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集団的自衛権は、米国による日本愚民化策の達成
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2014年06月03日 兵頭正俊 兵頭に訊こう
いよいよ戦争が近付いてきた。そのこともあって、勢い歴史を振り返ることが多くなる。
まさか戦争など、と高をくくっている人は、日本は明治維新以来、日清、日露、太平洋戦争と、世界史に残る、大国との大戦を3度もやった国であることを、ぜひとも思い出してほしい。この70年ほどの平和な年月が、珍しいほどの歴史をもつ国なのである。
また、この2 、3年の、状況の激しい変化を思い出してほしい。民主党が政権をとったとき、誰がすぐ自民党が政権を奪還し、改憲や集団的自衛権や徴兵制が騒がれる政治状況がくることを予測しただろうか。
実にめまぐるしく状況が動いている。わたしが最初に、状況に対して「軍国主義」の言葉を使ったのは、2012年の11月であった。まだ、民主党政権下のことだった。誰にも相手にされなかったが、今では日本の危険な状況を表現するのに、外国メディアが「軍国主義」「ファシズム」の言葉を使っている。
今日のメルマガでは、激しく動く政治状況のなかで、わたしたちが見落としてしまいがちな、変わらぬものを、逆に注目して取り上げてみたい。
というのも、敗戦後から一貫して継続しているものが、状況の裏に隠れていて、この国を動かしているからだ。
さて、GHQの日本占領政策は、基本原則である3Rと、重点的施策5D、補助政策の3Sから成っていた。それは、日本の構造改革であり、現在のTPPによって米国は目的を達成しようとしている。
[3R=基本原則]
1 復讐(Revenge)
2 改組(Reform)
3 復活(Revive)
[5D=重点的施策]
1 武装解除(Disarmament)
2 軍国主義の排除(Demilitarization)
3 工業生産力の破壊(Deindustrialization)
4 中心勢力の解体(Decentralization)
5 民主化(Democratization)
[3S=補助政策]
1 スポーツの奨励(Sports)
2 セックスの解放(Sex)
3 映画の奨励(Screen)
これは過去の出来事ではなくて、戦後70年近くにわたって、現在も行われている米国の植民地政策なのである。
この[3R・5D・3S]を現代の日本に適用してみると、それがよくわかる。
[3R=基本原則]
1 復讐(Revenge)
(米軍による、70年近くにわたる占領継続と、TPPによる日本植民地化の達成)
2 改組(Reform)
(CIA、戦略国際問題研究所(CSIS)、「対日改革要望書」、「日米経済調和対話」、ジャパン・ハンドラーズ、ヘリテージ財団などの指示による、絶えざる日本国の破壊と改組。米国益のための政策実施。TPP参加によって、これがほぼ完成する)
3 復活(Revive)
(集団的自衛権・改憲などによる、戦争をする国の復活。ただし、米国の傭兵として、である)
[5D=重点的施策]
1 武装解除(Disarmament)
(日米安保条約や集団的自衛権によって自衛隊を傭兵化し、独立国の軍隊としての武装解除を図る)
2 軍国主義の排除(Demilitarization)
(これは上の「1 」と同じ日米安保条約と集団的自衛権による自衛隊の傭兵化によって達成される。
GHQは、占領政策に[WGIP](ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム War Guilt Information Program)を実施した。これは、GHQが日本の敗戦後に民間情報教育局(CI&F)にやらせたものである。
[WGIP]によって、米国と日本国との太平洋戦争は、日本の敗戦後に日本軍国主義者と日本国民との、同胞の戦いにすり替えられた。
この[WGIP]目的は以下の3点であった。
(1) GHQによる日本占領統治のために、戦争への罪悪感、贖罪意識を、日本人の心に植えつける。
(2) 日本民族の誇りと自尊心を奪う。
(3) 二度と米国および連合国の脅威とならないように、日本を無力化、弱体化させる。
日本の現実をみると、[WGIP]は現在も継続していると思われる。
この[WGIP](ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラム)は非常に微妙である。例えば中国や韓国などが日本軍国主義の復活を懸念し、わが国の批判するのは正当である。
他方、この問題について米国(のメディア)までが懸念と警戒を表明するのは、この[WGIP]が作動している側面もあるのである。
わが国は、永遠の、軍国主義への戦争贖罪意識の検証過程におかれているのである。
米国がもっとも怖れていたのは、敗戦国日本に根付く米国への敵意であり、反米感情であった。実際、敗戦直後の日本を被っていたのは、やってきた米軍に対する敵意であり、反米感情だったのである。米国はこれを抑え、封じ込めるために、徹底して軍国主義悪玉論を展開した。
これが成功した結果、逆に日本国民に永遠の米国隷属の種がまかれた。米国は日本軍国主義の解放者なのであり、広島・長崎への原爆投下も、軍国主義者に戦争をやめさせるための、やむを得ない投下だったと正当化されたのである。
[WGIP]は、現在も見事に生きている。集団的自衛権も、安倍晋三という軍国主義者と日本国民との闘いにすり替えられている。
米国が背後で指示しているという構図を、マスメディアはけっして指摘しない。この欺瞞に満ちた闘いは永遠に続くものと思われる。
犬HKが夏に恒例行事のように放映する、日本軍国主義の悲惨も、それ自体は二度と戦争をしないために悪いことではないが、実はこの[WGIP]の忠実な継続なのである。
3 工業生産力の破壊(Deindustrialization)
(「2 改組(Reform)」と重なる。すなわち、CIA、戦略国際問題研究所(CSIS)、「対日改革要望書」による破壊であり、「日米経済調和対話」ジャパン・ハンドラーズや、ヘリテージ財団などの指示による破壊である。すべて米国益のために実施される)
4 中心勢力の解体(Decentralization)
(敗戦直後に財閥解体と内務省解体をやり、その後も国家の独立に向かう勢力・人物への破壊工作が行われている。近い例でいえば、民主党鳩山政権への攻撃であり、小沢一郎への人物破壊工作である)
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