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北朝鮮拉致調査 2人帰国で幕引きか〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140605-00000005-sasahi-kr
週刊朝日 2014年6月13日号より抜粋
拉致被害者5人が劇的に帰国した小泉訪朝から12年。北朝鮮がついに、拉致問題の再調査に合意した。安倍首相は「全面解決を」と大見えを切るが、本当に果たせるのか。またも、北朝鮮の「瀬戸際外交」の術中にはまる危険性もある。
小泉純一郎首相が02年に訪朝した際、北朝鮮はこれまで存在すら認めてこなかった拉致被害者の安否について「5人生存、8人死亡」と発表。04年には横田めぐみさんのものと称する遺骨を日本側に渡してきたが、日本政府の鑑定の結果、偽物と判明。8人が死亡した状況などについても不自然な点だらけで、疑惑はますます膨らんだ。
拉致被害者を支援している「救う会」の西岡力会長がこう語る。
「まずは相手の出方を見たいですが、北朝鮮は横田めぐみさんら死亡したと主張する拉致被害者8人について真実を出すつもりはなく、それ以外の人たちを何人か出して日本の世論をなだめ、制裁の解除を狙っているという情報もあります」
西岡氏の言う「それ以外の人たち」とは、北朝鮮に拉致された可能性が排除できない「特定失踪者」を含む被害者という意味だ。
「小泉元首相の秘書官だった飯島勲氏が昨年5月、訪朝した際、北朝鮮が日本に『特定失踪者』2人の帰国を打診していた、と韓国紙も盛んに報じていました」(政府筋)
「全面解決」の落としどころが特定失踪者数名の帰国だとしたら、果たして日本国民は納得するだろうか。独立総合研究所社長の青山繁晴氏がこう語る。
「短期間でコロコロ代わる『弱い首相』では大胆な妥協も国民の説得もできないため、北朝鮮は『日本政府が認定した拉致被害者と特定失踪者らから数人を選んで帰国させて終わらせる』ことに踏み出せないでいた。しかし4月に消費税を上げても支持率の落ちない安倍首相の強さ、拉致問題への変わらないこだわりを見て『全面調査』の日朝合意を決めた……それが日本の情報当局の分析です」
野田政権で拉致問題担当相を務めた松原仁衆議院議員もこう語る。
「野田政権は12年、北朝鮮のミサイル発射予告を受けて、予定していた日朝協議を慌てて延期しました。だが、安倍首相は今回、北朝鮮が3月末にミサイル2発を日本海に発射したにもかかわらず、4日後に北京で局長級協議を断行した。本気だという強烈なメッセージとなったのです」
こうした経緯もあり、日朝双方が「今回は本気になっている」と盛んに報じられているが、韓国情報筋はこう分析する。
「日本側が要求する『本気』は『最低でも特定失踪者数人の帰国』で、北朝鮮側は『先に食料援助、制裁解除をしてくれれば本気で再調査する』という意味。交渉が進めば、双方の齟齬(そご)があらわになるのではないか」
(本誌・小泉耕平、上田耕司、福田雄一、平井啓子、横山健)
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