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ノルマンディ上陸作戦の歴史的意味を知らない作文記事を書くメディアの恥知らず
http://bylines.news.yahoo.co.jp/amakinaoto/20140608-00036142/
2014年6月8日 11時0分 天木 直人 | 外交評論家
ノルマンディ上陸作戦記念式典の外交的意義を無視して、安倍夢遊病フラフラ外交を根拠なく持ち上げる日本のメディアは世界に恥をさらした。
今度の記念式典でオバマとプーチンが言葉を交わした事を取り上げて、オバマが譲歩したとか、米国は弱くなったと書く記者がいるが、これは歴史を知らず、今の欧州の国際情勢を理解せず、そして現場の関係者からの取材を一切しないで書いた作文記事である。
言うまでもなくノルマンディ上陸作戦は米国兵の血により欧州戦線をナチスから連合国の勝利に導いた分水嶺の戦いだった。
そしてそれはまさしく自由と民主主義を全体主義から守る戦いだった。
その事はオバマが上陸場所で高らかに語った、米兵に捧げる追悼演説に見事に現れていた。
たしかにソ連はナチスドイツと東部で戦い、二正面作戦でナチスを追いつめることに貢献はしたが、その時、米国をはじめとした連合軍はソ連に気を許していた訳ではない。
自由と民主主義の価値観を共有できないソ連をどうして信用できるというのか。
そして今またプーチンはクリミアを軍事併合した。
これを米国が許すはずがない。
そもそも今度のウクライナ危機は、米国がロシアを欧州で核包囲しようとした事に危機感を抱いたプーチンが反撃したことから起きたこよなく軍事的なものであり、これによって米ソの核軍縮が遠のき、核戦争の危機さえ再来すると言われているほどの深刻な安全保障上の問題だ。
オバマは、いや米国は、降りない。
キューバ危機を勝って英雄になったのはケネディ大使の父だ。
米露の歩みよりは時間かかる。
強がりを言っているプーチンのほうが、国際的批判が高まる中で、これ以上強硬な姿勢を貫くことは得策でないと計算したのだ。
こうした歴史的背景も国際政治の現実も勉強することなく、ローマやバチカンを意味もなく徘徊する安倍という政治家には呆れるばかりだが、そもそも、集団的自衛権の行使容認までして日米同盟を真の血の同盟にしようとしている安倍が、米国をないがしろにし、北方領土返還のために日本を裏切った、ついこの間まで日本の仮想敵国だったソ連と近付きたいという。
これは日本の保守を冒涜するものだ。
あの岸信介も決して認めないはずだ。
ついでに言えば核という米国がもっとも危険視している大量破壊兵器の実験を繰り返す北朝鮮に制裁解除を密約してはばからない安倍を、米国はなんと思って見ているだろうか。
もうこれ以上何も言うまい。
世襲政治家と三流田舎政治家のコンビが、政局の故に持ち上げられて舞い上がり、なんでも好き勝手にできると勘違いしたあげくがこのていたらくだ。
御用政治家もごますり外務官僚も、御用メディアも、そろそろ目をさましたほうがいい。
このままでは日本は本当にだめになる。
ここまで日本をつくってくれた祖先に申し訳がたたない。(了)
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