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「ラドン」の次は「磁気玉水」 安倍首相“民間療法”頼みの心理
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150640
2014年6月1日 日刊ゲンダイ
国会でゴクリ/(C)日刊ゲンダイ
1万800円の「玉」を水に浸して…
安倍首相がマイボトルで愛飲する「水」が永田町で話題になっている。衆院予算委員会に水筒を持ち込み、フタを開けてゴクリ。事務方が用意した水は飲もうともしないのだから、相当なご執心だ。
「安倍首相が飲んでいるのは、パチンコ玉大のセラミックボールを浸した〈情報水〉というシロモノです。なんでも磁気を含んでいるとかで、胃腸の働きが良くなり、体調が安定するそうです」(永田町関係者)
販売元のバイオIT株式会社によると、くだんのセラミックボールは直径1センチで、1個1万800円。漢方やミネラルなど、体にいい成分の磁気情報をバイオIT(生命情報記憶伝達技術)で水に転写。その水と粘土を混ぜて作ったモノだという。本当に体にいいのか、飲んで害はないのか、シロウトには理解不能の商品だが、同社の遠藤一義社長はこう話す。
「弊社は2012年7月設立で、セラミックボールのご愛用者は1000人ほど。安倍首相には創業間もない10月からご利用いただいています。作り方は水1リットルにボール1個を10分間浸すだけです」
発売中の「週刊新潮」によると、知人に勧められた昭恵夫人が半年ごとに約10個購入しているという。
■口にできないと、精神的に不安定に
安倍が第1次政権を放り出したのは、持病の潰瘍性大腸炎が悪化し、下痢が止まらなくなったのが原因だった。そのせいか、11年から「ラドン吸入器」も愛用。1台200万円と高額な健康装置だ。免疫力向上のため放射性物質のラドンを口から吸い込んでいるという。
それにしても、一国のトップがこうした“民間療法”に次々に手を出すのは、前代未聞のことだ。いったい、安倍首相はどういう心理状態なのか、心理学博士の鈴木丈織氏はこう言う。
「いわば神頼みで、権力を握る政治家や経営者が行き詰まると占いに頼るのと同じ理屈です。自分の力に限界を感じながらも、それ以上のことを成し遂げたいという心理状態なのでしょう。健康によさそうなモノは〈自分は守られている〉という気分をあおるのでなおさら頼みにする。実際、プラセボ効果が表れることがあります。ただ、依存する恐れもある。思い通りに“頼みの水”を口にできないと、精神的に不安定になり、思いつきで行動する心配があります」
すでに、その兆候は表れているのではないか。
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