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娘4人の子だくさん Photo:Kyodo
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週刊文春 2014年6月12日号
霞が関の幹部人事を取り仕切る内閣人事局が5月30日に発足し、初代局長に加藤勝信官房副長官が就任した。当初は、警察官僚出身で事務担当の杉田和博官房副長官を充(あ)てるはずだった。しかし、菅義偉官房長官の「政治主導なんだから政治家じゃなきゃダメだ。加藤ならできる」との鶴の一声で決まった人事だ。
加藤氏は旧大蔵省出身で、現財務事務次官の木下康司氏らとは入省同期。「民主党に多いオレがオレが、のタイプとは違い、昔風の官僚OBで、どんな出来事も上に報告する能吏タイプ」とは経済官庁幹部の評だ。
加藤氏は安倍派四天王のひとりとうたわれた故加藤六月氏の女婿で、その縁から安倍晋三首相とは家族ぐるみの付き合い。六月氏は三塚博氏との確執で派閥を飛び出し、自民党も離党した。中選挙区時代から橋本龍太郎元首相と同じ選挙区に属し、毎回激しい選挙戦を演じてきた。後継の勝信氏は最初は参院で無所属、次は義父のライバル・橋本氏のお声がかりで自民党に入り、衆院比例代表で出馬したが、いずれも落選。その後ようやくバッジを得た苦労人でもある。それだけに「普通の2世や官僚上りとは違い、如才がなく敵をつくらない」(自民党幹部)。霞が関の幹部連中も「加藤さんに報告しておけば安心だ」と評する。
同じ副長官の世耕弘成氏とは対照的に、陰に徹することのできる立ち居振る舞いが、菅長官の高い評価を得ている。剛腕の菅長官が取りまとめ、そのお膳立てを加藤氏が整える構図は、菅氏が師と仰ぐ梶山静六官房長官と与謝野馨官房副長官の関係とも似ている。
菅長官も「加藤はいいぞ」と周辺に漏らし、引き立てている。次の次の改造で菅長官が幹事長に転じる場合は、「加藤氏が官房長官ではないか」との見方もあるほどだ。
安倍氏からの信頼も厚く、総裁選の時は金銭面の差配を任されたほど。安倍氏との距離が縮まるきっかけとなった保守系議員連盟「創生『日本』」の活動を再開させ、来年秋の総裁選をにらみ、中堅・若手議員との会合を持つなど、多数派工作を続けている。一方で橋本氏の縁で入会した額賀派の重鎮、青木幹雄元参院議員会長の下にも通って、ベテラン対策も担う。
当選4回、58歳の加藤氏は「私なんか半人前。義父にはまだまだ及ばない」と謙遜するが、政界の流れは速い。正念場は意外と早く訪れるかもしれない。
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