂々と繋がっているという感じだったのかもしれません。
 でも、私は、今の安倍総理のおじいさまと親しゅうございました。仲良しにしていただいておりました。というのは、あの方は、一所懸命平和を説かれたのです。日本中で、こんな戦争をしてはいけないのだ、平和でなくてはいけないのだということを一所懸命説いていらっしゃいました。特高警察などが後を付け狙って、演説会では何かっていうと、「弁士注意!」なんて大きな声をお巡りさんがあげるんですね。でも、そんなことをかまっちゃいないで、一所懸命、一所懸命、大衆に向かって、いま日本はどうあるべきかということを説いていらした安倍寛さんという人の姿を思い浮かべます。
 背がすらりと高くって、あんまり肉付きはよくなかったのですけれども、がっしりした体つきの方でございました。安倍さんには奥さまがいなかった。だから、ご自分でお家へ帰っても誰もいないから、夜遅くなって、「ああ、お腹がすいた。奥さん頼む」なんて言って入っていらっしゃるんです。私のところにいらっしゃれば、すぐ三木が迎えて、二人で非戦論を語ることができるということで、よく来て下さったのですね。三木と二人で戦争をしないためにどうしたらよいか、この戦争を避けるためにはどうしたらよいかということを相談しておりました。
 歳にすれば私と安倍さんは、幾つぐらい違ったんでしょうか、20歳ぐらい違ったかもしれません。立派な安倍寛さんのお話を聞いていると、おっしゃることはとっても判りやすくて、すばらしい方に思いました。立派なことをおっしゃっているなと思いながら、一所懸命聞いておりました。そして、少しでもあるものを取っておいて、明日いらしたら、安倍さんに食べさせたいと思ったぐらいです。
 というのは、その頃はだんだん食糧が少なくなっておりまして、なかなか美味しい牛肉も手に入らないし、新鮮なお魚も手に入りにくくなっておりました。少しでも栄養のあるものは、安倍さんのために、あるいは三木武夫のために、そして夜中にこそこそっと食事をして、また闇の中に消えていく人たちのためにとっておきたかった。私は歳が大分隔たっておりましたから、話が分かっているような、分からないような、なんでございますけれども、何かそうした方々のやることに共感を覚えるというか、敬意を表して、せめてなんとかしてお腹の足しになるようなものをと思って、一所懸命心掛けていたものでございます。
 安倍寛さんはいつもなんにも不服もおっしゃらずに、食べてすぐに、「さぁ行こう」と言って、また闇の中へと消えておしまいになりました。私は、ご苦労様たなあと思いながら、どうぞまた今晩、また明日っていうようにしてお見送りしたものでございます。あの方が、一旦口をついたら本当に凛々しくて、素敵な演説をなさっているのはよく分かっておりましたから、安倍先生のいらっしゃる時には、本当にできるだけのことをして差上げなければならないと思っておりました。
 安倍さんは奥さまもいらっしゃらず、孤独で一所懸命日本中を走り回って、国民のために、あるいは、将来の日本ために働いた人でございます。帝国議会の衆議院議員でしたが、1942年の翼賛選挙では、三木と同じく翼賛政治体制協議会の推薦を受けずに当選し、当時の軍部主導の国会を厳しく批判してがんばられた方です。それを、今の新聞社は何も書いてくれない。私はもう腹が立って仕方がありません。もっともっと新聞社の人がそこまで書いてくれれば、何も安倍さんの系図から岸家を抹殺されなくてもいい。おじいさまの安倍寛さんがこういう方だったということを、この平和な日本をつくるためにどんなにかご苦労なさったのだということを、書いてほしかったのです。
 いまの私たちに戦争も知らない本当に平和な時代を作ってくださったのは、安倍寛さんだったと思うのですけれども、新聞はそれを一つも書かない。私は、新聞社の人は、若いから何も知らないんだ、どうしてこれを教えてあげる人がいなかったのか、と考えてみました。でも、今や新聞社の社長だってなんだって、みんな戦後に生まれた若い人ばっかりなのですね。戦後60年ですから、そろそろ定年退職しなければならない人たちが新聞社を支配している。それじゃどうにもならない。私は、少しでも声を大にして安倍寛さんのことを申し上げたい。でも、私もその頃は、ただ家の中の用ばかりしていて、安倍さんの実績もなんにも存じあげません。それでも、こういう人が立派な言葉で、国民のために平和を説いたことを、皆さまにも知っていただきたいと心から思います。
 あの方は、本当に、姿形がそれは素敵な方でしたよ。背がすらりとしてほんとに素敵な人でしたけれども、姿形以上に、言動が本当に立派だと思いました。いいことをおっしゃる人でした。そして、決しておごることなく、毎日、足を棒にして日本中に平和を説いたのです。いまのこの戦争は、本当に日本人のとるべき戦争じゃないのだと、もっと平和でなければならないのだということを一所懸命説いていらした安倍さんの姿を思い起こします。
 三木も一緒に一所懸命働いていたには違いないのですけれども、早く世を去られた安倍さんのことを考えますと、本当に残念に思われます。安倍さんのお子さんも亡くなり、お孫さんは天下を取って総理大臣になっていらっしゃるのに、おじいさまのことをご存じないのですね。生まれていなかったから、それは当然です。当然だからこそ、他人の私でも、声を大きくして、「安倍さん、安倍さん」って言わなければ、多分教えてくださる人ももう殆どいないだろうと思うのです。安倍寛さんのことを思い描きながら、教えてあげなくてはいけないとしみじみ思うのでございます。
 近々、私は大臣のお招きで―安倍さんのお招きじゃないんですね、あれは何大臣でしょうか、官邸へ行けることになっておりますので、その時にうまく安倍総理にお目にかかったら、「あなたのおじいちゃまはねぇ」って言って話をしたいと思うのでございます。
2007年6月9日、『9条の会』学習会の挨拶

三木睦子略歴
1917年7月31日千葉県に生まれる
1940年三木武夫と結婚
1941年に第1子、44年第2子を産み、戦火を避けて家族別々に生活。1951年第3子誕生
1988年三木武夫氏逝去
国連婦人会など多くの団体の要職を務めると同時に、陶芸など趣味に親しみ、活動的な生活を送る。憲法9条改憲の動きに毅然たる態度で対峙し、「9条の会」のほか「憲法行脚の会」の呼びかけ人も務めた。
2012年7月31日95歳の誕生日に死去


[12削除理由]:無関係アラシ

42. 2014年6月12日 00:38:49 : rWn9PLlcps
40,41のつづきは以下にあります。

http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/597.html#c23

[12削除理由]:無関係アラシ

43. 2014年6月12日 01:59:10 : iZMnjfAAzI
>しかし安倍は末代まで安倍家の名を歴史に汚すことになる。

A級戦犯の孫はA級戦犯にならないと家系に傷がつくということか?

放射能拡散で国民殺しを推進している安倍晋三が集団的自衛権で何を守るのだ?

日本国民が戦争するなら相手は安倍ではないのか。


44. 2014年6月12日 05:20:17 : T8wgH231zk
こんだけ大勢の国民が反対する中
異論反論する自民議員そして野党の大反対がないのはどうしたことだ
アメリカに魂を売ったクズ人間ばかりなのか
それとも殺されるのが怖いからダンマリなのか?
そして、、このウスラバカ二人
どうしてこの二人が国会議員なのか真剣に疑問に思う
この国会の狂気はなんだ
恐ろしくなってくるぞ
http://bator.blog14.fc2.com/blog-entry
能無し国会議員は全員国民に対し重大な責任を取るべきだ
取れないなら国民が強制して採らせるべきだ

45. 2014年6月12日 05:42:05 : T8wgH231zk
二世三世議員どもの正体は、、、アメリカの代理人と知れ!
代理人やってるから楽な暮らしができるわけだよ
だからアメリカの求めに応じた政策しか打たないのだ
そんなことも知らずこの国の主権者というバカどもは
選挙のたびに投票する、、から日本人はマスマス掠め取られ
マスマス貧乏になっていくのだ
連中は日本人の面していても心は日本人ではない
アメリカ人でもない、、得たの知れない生物
あえて言えば鵺だよ鵺
状況の変化で簡単に立場を変える者だ
戦前戦中戦後と生き延びてきた連中
日本人の大きな間違いは戦後こいつらを根絶やしにしなかったこと

46. 2014年6月12日 05:58:08 : d20IYwvDVE
ウクライナ東部で軍事作戦が実施された間に、14人の子供を含む210人の遺体が、遺体安置所に運ばれた。ウクライナのムシイ保健相が11日、発表した。
http://japanese.ruvr.ru/news/2014_06_11/273415645/

ウクライナ乗っ取りナチス政権を後押しするアメリカとNATO
集団的自衛権行使容認によって、こうした一般市民大量殺戮も、
米国、その背後に潜むシオニストの命令のもと日本の自衛隊、
行く行くは徴兵された経済弱者、移民の兵隊の任務となる


47. 2014年6月12日 07:32:07 : AiChp2veWo
米対イラク・湾岸戦争(一方的踏みつぶし作戦)へ、米国支援を支持した政党は?。孝明天皇と幕府が公武合体して尊皇攘夷。国際関係においてはいずれ鎖国は解かれ始め、交渉が度々となっただろうが、いきなり天皇?が軍事政経の頂点に立ってはおかしいだろう。天皇は祭祀の頂点だ。何で会津が国賊か?。皇道に通じる忠孝の義道は会津にあった。日本は公武合体して外国勢と対峙しつつ、国を護るべきであった。この時点から、日本国は外国勢に盗まれたと言えよう。41様のお話しは心にとどめさせていただきます。

48. 2014年6月12日 08:41:03 : rWn9PLlcps
一足先に世界の真実を知った日本からの情報がハングルに翻訳されて、韓国に浸透していくのは有意義であると(RKブログ)
http://richardkoshimizu.at.webry.info/201406/article_92.html
韓国セウォル号事件にもこの人の名前が出てきました。

韓国船沈没事故 李前大統領のブレーン竹中平蔵氏も元凶か
2014年6月11日 日刊ゲンダイ
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150886

300人以上の死者、行方不明者を出し、韓国史上、最悪の海難事故となった「セウォル号」沈没事故。未曽有の大惨事に対する韓国国民の怒りは一向に収まる気配はないが、対岸の火事と見てはいけない。事故との関連を指摘されている日本人がいるからだ。産業競争力会議のメンバーで、人材派遣会社パソナの竹中平蔵会長(慶大教授)である。
セウォル号沈没事故の“黒幕”のひとりとして名指しされた李明博前大統領は2008年から13年まで5年間、大統領を務めた。看板政策は「公営企業改革」で、その際、助言役の「国際諮問委員」に抜擢したのが日本の竹中なのである。
■李明博前大統領のブレーンとして“暗躍”
「李前大統領の政策は『李コノミクス』といわれ、経済政策に偏重したものでした。何よりも“金持ちになること”が追求されたのです。
経済再生の名の下に過度の規制緩和が進み、反対する報道機関や行政、司法機関に対しては厳しい態度で臨んで独裁政治が続いた。事故は起こるべくして起こったといえるでしょう」おかしな拝金政権の「ブレーン」に招かれ、入れ知恵していたのが竹中だったというわけだ。こんな人物が今なお、政治の中枢で、規制緩和の旗を振っている。「おかしい」の声が上がらないのが不思議だ。
ガーネットスター
2014/06/11 17:25


>■李明博前大統領のブレーンとして“暗躍”
>・・・おかしな拝金政権の「ブレーン」に招かれ、入れ知恵していたのが竹中だったというわけだ。
>ガーネットスターさん2014/06/11 17:25

李明博(あきひろ)は大阪出身で加世田田布施非人小泉純也の実子であり小泉純一郎『パンツをはいた猿』の腹違いの兄弟だから慶応の部落民竹中屁増が手玉に取ったんでそw

http://www.asyura2.com/14/senkyo166/msg/590.html#c40

[12削除理由]:無関係アラシ

49. 2014年6月12日 13:22:13 : T8wgH231zk
自民に生活の建て直しを信じて投票したのに
国民苛めばかりで暮らしは苦しくなるばかり
年金資金で株だけ上げて景気は回復基調などと子供でもわかる誤魔化して、
ヤルと公約したことは何一つしないで
ダンマリだったことだけ憑かれたような熱心さ。
病気で病院へ行ったら、医者が殺人者で
子供を預けたら校長が麻薬患者だったり
女子トイレ盗撮スケベ親父だったなんて
もう嗤っちゃうしかないな
人間崩壊

少子化問題の解決とかで若者に励んで子供生ませるつもりで
金を与える作戦が実行されるだろうな
少しばかりの金なんぞで若者が結婚したり子供を生んだりする行動に出ることはありえないけど、
直ぐにその気になるバカは政策を実行する
原資は年寄りの年金か医療費を狙い撃ちだ
自分たちの懐が痛むことはないから、どうだっていいわけだ


50. 2014年6月12日 13:38:05 : QBrYpzDGwo
   37さんよ、集団的自衛権の無い憲法を持つ国なんて無い?そりゃあ、そうだろう、どの国も軍隊を持っており、徴兵制まであるのだから。いざとなったら戦死することを前提としているんだからな。しかも、集団的自衛権などとあえてネーミングして、これは参加出来る、これは参加出来ない、などと一々議論しなければならないような法体系ではないということだろう。
  だが、日本はそういう国とは違うんだよ、違うのに、まるであたかも軍隊を持つ国と同じような事をやりたい。しかし憲法がある、だから、ムリなんだよ。
  現行憲法を頂いている以上、幸福追求権にしても、政府が勝手に解釈して、憲法に幸福追求権があるのだから、敵国は武力行使しても淘汰せねばならん、などという理屈にはならない。憲法の幸福追求権というのは、あくまでも、個人とその家族が幸福を追求出来る、ということである。個人が尊厳を持ち、自分ながらの幸福の追求を、国家権力に保障するよう主権者として動く事が権利として明記されている。しかも租税国家であるから、個々の尊厳を保ち、個々なりの幸福の追求が可能なように、自分の収めた税金が適切に使用されることを求めて議会に代表を出す、それがあくまでも個人の意志を最大限に尊重するという現行憲法の肝なんだ。全体主義という、個の尊重より国体の護持というシステムを完全に排除したのが現行憲法だ。
  従って、憲法9条のみならず、現行憲法全体が、個の尊厳を一部の統治エリートが犯すことがないよう規定されていると言えるから、武力行使にあっても、個人的な正当防衛権以上を個人に要求することは不可能だ。
  考えても見ろ。例えば個人的に暴漢に襲われた場合、それと暴力で闘うか、話を聞いて何を求めているかを探るか、は、家長としての選択だ。それは自己決定権により保障されるが、だからと言って正当防衛が成立して暴漢を殺しても無罪放免、となならない。それほど、他人の命を奪うことについて、社会は厳しい。
  にもかかわらず、他国という数百万の民衆を含めて敵だと見做し、個としての意志に構わず、税金を使用して軍隊として機動させるという。暴漢と呼ばれる敵国に直面するのはマネージメントする統治エリートではなく、武力による排除か、話し合いによる排除か、選択も出来ない個人だ。
  本来、どのような生物にも個人にのみ賦与されている正当防衛権を、統治機構が握ってしまったことをして全体主義の重大な欠陥であることが判明、個の尊厳を最重要視した現行憲法を選び直したのであろう。
  正当防衛権を自然権として賦与されている個人に戻した点で現行憲法は画期的であり、他国の国民をも十羽ひとからげに敵として攻撃することも放棄した、実に先鋭的な憲法が現行憲法である。
  集団的自衛権(と呼ぶのは日本だけ)を全体主義的に行使し、最新鋭の殺戮兵器を使用して自国にしても他国にしても、民衆を守るどころか殺戮、飢餓、に巻き込むような大義なき戦争を正当化して来た他国が、その内、日本の憲法に追い付いて来るし、次第にそうなって来たからこそ、好戦的な、時代遅れの国家を今探しているのである。

51. 2014年6月12日 14:50:43 : qBhmDFTP7s
> 28 QBrYpzDGwo

将に、国際社会の現状から目を背け、自己の日常生活しか考えない知弱・情弱の典型の方ですね。

自国の自衛戦争を否定して、チベットの様になるのはゴメンです。国民の生命と財産は他国に守ってもらう、侵略を受けても生命と財産は保証されるだろうと都合良く解釈する...ダチョウの平和ですか。

他国の戦闘に無制限に参加するのが「集団的自衛権」ではないと理解できない知弱。

他国で始まった戦争が自衛戦争か侵略戦争かも判別する意思がなさそうな情弱。

呆れるばかりです。

建前と解釈を振りかざして、自国の安全保障を省みない、この様な頭でっかちの知弱・情弱が国を滅ぼすと。

※滅んだ国の国民の中に、自分の家族や親類も含まれるというのに。


52. スポンのポン 2014年6月12日 17:49:51 : 2n7xEMe6gopkI : ZPECReHDAo
 
 
 
民主党よ!


江崎孝議員を代表にしたらどうだ。


もしかするとこの男が少し年をとった坂本龍馬になるんじゃないのか。  


ずば抜けた頭脳、人一倍の正義感、笑顔を絶やさぬ心の大きさ。


どれをとっても申し分ない。
 
 
 


53. 母系社会 2014年6月12日 20:37:34 : Xfgr7Fh//h.LU : QKaJqlFWhE

解釈改憲には反対だが、自民党が解釈改憲するなら、
多くの人たちが指摘しているように・・・

今後は総選挙で、革命が可能になる。なぜなら・・・

●例えば天皇象徴制だが、憲法には、単に「天皇」と
書かれているだけで、具体的に誰を指すのかは書かれて
いない。

そこで、「天皇」とは、元々、皇帝の意味でだから、
憲法に「天皇」と書かれていても、この「天皇」とは
皇帝のことと解釈すれば、日本に皇帝は存在しないのは
明白である。

したがって、憲法の「天皇」に関わる第一条〜第八条は、
日本には存在しない人物についての規定であり、
存在しない以上、全て無視し得るとも解釈できる。

そこで、憲法を変えることなく、「天皇」に関わる
法律を全て廃止し、あの老人を皇居から追い出
して、年間300億円弱もの天皇制維持費を、
節約することが可能となるのだ。

★天皇制支持者がどんなに反対しようが、総選挙で
勝てば、議会の多数の力で、憲法を変えることなく、
天皇制は廃止できるようになるのである。

★あの一族は日本人の一族であるのは明白だから、
日本国民としての地位=基本的人権を付与すべき
である。そして、その後は、天皇支持者が天皇教の
教祖の一族として養えば良いだろう。

★「天皇」は、アマテラスを最高神とする<天皇教>
の教祖一族であるから、そもそも、天皇制は、憲法の
<政教分離原則>に違反している。税金を使って
維持するのは憲法違反なのである。

●あるいは、憲法第29条の「財産権」については、
第三項に・・・

「私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために
用いることができる」と書かれている。

この規定を再解釈すれば、企業や個人が保有する
大企業の株を、全て国家が強制的に買い取ることも
できる。

これは、倒産した場合、経済に多大な悪影響を与え、
大規模な連鎖倒産を起こすような大手金融機関や大企業
は、税金を投入してでも救済するしかないので、米国
でさえも、政府が税金で救済するようになった。

しかし、これは、資本主義の<自己責任>原則に違反し、
モラルハザードを起こすだけでなく、実質的に、
現代社会は、自由・平等の民主主義社会から、中世の
身分制社会に戻ったことを意味する。

つまり、現代の国民には、資本主義の<自己責任>原則を
適用され、倒産するしかない中小企業の社員と、同じように
自由に経営し、その結果、倒産しそうになると、政府が
税金で救済する大企業の社員=特権階層=との、二つの
身分に分かれているのである。

★しかも、公務員の賃金が民間を上回るようになったので、
後者の特権階層には実質的に公務員も含まれる。

だから、この第三項の「公共のために」を、自由であると
共に、平等でもある民主主義社会を守るという意味と解釈し・・・

憲法第29条「財産権」の第三項は再解釈されるべきであり、
万一の場合、税金を投入しなければならないような大企業
=大銀行や電力、JR、郵便、トヨタ、三菱、日立など=は、
政府が何らかの形で経営に関与して、政府が経営に関与しない
一般企業とは別の種類の企業にしなければならない。

素人の政府が経営に関与すると、却って倒産する可能性が
高まるという意見もあるが、これは社会の根本的な<理念>の
問題なのである。

このような誰もが正当と認める<理念>こそ、社会には最も
大切であり、これが曖昧になると・・・

国民の日本社会の正当性に対する疑念が生まれて、社会の
求心力や帰属意識は薄れ、社会が崩壊しかねなくなるのである。

したがって、<自由と平等>の資本主義を続けるならば・・・

<自己責任>原則が、全ての私企業に適用される社会にしな
ければならないので、現在の実質的<身分制社会>を・・・
<かくめい>しなければならない。

★★つまり、資本主義を続けるならば、資本主義から脱皮し、
中国やロシアのような大企業が政府の管理下に置かれる
<国家資本主義>にならなければならない。

だから、このような解釈改憲は正当であると言えるのだが・・・

自民党が今回、解釈改憲するというなら・・・

今後は、総選挙による革命が可能になる国家になるが、その
責任は、解釈改憲に賛成する自民党や維新などの雑派が負う
ことになる。


54. 2014年6月13日 00:58:35 : rWn9PLlcps
大西瀧治郎中将特攻作戦の真意
http://www.geocities.jp/kamikazes_site/saisho_no_tokko/oonishi/oonishi_shini.htm
・・・万一敵を本土に迎えるようなことになった場合、アメリカは敵に回して恐ろしい国である。歴史に見るインデアンやハワイ民族のように、指揮系統は寸断され、闘魂のある者は次々各個撃破され、残る者は女子供と、意気地の無い男だけとなり、日本民族の再興の機会は永久に失われてしまうだろう。このためにも特攻を行ってでもフィリッピンを最後の戦場にしなければならない。・・・

[12削除理由]:無関係アラシ
55. 2014年6月13日 01:03:15 : rWn9PLlcps
最初の特攻
関 行男隊長
http://www.geocities.jp/kamikazes_site/saisho_no_tokko/seki/sekitaii.html

「ぼくのような優秀なパイロットを殺すなんて、日本もおしまいだよ。やらせてくれるなら、ぼくは体当たりしなくとも500キロ爆弾を空母の飛行甲板に命中させて帰ることができる。ぼくは明日、天皇陛下のためとか日本帝国のためとかでいくんじゃなくて、最愛のKA[妻のこと、海軍士官の隠語−訳注]のためにいくんだ。日本が敗けたら、KAがアメ公に何をされるかわからん。ぼくは彼女を守るために死ぬんだ。」

[12削除理由]:無関係アラシ

56. 2014年6月13日 01:19:17 : rWn9PLlcps
功山寺決起、赤間関の鬼となり
http://baisho.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-7cc7.html


「死して不朽の見込みあらば、いつでも死ぬべし
生きて大業の見込みあらば、いつまでも生くべし」

故吉田松陰先生の言葉を事あるごとに思う高杉でしたが、
この義挙が「死に場所」と決めていた。
まさに決死の覚悟で、友人の大庭伝七にも遺書のような
手紙を送っていました。

「僕は赤間関の鬼となり、討ち死に致す決意でおります
ゆえ、別書の通りまことにご面倒でしょうが碑をお建て
ください。死してなお天満宮の如く赤間関の鎮主となり
長州を守り通す志。死して忠義の鬼となる。愉快愉快」


[12削除理由]:無関係アラシ

57. 2014年6月13日 01:24:13 : rWn9PLlcps
最初の特攻
http://www.geocities.jp/kamikazes_site/saisho_no_tokko/saisho_no_tokko.html#%8A%D6%8Ds%92j%91%E5%88%D1

・・・  指揮官には海兵70期の関行男大尉が指名された。深夜、玉井副長から関大尉は呼び出された。関大尉は玉井副長から指揮官について相談された。関大尉は10秒前後、目をつむってうつむき、考えていた。最期に、「是非、私にやらせてください」と言った。ここで、最初の特攻隊である24名が決定した。この隊名を神風特別攻撃隊と命名し、その下に本居宣長の大和魂について詠じた、

「敷島の 大和心を 人問はば 朝日に匂ふ 山桜花」

より、4つの部隊にそれぞれ隊名を選択し、敷島隊、大和隊、朝日隊、山桜隊と名付けられた。

[12削除理由]:無関係アラシ

58. 2014年6月13日 01:28:45 : QBrYpzDGwo
 51さん、集団的自衛権などという権利は、最新の非武装住民の居住地にまで無人偵察機やら無人攻撃機を飛ばして爆撃する権利を勝手に保有国がつるんで「権利」と称しているだけだよ。敵と見做した者を友人と共に攻撃する権利、としか読めないがね。権利なんてものは、勝手に自分で自分に与えるものではなく、全ての対象者が共に承認し合うからこその権利だろう。例えば法制化するにあたって、ある者を除外し、特定の集団のみで法律やらルールを作り、それを全体に規定することは有ってはいけないよ。権利は規定されて初めて効力を発するものであり、法治主義に基づいて発生するものだから、法制化するにあたっては集団的自衛の権利、イコール問題が起これば集団で敵国に武力行使する権利というのは百歩譲って、国際法で決議された場合くらいだろうな。それとても、国連に所属していない国は対象外としなければ、唯我独尊、卑怯極まりないということになる。
  大体、きちんと憲法を改訂し、立派な軍隊を作り、兵士の身の上の保障もきちんと法制化してからの話だと言っているのが何か間違っているかね。
  今されている段階では、互いに交戦することは間違いないのに、米軍と共に組んで闘えば必ず勝つと思っており、しかもチベットになりたくない?ということは敵国は中国か?中国と言っても先の大戦のようには行かないのではないか?向こうも学んでいるだろうし、経済も上向きになっており、世界第二位だ。当然軍事も。
  何しろ、米国相手に竹やり訓練していたくらいだから、今度も想定が甘いのではないかな。絶対日本人の死者は出ない、勝ちしか無い、という考えらしいが。
  米国に負けたから、今度はその米国と組めば敵無し、というところだろうが、米国もそろそろ自国の経済立て直し、失業率の改善、国民の健康保持に邁進したいようであり、世界の警察官の座から降りたいようだ。だから、シリアも反体制派が待ちに待ったが、遂に米軍の攻撃は無かった。今もまたイラクにおいて火花が散っており、マリキ首相が米軍の攻撃を要請したが断られたということだ。
  だから、やるなら自力でやるしかないのだから、本気になって現行憲法を破棄するしか無いということになるがね。
  だが、今や軍産複合体が兵器の性能を向上させ過ぎて持て余しているようだ。無人偵察機、無人攻撃機、ステルス爆撃機?宇宙戦争でも始まりそうだが、幾らやっても相手国の居住地に穴を開け、非武装住民を傷つけるだけのことになっている。しかしそれを買わせて、物好きに使わせるしか手が無いのだろう。お宅探し。
  ビジネスというのは、需要を喚起し、まだ手つかずの消費者を探し出し、買いたくなるようなキャッチフレーズで引きつけるだろう?それと同様で、軍需産業は作り過ぎた兵器の需要先を探しているということだよ。
  そのために好戦的な国をリサーチしているというところだろう。俺おれ詐欺ではないが、見事に日本政府は引っかかってると思うよ。だから、自衛だろうと何だろうと、武力行使による被害者は双方に出るが、それは見たくない、考えたくない、というところだろう。あれと同じだよ、原発と。事故は無い、事故は起こる筈が無いってね。それで50機も作っちゃった。今度も、無人攻撃機とか手に余るくらい買う契約しちゃったんじゃないの?「さて、買っちゃった物は使えるようにしなくちゃ」、というところだろう。

59. 2014年6月13日 01:35:46 : iZMnjfAAzI
>51
貴殿は年齢に拘わらず率先して戦地へ行かれよ。
自国の自衛戦争だけで良いではないか。
矛盾しているぞ。

60. 2014年6月13日 01:47:01 : rWn9PLlcps
吉田松陰の遺言書「留魂録」

 身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも
 留めおかまし大和魂
            二十一回猛士

 呼び出しの声まつ外に今の世に
 待つべき事のなかりけるかな

萩の家族にあてて書いた遺書

「親思ふこころにまさる親心
  けふの音づれ何ときくらん」 寅二郎

[12削除理由]:無関係アラシ

61. 2014年6月13日 08:11:48 : pusx1Q1agw
集団自衛権に反対してるのが、相手がアメリカじゃなく中国だったら賛成という、そんな小沢みたいな奴によって撹乱されてることが問題

62. 2014年6月13日 09:43:22 : atxeyfN6Rs
>61
そうなんだ。

63. 2014年6月13日 10:36:51 : 5uiVC2uvIg
小沢創価が安倍とアメリカから切られるのなら、ここは100歩ゆずって安倍を支持

64. 2014年6月13日 10:41:58 : qBhmDFTP7s
>59

了解! 

但し、「他人の犠牲の上に、のうのうと暮らそうとする >58 QBrYpzDGwo や >59 iZMnjfAAzI の様な輩とその家族が日本国民を止めてくれる」 のが条件です。

この様な輩の 安全保障 は願い下げです。

日本の国土に侵攻して来た相手国を挫くのに、「想定が甘い」とか言って高みの見物の様な物言いをする奴らは、日本国民とは思えず。

その様な輩に基本的人権を保障する論理の正当化なんかできるのだろうか?


65. 2014年6月13日 11:06:47 : rWn9PLlcps
安倍の祖父安倍寛は「今松蔭」と称されたほどの大和魂であった。

昭和の「今松蔭」はここにもいた。

学校で教えない歴史 32(二・ニ六事件 磯部浅一)
http://blogs.yahoo.co.jp/bonbori098/29344685.html

・・・磯部浅一は明治38年4月1日、山口県大津郡菱海村河原に生まれました。
決起青年将校の多くが比較的裕福な家庭に生まれた育ちのよい若者だったのに対し、
磯部は村で一番身分が低い極貧の家庭に生まれ育ちました。

この菱海村は長州の萩に近い。
戦前までの菱海村における初等教育の中核は吉田松陰の思想だったといいます。
さらに萩出身の乃木希典の精神をも叩き込まれたといいます。

磯部家は農業を営んでいましたが、ほんのわずかしかない田畑からの収穫だけではとても食えないほど
貧しかったので、父・仁三郎は左官の仕事に出稼ぎに出なければなりませんでした。
その間、残された母は一人で畑を耕し、獲れた野菜を売りに出ては日銭としていました。

母思いの磯部は、日の出から深夜まで働きづくめの母を助けるため、幼いながらに母を手伝って
一緒に野菜を売り歩いていました。
小学校に行くようになってからも学校から帰ると友達と遊ぶことなく母の畑の手伝いをしていました。
それでも入学から卒業まで首席で通した磯部は、
卒業時に山口県知事から模範的孝行少年として特別に表彰を受けました。
母親を助けながら優秀な成績をおさめるなどその評判は県知事にまで届いていたのです。

磯部の評判を耳にした松岡喜二郎と名乗る県庁務めの役人が、
「その才能をこのまま埋もれさせるのはあまりに惜しい、引き取って育てたい」と申し入れてきたので、
磯部は松岡家に住み込むことになりました。
松岡には6人の子供がいる上に磯部です。昔といえどもこの長州人の腹の大きさには感心するところです。
もちろん生活は苦しくなる。
松岡家に住み込むと、たちまち磯部は気に入られました。そして松岡は磯部に不自由はさせなかった。
夕食後は必ず磯部の部屋に行き長州の偉人吉田松陰や高杉晋作の精神を説いたという。
中でも喜二郎とその父・喜八は磯部の才智と威風堂々の振る舞いにすっかり惚れ込んでしまい、
陸軍に入って武士となるよう熱心に勧めた。
吉田松陰に心酔していた松岡親子にとって磯部はまさに維新の志士たるにふさわしい人物でした。

・・・「このまじめに働く立派な人々を政治の悪さのために長い間貧窮のどん底に陥れていた。
それを救い正すのが維新だ」
こう叫んだ磯部浅一は33歳の生涯でした。

磯部夫婦の墓は常磐線南千住駅の近く、小塚原の回向院にあります。
磯部浅一の最も尊敬した吉田松陰らの志士の墓や顕彰碑のある回向院の墓地の一隅に、
磯部夫婦の二人の墓はひっそり建っています。

[12削除理由]:無関係アラシ

66. 2014年6月13日 11:23:32 : rWn9PLlcps
二・二六事件獄中日記    磯部浅一
http://binder.gozaru.jp/226isobe.htm


八月四日 北一輝氏、先生は近代日本の生める唯一最大
の偉人だ、余は歴史上の偉人と言われる人物に対して大
した興味をもたぬ、いやいや興味をもたぬわけでないが、
大してコレハと言う人物を見出し得ぬ、西郷は傑作だが
元治以前の彼は余と容れざるところがある、大久保、木
戸のごときは問題にならぬ、中世、上古等の人物につい
てはあまりにかけはなれているのでよくわからぬ、ただ
余が日本歴史中の人物で最も尊敬するは楠公だ、しかし
て明治以釆の人物中においては北先生だ。


八月十六日 毎日大悪人になる修業にお経をあげている、
戒厳司令部、陸軍省、参謀本部をやき打ちすることもで
きないようなお人好しでは駄目だ、インチキ奉勅命令に
ハイハイというて、とうとうへこたれるようないくじな
しでは駄目だ、善人すぎるのだ、テッテイした善人なら
いいのだが、余のごときは悪人のくせに善人といわれた
がるからいけないのだ。
 陸軍省をやき、参謀本部を爆破し、中央部軍人を皆殺
しにしたら、賊といわれても満足して死ねるのだったに、
奉勅命令にも抗して決死決戦したのなら、大命に抗した
といわれても平気で笑って死ねるのだったが、なまじッ
かな事をしたので、賊でもない官軍でもないヨウカイ変
化になってしまった。
 前原一誠が殺される時「ウントコサ」といって首の坐
に上ったのも、西郷が新八(?)どん「このへんでようご
わしょう」といってカイシャクをたのんで死んで行った
のも、二人がどこまでも大義のための反抗をして、男児
の意地をたてとおしたからの大満足から来る安心立命の
一言だ、大義のために奉勅命令に抗して一歩も引かぬほ
どの大男児になれなかったのは、俺が小悪人だからだ、
小利巧だからだ、小才子、小善人だったからだ。

[12削除理由]:無関係アラシ

67. 2014年6月13日 13:19:54 : gli9B2RAJ6
【一部転載はじめ】
<米大統領>イラクで無人機の空爆も示唆
 ◇イスラム過激派組織ISILへの対応

  【ワシントン和田浩明】オバマ米大統領は12日、イラクで侵攻を続けるイスラム過激派組織「イラク・レバント・イスラム国(ISIL)」への対応について、「軍事的に即時にとるべき行動がある」と述べ、無人機による空爆を含む軍事行動に踏み切る可能性を強く示唆した。
【転載おわり】

ホラアメリカは又戦争を始めるようだね。
日本がアメリカに味方して参戦する事になれば

      自衛隊はまさにイスラムの為に命を投げ出す

って事になるわけだ。
ふぅん・・・・・・
イスラムの為に死ねるンか?
死ぬ時はなんてお祈りするんだ?
イスラムって・・・何語?



68. 2014年6月13日 14:44:33 : QBrYpzDGwo
   64よ、想定が甘かったんだろうが!もう忘れたのか、70年前の事を!
  米国に挑戦するのに、竹やり訓練だぞ!大本営と駐屯地ではたらふく上等の肉を喰いながら、それを横目で見ながら下級兵士は侵攻した現地の住民の畑のジャガイモを生で盗み食いして飢えを凌いだと言うじゃないか。それを当然知っていながら、銃も、馬も、食糧も補充される事は無く、全て底を尽き、病と飢えで前線をさ迷った彼らは、敵と遭遇する前に飢えと病で倒れて行ったことをして「犬死だった」と述懐してるんだよ!。
  そんな戦争を体験したのに、まだ「日本は絶対負けない」としか考えられんのか。もし自衛隊に死傷者が出たら、残された家族への保障など、当然議論せねばならんのに、有り得ないとでも言うように首相達は笑ってた、という投稿だろ?
  あの時だって、本土では「勝ってる、勝ってる、敵を殲滅!」などと喧伝し、負けが込んでいるのにもかかわらず、大本営は「かくなるうえは、思いきり暴れて見せます!」なんて大見栄を切っていたそうじゃないか。だから、誰も皆、現地の下級兵が飢えと病に苦しみ、かつ上等兵のいびりに苦しんでいるなんて、思っても見なかったのだ。日本は凄い!と思って竹やり訓練やら、家にある金物を供出して軍需工場で働いていたんだよ。今のあんたと変わらない心境だったのだ。
  あれからまだ70年しか経っておらず、生き残った人も語り部となっている。
彼らに聞いたらどうだ、あなたが生きている内にもう一度やりたいですか、と。
  彼らは苦渋の思いで今高齢を生きているんだから、彼らが存命している以上、もう一度同じ思いをさせたくないじゃないか。
  要するに、今の傲慢な閣僚、官僚集団の統治エリートと民衆は全く生きる道が違うんだから、彼らの意向に従うことは、国民代表議会制度、租税主義、国民主権主義の現行憲法ではやりたくない。だから、現行憲法を破棄、新たに国体中心の憲法を作るように貴方が提唱するのが現実的だよ。個の尊厳なんてゴミ屑みたいな戦前の憲法と同じ物を作ることを提唱し続けろ。それしかないよ。
  幸福追求権とは、個人が自分の思うところの幸福の追求を最大限保障するということであり、それが現行憲法の肝なのだから。にもかかわらず、統治エリートが現行憲法の理念を都合良く解釈すればそれこそ世界の笑いものだ。         とにかく、前科があるんだよ。本音と建前、裏と表の使い分けで国民を騙した、という前科が。先の戦争の経緯と向き合い方、そして次に原発に対しての向き合い方だ。失敗に学ぶ姿勢というものが全く無い所で共通しているではないか。
  だから、今の閣僚、官僚集団も、絶対に国民に誠実に向き合う保障は無いという不信感は拭えない。

69. 2014年6月14日 01:08:52 : rWn9PLlcps
磯部浅一が安心立命の大和魂と賞した前原一誠について。
http://baisho.cocolog-nifty.com/blog/cat40950086/index.html

松下村塾のメンバーの写真に入っているものの、「萩の乱」の
首謀者ということで、ほとんどスポットライトが当たることの
ない人。前原一誠。
しかし、松陰先生は彼をこう評しています。
「その才は久坂に及ばない、その識は高杉に及ばない。
けれども、人物完全なることは両名もまた佐世に及ばない。」 
「勇あり、智あり、誠実人に過ぐる」と。
松陰先生のもとで学んだのはわずか10日間。松陰先生に
感動した佐世は、その教えを心に刻みました。
それは、「仁政」。 人に対して優しい政治。
後に佐世は、全身全霊を傾けそれを実行しようとします。
松陰先生は、自分の志を継ぐ人があれば、死などとるに
足らないと言い、その志を継いだのが、佐世でした。
「至誠にして動かざる者、未だこれあらざるなり」から
とった名前、26歳の時に前原一誠と改名します。
彼は士族の出身なので、高杉はここ一発の時に、やはり頼りに
していたようです。前原も年齢は5歳年上でしたが、高杉には
大いに惹かれるところがあったようで、功山寺決起の時に
は、単騎で一番に駆けつけているのです。
あの夜、前原一誠は、こんな詩を詠んでいます。
「子十二月十六日、国賊某を新地に襲う馬上の作」と
いうことで、高杉ファンならどこかで読んだことのある
この詩です (最初の文は略します)

 凛冽の寒風、面まさに裂けんとす
 馬蹄 踏み破る満街の氷
この決起の前に行われた徹夜の軍議にも参加していました。
馬に乗って、石川小五郎よりも伊藤俊輔よりもいち早く功山
寺に駆けつけ、行動を共にします。そこから生まれた詩である
ことは間違いありません。これ、ほとんど知られていないところ
なんですね〜
そもそも、一誠は山口に落ちて来た七卿の用掛もしています。
その時に知遇を得た三条実美や壬生基修らは、彼の後半の
人生におおいに関わっていくことになりました。
さて、小倉戦争では参謀心得として参戦、高杉が第一線を退いた
後には、高杉の替わりとして参謀を務めました。(ここ、大事。)
諸隊の中でも、武士の一団である「干城隊」の総督を務め、明治
元年の戊辰戦争では会津征討越後口参謀に任じられ、長岡城攻略
などに戦功をあげます。この功績によって一誠は、明治2年に越後
府判事(今の新潟県知事)となります。ここで、貧しい農民たちを
見て年貢半減などの政策、また頻繁に氾濫する信濃川分水工事を計
画するなど、大胆な仁政を行おうとするのでした。しかし、信濃川
の工事については新政府の了解を得ることができません。そんなと
ころに莫大な費用をかける、という余裕が明治新政府にはなかった
からです。
ここから、次第に木戸や大久保などから離反していきます。
その後も大村益次郎の後を継いで兵部大輔(ひょうぶだいふ)に
任じられたりもします。しかし、もともと身体が丈夫でなかった上に、
新政府の方針と合わない。三条実美や最後は岩倉具視までが出てきて、
一誠を説得しますが、最後は萩に引きこもってしまいました。
何とか中央政府に出てくる事を要請されるのですが、「病にて」を
理由に頑として出ていきません。・・・
参議となって、天皇のお側に仕えるための直衣直垂というこの姿、
自分が望んでなった地位ではない。むしろ拒んで拒んで容れられず
降ってわいた災難だと言ってます。なのに、彼の成功を妬む人たち
からは悪口も言われる・・・なにもかもいやになって、萩に戻り
晴耕雨読の生涯をおくりたいと願う。
しかし、時代が一誠をそうはさせなかったのでした。
政府高官までなった一誠が萩に帰れば、地元の不平士族たちをかな
り刺激する。そう思った政府の面々は、なんとか東京に引き止め
ようとするわけです。
井上馨を弾劾しようとした江藤新平が失脚し、明治7年に佐賀の乱が
おきる。それに連なって明治9年に秋月の乱、神風連の乱、そして
萩に帰った一誠を待ち受けて、不平士族たちが集結し、ついに萩の乱
がおこるのです。時代の大きなうねりに一誠といえども抗することが
できませんでした。
かつての同志たちが、元勲になって豪華な邸宅に住み、贅沢な暮らしを
しているのを見て、我慢がならなかった一誠。
「こんなことのために、自分たちは命をかけて戦ってきたのか!」
廃藩置県、廃刀令が布かれ武士の多くが困窮してしまった時代、それを
見捨てる訳にはいかないのが一誠でした。そして萩の乱では、彼の父や
弟、また松陰の叔父・玉木文之進やその弟子たちも巻き込んで激闘が
行われます。彼等は、「武士の誇り」をもって戦った長州藩最後の武士
たちでした。

萩の乱はわずか3日間で鎮圧されてしまいますが、最後の最後まで
諦めない一誠は、天皇に旧士族の現状を奏上し「仁政」を実現して
ほしいと直訴するために、漁船で東京に向います。しかし、嵐を避け
ようと立ち寄った、島根の宇龍港付近で逮捕されます。そして、萩に
連れ戻され処刑されてしまいました。明治9年12月3日、享年43才。
一誠の墓は、萩市土原の弘法寺。 死後、恩赦で贈従四位。維新の
十傑の一人と数えられます。

・・・
前原一誠生誕百八十年記念展
 「松陰先生と前原一誠」-誠実・寡黙な志士-
 ・会期:平成26年3月21日(金)から5月26日(月)まで

[12削除理由]:無関係アラシ

70. 2014年6月14日 01:18:12 : rWn9PLlcps
Wiki萩の乱
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%90%A9%E3%81%AE%E4%B9%B1

萩の乱(はぎのらん)は、1876年(明治9)に山口県萩で起こった明治政府に対する士族反乱の一つである。
1876年10月24日に熊本県で起こった神風連の乱と、同年10月27日に起こった秋月の乱に呼応し、山口県士族の前原一誠(元参議)、奥平謙輔ら約200名によって起こされた反乱である。
概要[編集]
前参議前原一誠は辞職したのち故郷で各地の不平士族と連絡を取っていたが、熊本城下での神風連の決起を聞くと旧藩校明倫館を拠点に同士を集め、10月26日には県庁を挟撃するため徳山の同士に決起を促す使者を派遣した。10月28日には前原を指導者とする「殉国軍」が挙兵したが、県庁襲撃は政府側に事前に察知されたため、天皇に直訴するため山陰道を東上するよう方針を転換した。しかし、悪天候で一旦萩に戻ったためそのまま市街戦となり、県令関口隆吉を敗走させた。
その後、前原らは軍勢を小倉信一にまかせ別行動をとったが、小倉らは萩で三浦梧楼少将率いる広島鎮台と軍艦孟春の攻撃を受け、11月6日までに政府軍により鎮圧された。また、前原・奥平ら幹部7名も東京へ向かうべく船舶に乗船し、萩港を出港したが、悪天候のため宇竜港(現在の出雲市内にあった)に停泊中、11月5日に島根県令佐藤信寛らに逮捕された。
なお、前原は決起の前に元会津藩士で親交のあった永岡久茂と連絡を取っており、永岡は10月29日に千葉県庁襲撃未遂事件(思案橋事件)を起こしている。
12月3日に萩で関係者の判決が言い渡され、首謀者とされた前原と奥平は即日斬首された。
なお、松下村塾の塾頭玉木文之進(吉田松陰の叔父)は養子である玉木正誼(乃木希典の弟・萩での市街戦で戦死)や前原をはじめ多くの塾生らが事件に関与した責任を感じ、切腹した。
参考文献[編集]
原 剛 『明治期国土防衛史』 錦正社、2002年2月。ISBN 4-7646-0314-4。

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