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菅長官は得意げだが…拉致再調査「日本人を北に常駐」の罠
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150748
2014年6月6日 日刊ゲンダイ
伊原純一アジア大洋州局長(左)と宋日昊朝日国交正常化交渉担当大使/(C)AP
“代表部”を置くのと同じ
スウェーデンの日朝政府間協議で合意した拉致問題の再調査。今回は、北朝鮮の調査を“監視”するために、日本からも調査団を派遣するという。菅官房長官はNHKの番組で、「日本側調査団の滞在が初めて合意文書に入れられた」と胸を張り、外務省や警察庁の職員を送り込む構えを見せた。
確かに、北朝鮮の約束は信用できない。だれのものか分からない遺骨を「横田めぐみさんのもの」と出してきた国である。どこまで本気で取り組むのか怪しいし、そもそも調べはとうの昔についているはずだ。のらりくらりと再調査しているフリだけされてはたまらない。現地で尻を叩きたくなる気持ちは分かる。
だが、調査員の滞在は北朝鮮からすれば願ったりかなったりだという。関西大教授の李英和氏(北朝鮮経済論)は、こう指摘した。
「国家公務員の常駐は“代表部”を構えるのと同じ。外交関係をスタートさせることになってしまう。諸外国は、日朝が国交正常化に向けて進んでいると受け止めるし、少なくとも北朝鮮は政治的、外交的な意味を持たせようとするでしょう。日朝接近は米中韓に対する牽制となる。北朝鮮からすれば、渡りに船の申し出です」
おかげで日本は、ならず者のお友達と見なされてしまう。ますます世界から孤立するだろう。
それでも日本の調査員の活躍で拉致が全面解決すればいいのだが、彼らが自由に動ける保証は何もない。
「北朝鮮が、どうぞ好き勝手に調べてください、というわけがありません。自由に外出することもままならず、事実上の引きこもり状態となる恐れが強い。日本から調査員を派遣したところで、再調査の真偽を確かめられるとは思えません」(李英和氏)
それで日本側が「話が違う」とテーブルを蹴飛ばすことができれば簡単だが、拠点を置いた以上、派遣された職員も手ぶらでは帰れない。土産を持って帰ろうとするだろう。北朝鮮にとっては思うつぼだ。拉致解決をエサにして、国交正常化交渉の進展を求めやすくなる。ペースを握られた日本側は、戦後補償だ何だとカネだけ巻き上げられる最悪の展開も考えられるのだ。安倍政権は拉致で泥沼にはまる。
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