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(1/3) 小沢 一郎 生活の党 代表 記者会見 6月4日 『野党再編 キーパーソンに聞く 』
http://4472752.at.webry.info/201406/article_9.html
2014/06/07 20:05 銅のはしご
✑ 最終・最大の問題点は政権の行方であり,政権を目指すことのない野党再編 ・ 離合集散には意味がない
✑ 野党が候補者を1人に絞り統一候補として,自公と対決する形に持っていかなくてはならない。それが,唯一,政権を目指す=政権を交代させることのできる,やり方
✑ 野党は国民にとって大きな幾つかの問題を共有し,非自民の旗印の下で,協力し合えば,選挙に勝てる
✑ 日本国憲法と安全保障・平和についての,考え方。エネルギー政策(原発)は国家としても日本の国民生活にとっても,非常に大きな問題。戦後史の歴史認識は,日中,日韓,日米の外交問題に大きな影響を持つ
✑ 多くの国民皆さんは,政権を取った民主党の言っていたことは正しかったのだから,もう一度それをきちんとやれる政権をという期待を,依然として持っている
http://www.youtube.com/watch?v=40HZ8euUSp4
【2014年 6月 4日】 日本記者クラブ主催
『 どうなる野党再編 キーパーソンに聞く 』
小沢一郎 代表 記者会見
1:01:48 文字起こし 読み易くするため,若干の語順の入れ替えをしてあります。また,とくに記者質問の録音状態が不安定なので, ほぼ大意であるところをメモしましたが,間違いなどにお気付きの方はお知らせいただければ幸甚です。
00:02:00〜00:24:20
【 会見 】
小沢一郎 生活の党 代表
今日,お招きをいただきまして,有り難うございました。
ただ,今日のテーマについて,どういう皆さんの意図なのかよく理解ができなかったものですから,何を喋れば良いのか,ちょっとわかんないんですけれども,それに関連したことについて,いつも言ってる結論だけを申し上げさせてもらって,あとは,できれば皆さんからお話しをいただいて,私(わたくし)が可能な限りお答えするという形にしていただきたいと思います。 よろしくお願いいたします。(小沢氏・礼)
この,再編どうなるという話しの,最終・最大の問題点は,次の総選挙,政権の行方ということだと思います。
それがない野党云々と言うのは意味のない話しでございまして,単なる,政権を目指さない離合集散では,子どもの遊びになってしまいますので,私(わたくし)は,そういう意味で捉えております。
そのことで簡潔に申し上げますと,今度まあ維新が2つになって,また政党が1つ増えるっていうことになりますので,このまんま,それぞれが候補者を擁立して戦うっていうことになりますと,小選挙区ですから,自民党に勝ちようがない。先達ての選挙以上にさらに敗北を期することになるということは,誰の目にも明らかなことで,この前提を抜きにして何を言っても始まらない,ということだと思います。
したがって,総選挙においては,野党が候補者を1人に絞り,統一候補として,自公と対決する,という形に持っていかなくてはならないし,それが,唯一,政権を目指す=政権を交代させることのできる,やり方だと思います。
候補者を1人にするっちゅうことは,1つの政党にするという必要は,ない。1つの政党になってやれれば,それはそれで良いことですけれども,その必要は必ずしもない。
幾つかの,幾つかと言っても,いっぱいあっても意味ないですけれども,2つなり3つなりで,せいぜい,そんなもんでしょうが,候補者の調整ができるような状態になれば,それで良いと思います。ある意味で「オリーヴの木」的な思想。これも「オリーヴの木」に皆なが枝にぶら下がるっていう方法もありますけれども,そうしなくても良い。それぞれが独立の政党で,小選挙区比例を戦う,と。
ただし,小選挙区については,候補者調整で統一候補にするという方法でも,最低限, 良いと思いますけれど。いずれにしても,そういうように,しなくてはならない。
多分,だんだん,だんだん選挙が近付いてきまして日数も少なくなってきますので,それぞれ我が身のことですから,当然,当たり前の結論に到達するのではないかと,私(わたくし)はその意味では,楽観しております。
選挙協力もですね,「右」と「左」とまったく相反する考え方については,ちょっと無理かも知れませんが,自民党みたいな程度の「右」「左」交代するということは,国民が許していることですから,何も,俗にメディアのほうから言われるような細かい,政策論議,政策論議と言いますけれども,細かいところまで一緒になる必要はないと,私(わたくし)は思ってます。
同じ政党でも,党議拘束外しゃあ,それぞれの意思で賛否を決められるわけですから,そのことを考えても判る通り,日本にとって国民にとって,大きな,大事ないくつかの問題を共有できれば,私(わたくし)はそれで良いだろうと,そう思っております。
そんなことで多分,野党のそれぞれの皆さんも,そういうことを少しずつ 強く認識 しつつあるのではないのかなと,そう思っておりますので,次の総選挙までに,ぜひ,そのような協力体制ができればいいなと,そう思っているところでございます。
【 記者質疑 】
司会 倉重篤郎(毎日新聞 日本記者クラブ役員) ; 再編とは何ぞやということをズバリ仰った。確かに野党の役割は,次の政権を取ること。そのためには選挙に勝つこと。そのためには野党は,最低限選挙で統一候補を立てて戦うこと。そのためには「オリーヴの木」だということ。その「オリーヴ」の形ですが,これまでは,小沢さんが幾度もやられてこられたやり方の中で,非自民の束ね方。 自民に対抗することに価値を見出すやり方で,少なくとも民主党政権までは成功した。 民主党の3年半をどう総括するか。なかなか国民の気持ちが決まらないと新しい政権がやって来ないというような気がします。 その場合,自民プラス・アルファ,付け加えることができるような理念とか政策については。
小沢一郎 生活の党 代表
政治的な旗印は,非自民で構わないと思います。それは,与党と野党ですから,自民と同じじゃあ(国民の)選択の余地がなくなっちゃいますので。
自民に有らざる政権を,我々は目指す,ということで全然構わないと思います。
そして国民も,総選挙後の色んな首長選挙等を見ていますと,非自民で協力し合ったところは大概,自公に勝っておりますし,負けた1〜2の例でも本当に接戦のところまで行ってまして,これは国民自身が,多数が,自民党政権を良しとしているわけではない。ただ現状では,選択肢が,ない。そういうことだろうと思います。
理念的なことは色々な言葉で(言うこと)はあるんですけれども,やはり国民の皆さんに分かり易い,基本的な原則であるけれども 分かり易い形で訴える 旗印が必要ですし,今申し上げましたように,細かいことまで一致する必要はまったくないと思いますけれども,2〜3の大きな問題については,やはり共通の認識,それを共有できるものでないと,ちょっと訴えに迫力を欠いてしまうということになると思いますので,そういう意味で,各党が合意できれば良い。そう,私は思います。
司会 倉重篤郎 ; その2〜3のものだが,やはり国政を担うとなれば幾つかの必須なもの,例えば外交・安保,経済・財政,エネルギー,この3つ。
小沢一郎 生活の党 代表
外交政策では,そんなに極端に与野党で変わっていないと思いますし,変わる必要はそんなにないと思います。外交政策の,一般的には。
ただ,外交と経済,社会の在り方というものになりますと,それが混ざった在り方ということになると,違いがかなり,はっきりしてくると私(わたくし)は思っております。
安保も,そんな大きな違いはないと思いますが,やはり今話題になっております,日本国憲法と安全保障・平和ということについては,考え方が分かれている。ここは,はっきりしていいだろう。そう思ってます。
エネルギー(政策)ももちろん(違っていい)。何かって言ったら,原発ですけれども,これは非常に国家としても日本の国民生活にとっても,大きな問題なので,これは,はっきりした違いが出てきます。
司会 倉重篤郎 ; 外交では,歴史認識問題。例えば河野談話,村山談話等。
小沢一郎 生活の党 代表
(首を傾げつつ)これは,外交政策と言うよりも,まあ,今,安倍政権ですが,安倍総理自身の歴史認識と言うか,その捉え方と言うか,そういうことが結果として,日中・日韓あるいは日米(との外交に影響する)。
日米のことは,余りメディアは言いませんけれども,私(わたくし)は,日米についても結果として大きな影響を及ぼしていると,そう思います。
司会 倉重篤郎 ; 安倍さん個人の資質の問題?
小沢一郎 生活の党 代表
そういう問題はね。 戦前の,特に昭和史のことについての認識,そして敗戦とアメリカの占領軍政策,極東軍事裁判のことについてですが,これについて懐疑的な見方をするっちゅうことは,アメリカの掲げる大義や民主主義に対する疑問ちゅうことになりますので,多分まあ 表向きアメリカは何だかんだ言わないでしょうけれども,かなり,そのことについて,日本人が思う以上に,危うさを,疑問を,彼等は感じているんじゃないかと思います。
日米関係は,前からもう,とにかく,とても同盟関係とは思えないと,僕は言ってるんですが,それでも忠犬ハチ公でいて(くれる間は),立場はそうであっても,基本的な考え方と方向は一緒だということで多分アメリカは満足していたと思いますが,今の安倍内閣の歴史認識・考え方ということについては,アメリカも必ずしも良しとしていないんじゃないかと思います。
司会 倉重篤郎 ; また政権交代しても,民主党の二の舞は嫌だと...民主党政権の失敗は一体何だったのかということは?
小沢一郎 生活の党 代表
僕のことを絡めてお話しですけど,ご承知の通り,私(わたくし)は,民主党政権できる半年前から,もう犯罪人の扱いをずっとされてきていたわけでございますし,政権にある間,ほとんど政治的な行動は制約され,と言うか,党内からも世間からも,排除されたような形に,されておりましたので,その意味では,旧体制のそういう攻撃に残念でなりませんけれども,そのことをまったく別にして考えますと,民主党の政権へ向けての政策主張は,私(わたくし)は間違っていなかった,と。だから,国民に支持された,と。そう思っております。
ただ,その自らの主張の認識と,それからそれを実行する見識・力が不足しておった,と。それが故に,結局,官僚の掌(てのひら)に踊ってしまうような結果になった,ということが国民の失望を招いたと思います。
ただ,言ってたことが別に間違いなわけじゃないですし。日本人,短絡的,せっかちですから,1回失敗したからもうダメだ(とすぐ諦めるが)そういうことには,ものごとはならないんで。やっぱり,1回失敗したけれども,言ってたことは正しいんだから,もう一度それを,キチンとやれる政権を,という期待を多くの国民皆さんは依然として持っていると,私(わたくし)は,そう思ってますので,あとは,野党の努力次第だと思います。
司会 倉重篤郎 ; 安倍さんという政治家だが,小沢さんはインタヴュで(机上のメモを読む)「安倍さんは良い人だが,その主張は思想 ・ 理念に基づく頭にインプットされたものが情緒的に語られたり,それが外交の場面で出ると危険だ」 という話しをされてる。因みに「集団的自衛権」の会見などでは,小沢さんの安倍評というのはかなり当たってるところがある。
小沢一郎 生活の党 代表
いや,僕は人間的に良い人だと思いますよ。 あとは,僕は他人(ひと)様の論評は知りませんが,ただ,総理の立場での政治家ということについては,色々申し上げますけれども,個人的にどうこうちゅう論評は控えさせてもらっております。
< 続く >
◇
(2/3) 小沢 一郎 生活の党 代表 記者会見 6月4日 『野党再編 キーパーソンに聞く 』
http://4472752.at.webry.info/201406/article_10.html
2014/06/08 01:41 銅のはしご
✑ 日本に議会制民主主義が根付くまで当分の間,小選挙区制で良い
✑ 議会制民主主義で,政権がいつでも交代するということによって,政治の緊張感がもたらされる。民主主義の良いところを発揮できる制度
✑ 歴史認識問題が横たわっており,安倍内閣の間は日中関係,日韓関係は正常化できないだろう
✑ 安倍総理の「集団的自衛権」国民の生命がどうや,何がどうの,「おじいちゃん,おばあちゃん守るんだ」とか,そんなことは当たり前のことだ。「そんじゃ,いけないわ」と言うのであれば,憲法9条を改正して,国と国民を守らなくちゃいけないということを,正面から訴えるべきだ
✑ 集団的であれ個別的であれ,自衛権は個人の正当防衛権と同じで,持っている。ただ,日本が国際社会の国際紛争に「集団的自衛権」でもって干渉することは,憲法9条によって禁止されている。それは,国連の機能に任せるべきである
http://www.youtube.com/watch?v=40HZ8euUSp4
【2014年 6月 4日】 日本記者クラブ主催 『 どうなる野党再編 キーパーソンに聞く 』
小沢一郎 代表 記者会見
1:01:48 文字起こし 読み易くするため,若干の語順の入れ替えをしてあります。また,とくに記者質問の録音状態が不安定なので, 不明部分は○○○とし,ほぼ大意であるところをメモしましたが,間違いなどにお気付きの方はお知らせいただければ幸甚です。
00:00:24:20〜00:42:39
司会 倉重篤郎 ; 集団的自衛権。今後の協議の動向だが,何か安倍さんは急いでいる。年末に日米ガイドライン策定がある。我々まだ読めないところがあるが,中国の○○○○何らかの形で埋める必要があるのか。
小沢一郎 生活の党 代表
安倍さんの気持ちは,仰る通り何でそうなのか,よくわかりませんが,今言った米中の問題で,日本は今,集団的自衛権の結論を出さなきゃならないということでは,ないと,私は思います。
司会 倉重篤郎 ; それは今アメリカ側の要請だったら...アメリカの本音はどのようにご覧になっていますか。
小沢一郎 生活の党 代表
アメリカは,まあ本当の意味で対等と言いますか,同盟国の英国みたいなふうに日本がなることを望んではいないと思います。まあ,言うとおり言うことを聞いて,してくれれば良い,という程度だと思います。
ですから,あまり大きく大上段に振りまわして日米,片務協定じゃおかしいいから,双務協定にするんだと,集団的自衛権もそうするんだということをアメリカが良しというふうに考えているとは,思えません。
司会 倉重篤郎 ; 公明党は,どう出ますか。連立離脱カードを,どう切るとお考えですか。
小沢一郎 生活の党 代表
(笑)ははは,それはもう,わかりませんねえ。ただ,段階としては,これを皆,何でも呑んじゃうということになると,今まで散々(公明党が)言ってきたことが,何だったのか ちゅう話しに(なる) 特に婦人部あたりから,相当な批判が出るんじゃないですかねえ。何かよくわかりませんが。ですから,そこがちょっと,今シンドイとこじゃないですか。
司会 倉重篤郎 ; 政局を読む上で,解散でどういう形を取るかと仰っていたが,解散の時期はわかるわけがないが,皆,通常では参議院選挙の前後とか 同時とか,あるいは最近では年末とか,情報が流れている。その見極めをある程度しないと野党再編のスケジュールも進まないと思う。来年4月の統一地方選挙もある。その辺のスケジュール観は。
小沢一郎 生活の党 代表
国際社会の政治・経済情勢が,今のような程度で推移するという前提に立っての話しですけれども。これが激変すれば,もう全然違ってきますが。
そういう前提に立って考えると,早くやるという意味は,あまりよくわからないし。だけれど,人によっては,確か,来年の総裁の任期でしたっけ?
司会 倉重篤郎 ; 総裁選は(2015年)秋ですね。
小沢一郎 生活の党 代表
その前にやるんだとかって言う人もいるやに聞いておりますけれども。まあ,そこは,わかりません。野田さんみたいに,負けると分かっててもやる人もいるし。(会見場・笑)
そこはまったく,総理の一存でほぼ,権限としてできるわけですから,わかりませんが,最初の前提に立って推移していけば,まあまあダブル選挙。ダブルを嫌がったとすれば,その前後は,任期満了か知りませんが,そのところになる可能性はあるんじゃないかと。
ただ,国際的政治・経済情勢は,非常に流動的なので,これはまったく分かりません。
司会 倉重篤郎 ; そういうスケジュール感と,今年度末までにどの辺まで再編を進めていけば良いのか。少なくとも民主党の統一会派ぐらい?
小沢一郎 生活の党 代表
そうですね,統一会派が1つのステップになってるということはあると思いますけれども,それぞれの国会議員の信念ですからね。
たまたま,もしかして解散だとなれば,これはウカウカしちゃいられないということに,なるんじゃないですかね。その意味では,今年,あと半年強ですけど,そういう不安感と言うか,頑張ってくるんじゃないですかね。
司会 倉重篤郎 ; 選挙制度。強く勝ち過ぎて強く萎み過ぎたり,あるいは人が育たないと言われたり,マイナス点が少し見えてきた。すぐ変えられないので変わらないとは思うが,小沢さんはやはり選挙制度改革をして良かったという思いを抱かれているのか。この制度をどのように活用していけば良いのか。
小沢一郎 生活の党 代表
僕はもう当分の間,日本に議会制民主主義が根付くまで,小選挙区制で良いと思います。
小選挙区制だから,民主党が政権に就いた。あれが,中選挙区制だったら多分,政権交代は起きなかったと思います。
それで,民主党が国民の期待に外れたから,票は増えないのに議席は取れた自民党政権になった,と。
ですから次の総選挙も,皆さんは,もうこれじゃあ自民党ずっとだ,なんてまた思ってらっしゃる方がいるように思いますけれども,さっきから言ってるように,連携ができさえすれば,すぐにでも(政権は)替わると。
それが,小選挙区制。議会制民主主義で,政権が交代=いつでも替わる,ということによって,政治の緊張感がもたらされる,という,民主主義の良いところを発揮できる制度でして,死票が多いとか少ないとかっちゅうのは,枝葉末節の話しと,私(わたくし)は思っております。
【会場の記者質疑】
アジア○○○ ; 我々は過去数十年来,小沢総理大臣の誕生を楽しみにしています。なかなか小沢さんは総理大臣にならないが,これからも頑張っていただきたいと思います。
日中関係は今大変重大になっている。小沢先生も日中関係を大事にしているが,何か良い改善の方法があるかどうか。
小沢一郎 生活の党 代表
日中関係については,お互いが胸襟を開き真摯に,ザックバランに話し合えば,解決は,そう難しいことではないと思っております。
ただ,今の安倍政権では,多分,難しいのではないかなと。そう思います。先程ちょっと話しが出ましたが,歴史認識の根本的な問題が1つ横たわっておりますし,それだけに,非常に,日韓もそうですが,難しいと思います。
ですからその意味では,中国がその点はどうでもいいやというふうに(笑いつつ)判断すりゃあ,別ですけれども,そこを大事なことだと考えている限りは,安倍内閣の間は日中関係は正常化できないだろうと私(わたくし)は思っております。日韓も,似たようじゃないかと思います。ですから,そこはお互いが,日中両国がしっかりと信頼し合い,話し合いができ,お互いに知恵を出す,ということができるような政権にする以外ない,と。もちろん,中国の政府の今のやり方について,僕は必ずしも良いと思っていませんけれども,それは棚に上げて言えば,今言ったとおりです。
北海道新聞 ; 野党間の選挙に向けた連携について。国民に関連のある2〜3の点で選挙前の段階である程度共通点を見出しておかないと,いざ政権を取ったときに,問題として残ってしまうだろう。今後の総選挙の日程にもよるだろうが,2つの問題「原発」と「集団的自衛権」。最低限の野党間の最大公約数はどの辺のところにご覧になっているか。
小沢一郎 生活の党 代表
原発の問題は,割合,見方,考え方がはっきりしてますので,わかり易いと思います。
集団的自衛権については,もう,論議がゴチャゴチャになってまして,そういうことを言っちゃあ失礼ですけど,意味不明の議論になりますから,ちょっとそれを整理しないとですね,どっちが,どっちかという色分けできないと思います。
要は,日本国憲法。そして,集団的自衛権に関連すれば...今言われてる「集団的自衛権」ですよ。
僕は,集団的自衛権も認めてるんですけれども,憲法9条,これをどう考えるか,それでもって分かれる,ということだろうと思います。
これは,わかりにくいんですけれども,行政の大改革。官僚支配から,中央集権から地方分権,ということも,1つの大きなテーマ。ただ,国民にはちょっとわかりにくいですけどね。
その3つのうち,わかり易いと言えば,原発と日本国憲法9条の考え方ということかなと思います。
司会 倉重篤郎 ; 生活の党の機関誌 6月号(第14号)に,だいたい小沢さんの考え※が出ております。
※生活の党―― People’s Life Party ――
機関誌 第14号 2014.6
www.seikatsu1.jp/wp-content/uploads/20140602.pdf
小沢一郎代表 巻頭提言 安倍政権の集団的自衛権行使は憲法否定、戦争への入り口
テレビ朝日 ; 憲法9条に関して。「集団的自衛権」について「解釈改憲」というものが,議論的にゴチャゴチャしていると。小沢代表は,本来あるべき姿として,きちんと憲法を改正する手続きを経る,そういう議論を高めるべきだ,あるいは今の段階では時期尚早だと思われているか。
小沢一郎 生活の党 代表
安倍さんが思い描いている意味での「集団的自衛権」それを自由に行使できる日本国にしようということであれば,それは,憲法9条を改正しなくては無理だと,私(わたくし)は思います。
ですから,<やれやれという調子で>何かもう,国民の生命がどうや,何がどうの,「おじいちゃん,おばあちゃん守るんだ」とか,そんなことは当たり前のことだし。「そんじゃいけないわ」と言うことであれば,憲法9条を改正して,国と国民を守るんだと,そうしなくちゃいけないんだということを,正面から訴えるべきだと,私は思います。
さっき言ったように,僕の考えは,集団的って言ったって,個別的って言ったって,自衛権ですから。自衛権は当然もう,個人の正当防衛権と同じですから,持っている。ただ,国際社会の国際紛争に,「集団的自衛権」っていうことでもって,そこまで日本が干渉するということは,憲法9条によって禁止されている。それは,国連の機能に任せるべきである。というのが考え方です。
< 続く >
◇
(3/3) 小沢 一郎 生活の党 代表 記者会見 6月4日 『野党再編 キーパーソンに聞く 』
http://4472752.at.webry.info/201406/article_11.html
2014/06/08 11:19 銅のはしご
✑ 集団的自衛権とは全く異質である,集団安全保障。ゴッチャになっているので,国連による集団安全保障を国際的安全保障という言葉にすると良い
✑ 国連に自衛隊を出すのは憲法上の問題はないが,内外の誤解を受けるだろう。地球の平和のために,国際の平和のために,日本が活動する別部隊をちゃんと作るべきだ
✑ 国民の皆さんは,自公に替わる受け皿を,自公とは違う政権を望んでいるのは間違いない
✑ 各党が候補者調整をして1人にすれば,次の選挙で絶対,政権取れます。選挙は,勝ちます
✑ 政権がただ替わるのではなく,議会制民主主義が ヨチヨチながら日本に定着する姿としての再びの政権交代を
http://www.youtube.com/watch?v=40HZ8euUSp4
小沢 一郎 生活の党 代表 記者会見 2014年6月4日
日本記者クラブ主催 『 どうなる野党再編 キーパーソンに聞く 』
1:01:48 文字起こし 読み易くするため,若干の語順の入れ替えをしてあります。また,とくに記者質問の録音状態が不安定なので, 不明部分は○○○とし,ほぼ大意であるところをメモしましたが,間違いなどにお気付きの方はお知らせいただければ幸甚です。
00:42:39〜01:01:48
【 記者質疑 続き 】
○○○ ; 総理が日程的にも楽な,国会に縛られない,状況になってきている。この状態で,国会が,国民の議論が,国会の議論が全然ないという状況にもなっている。国会に縛られない総理のあり方のほうが,いいのかどうか。そういう安倍さんの政権,意味羨ましいという感じで思ってらっしゃるか。
小沢一郎 生活の党 代表
別に羨ましいとも思ってませんけれども,総理大臣が,本会議の趣旨説明の質疑やら各委員会やらで,ずうっと拘束されるということは,私(わたくし)はよろしくないと思ってます。その点についてだけは同感ですけれど。
ただ,これもまた僕はイギリスかぶれって言われるかも知れませんけれども,クエスチョン・タイムの考え方も,私(わたくし)は英国の議会制を学んで主張して,(その方法を)取り入れることになったわけですが,クエスチョン・タイムは英国では 30〜40分ですけど,毎週やるっちゅう形になっております。
日本では「党首討論」と言いますが,僕は最初から「党首討論」じゃない,総理に対するクエスチョンの時間だと,言ってんですが。
そこでは,与党に質疑をすることができることになってまして,党首だけじゃない一般の(議員の)人の質疑もできる。メインは,党首ですけれども。ですから,それを1週間に一遍,クエスチョン・タイムをやると。 それで,そのほかの委員会やその他にはあまり(出席を)強制しないというのが筋道であり,中を取る案かなと,そう思ってます。
朝日新聞 ; 集団的自衛権と直接は関わりのない質問で,小沢さんが年来,昔から,言っている(国連の)集団安全保障について。
先程も仰った,国際紛争があったときには国連が対応する。 国連に参加するのは国権の発動ではないというのが,小沢さんの議論で,ずっと20年ぐらい唱えていらっしゃるが,今ひとつ,広がりを持たない。場合によってはアフガンの○○○にも参加できると議論されたこともありましたが,今回に至っては,安倍総理は「イラク型」「アフガン型」の紛争には参加しないと言明されている。
今の政権は,むしろ,そちらの方を集団安全保障の方からは離れている状況だが,この議論が広がっていかない理由について,どのようにご覧になっているか。
小沢一郎 生活の党 代表
この点については,何とか懇談会の,国連の平和活動については,憲法の制約するところではないと,いわゆる9条に違反しないという答えを出したようですが(苦笑しつつ)まあ,初めて,ほかの人が同じようなことを喋ってくれたような気がしますが。これも,安倍さんは「ノオ」っつうことでしたね。
今ね,「イラク,アフガン」と言いましたが,「イラク」「アフガン」は,私もノオですよ。ここが,ゴッチャになってるちゅうことなんですよ。
湾岸戦争は違う,っつうんですよ。
あれは,ロシアと中国は棄権しましたけれども,国連の常任理事国で決議された 多国籍軍ですから。それは準国連軍ということですから,日本は積極的に参加すべきであると,私(わたくし)当時,申し上げたわけです。
そういう議論が,両方(とも)集団が付くので良くない。
僕は,自民党の当時から,集団的自衛権と,国際的安全保障という言葉にした方が良いと,言っておりますが,それはまったく異質の行為である,というふうに解釈しております。
それはそれとして,広がらないちゅうのは,安倍さんが,まあ多分その理屈は分かったのだろうとは思いますが。 自分の懇談会でそういう話しが出たんですから。
ただ,彼の記者会見でわかりますように,命の危険のある所はダメなんだとか何だとか,「おじいちゃん、おばあちゃんが,だれが...」 そういう,リスクを危険を伴うことについては,もう絶対やらないということを言うことによって,ずっと日本の戦後の風潮にそのまんま合わせて喋っているんじゃないでしょうか。
僕は,今は,必ずしもそうじゃないと思いますがね。日本人も少しずつ大人になってきてますから,国連の活動に参加するということについて,それ程臆病にはなってないと私(わたくし)は思ってますが。
安倍さんの,あの会見を見ると,何かエライ,かなり大きなことを広げておきながら,あの会見は(笑)「危ないことはやりません」とか,「日本人が...お年寄りが...」とかいう言葉に終始してね。 ちょっと残念に,私は思ってます。
司会 倉重篤郎 ; 自衛隊を国連の国際貢献のために出せると,当然のことながら戦闘活動にも参加し,死者が出る可能性も当然あると思う。それに耐えられるような議論の形成が日本にできているか。
小沢一郎 生活の党 代表
できつつあると思います。
だって,他の国の人は死んでもいいけど,日本人死んじゃ困ると,そんな一方的な利己的な理屈は,成り立たないですから。
じゃあ例えば,日本が仮に攻撃を受けたときに,アメリカが守ってくれる。 アメリカは戦って死んでもいいけど,日本人だけは助かればいい,それはちょっと,おかしいんじゃないでしょうかね。
私は,そんな議論が,日本人の間でいつまでも続いていくとは思いませんね。やっぱり,自分が守ってもらえるなら,人のためにも一生懸命やるということでないと,社会は上手く行かないんじゃないでしょうかね。
司会 倉重篤郎 ; 小沢さんは自衛隊にもお詳しいが,今の自衛隊の人達がそれを甘んじてやってくれるか。
小沢一郎 生活の党 代表
(苦笑)自衛隊のことは,詳しくないですけれどね。
自衛隊と言うよりも,一般の国民の皆さんが(拒否感があるだろう)。国連に自衛権を直接出すっつうのは,憲法上の問題はないけれども,内外の誤解を受けちゃいけないから,別部隊にすべきだという議論を,ずっと前からしているんですが。
私はね,地球の平和のために,国際の平和のために,日本が活動する部隊を,ちゃんと作ると言ったら,若い人の志願は相当多いと思いますよ。 少しずつですが,現実的に冷静に本質(に向けて迷妄)を脱却しつつあると,私は思います。
TBS ; 鎌倉時代,「日蓮の龍ノ口法難」というのがあった<=教えを広める際に迫害を受けた>。小沢代表は,ある意味法難に遭ったと言えなくもない。『小沢イズム』の本について,どういうふうに代表は今お考えになっているのかが1点。 もう1点,野党再編。 公明党は「随分シンドイところじゃないか」と仰ったが,これは,公明党は次の選挙までに連立から何らかの形で離れるとかいうことがあり得ると見通されているのか。 また,民主党が核になると仰っていたが,果たして本当に核になるのか。 民主党は選挙の前に分裂したと言えなくもないが,これからもう1回民主党の再分裂があるのかどうか。 かつては民主党代表だった小沢代表の話しをお聞かせ下さい。
小沢一郎 生活の党 代表
最初の質問は『小沢イズム』の,何について?
TBS ; その全体の...
小沢一郎 生活の党 代表
僕が唱えてきたのは,自立と共生です。(毅然として)それから,政治制度としては,議会制民主主義の定着です。
ですから政権交代も,当然そこから出てくるし,小選挙区制度を推進したのも,そこから出てくるし。
公明党。他人様のことですからわかりませんけれども,学界を中心に今のままでは非常にシンドイというのが事実だと思いますが,かと言って連立していたいという気持ちもあるんじゃないでしょうか。だから結論は,他人様のことだから,よくわかりません。
民主党には,自分が先頭に立って一生懸命やった経過もありますし,また,野党第1党ですから,それが,さっきから申し上げている野党協力の旗振り役になってもらいたいという気持ちは今でも持っております。ただ,何とかそうなってほしいなあという気持ちであります。
テレビ朝日 ; 維新が分党したことによっての政界再編への影響はどのようにお考えになるか。また,小選挙区制が良いということで,もう1回政権交代するために何が必要であり,そして,どれぐらいかかるか。もし障害があるとしたら何か。
小沢一郎 生活の党 代表
今回の維新の分裂は,片や石原さんなんですが,石原さんに付いて行く人達が皆,同じ考えかどうかは,ちょっとわかりませんが,石原さんの日本国憲法に対する考え方は,法律論としては成り立ちますけれども,今そのように何が何でもというふうに考えてる人は,そういないだろうと思います。
いずれにしても,そういうことで,日本国憲法そのものについての考え方の違いで党を分かつということは,1つの,野党の集団の考え方の整理には促進にはなるだろうというふうに思っております。
小選挙区制度ですから,申し上げましたように,各党が候補者調整して1人にすれば,次の選挙,絶対,政権取れます。選挙は,勝ちます。
ただ,バラバラだから勝てないだけで,ですから,そのための小選挙区制度です。一昨年の暮れの,自民党の票は増えてませんね。それで,棄権が10%強になっておりますし,その後の地方選挙は,ほとんど自公の候補者を,統一候補は破ってますから。
国民の皆さんは,自公に替わる受け皿が,民主党で懲りたけれども,しかしなお,違う政権を望んでいるということは,間違いないと思います。
司会 倉重篤郎 ; 国会議員要覧を見ると,小沢さんの当選回数(岩手4区)が,ダントツです。15回。1969年初当選。それを超える人はいない。
自民党でも野田毅さん(熊本2区)1972年に初当選で14回。そのあとは鳩山邦夫さん(福岡6区)以下12回の当選。
となると,小沢さんが記録を塗り替えることを狙ってるんじゃないかと(小沢氏・笑) 噂も出ている。これだけずっとやってこられると,失礼ですがお疲れかと思うが,政治生活の目途,小沢さんを絶賛していた江藤淳さんがかつて「もう水沢に帰れ」というようなことも言ったが,どう考えておられるのか。
小沢一郎 生活の党 代表
仰る通りね,もういい加減草臥れましたから,いつも,毎日毎日,いやあ今日もかと億劫な気がしますけれども,せっかくここまで皆さんに国会議員にさせてもらっておりますので,できれば,可能ならば,もう一度政権交代して,そしてそれは,ただ政権が替わるちゅうんじゃなくて,議会制民主主義が,ヨチヨチながら,日本に定着する姿を見て,死にたいと思います。
司会 倉重篤郎 ; 有り難うございました。(会場・拍手。小沢氏起立し礼)
< 了 >
◇ 参考
国民の生活が第一
生活の党 ― People's Life Party ―
http://www.seikatsu1.jp/
http://www.seikatsu1.jp/activity/videos/20140604ozawa-movie.html
小沢代表、日本記者クラブ主催会見 『どうなる野党再編 キーパーソンに聞く』 に出席
公式サイト 小沢 一郎
http://www.ozawa-ichiro.jp/?d=top&a=top
http://www.ozawa-ichiro.jp/?d=profile&a=history
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