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緊急会見で失政ゴマカシ 安倍首相に振り回される拉致家族
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150615
2014年5月30日 日刊ゲンダイ
どこまで振り回すのか/(C)日刊ゲンダイ
何事かと思ったら、拉致問題の失政をごまかすパフォーマンスだった。29日の夕方、「緊急会見」とテレビが打って、騒いだ安倍の“ぶら下がり会見”生中継のことだ。記者会見もなにも安倍が一方的に1分間くらいしゃべっただけ。それも北朝鮮が拉致問題に関して、「包括的全面調査を行うことを約束した」と言うだけで、具体的中身はというと、要するにこれまでの「圧力外交」を完全に引っ込め、軟化路線に方向転換、それを「エサ」に北に「再調査」を約束させたのである。
安倍はさも自分の外交成果で拉致問題が進展したかのような言い方をしたが、ちょっと待って欲しい。これまでの強硬路線は何だったのか。横田さんら拉致家族は安倍に振り回されただけではないか。むしろ、コブシを振り上げてきただけの安倍の外交失政を問いたくなる。
「日朝政府間協議にはいくつもの疑問点があります。北は拉致被害者の全面調査を実施するというが、期限は区切っていないし、調査の開始と同時に日本は北への制裁を解除し、人道支援の検討をする。北にしてみれば、調査のふりでも制裁は解除されるわけで、これまでの安倍タカ派外交からは考えられない転換です」(外交事情通)
■北朝鮮が幕引きに利用する可能性
北朝鮮の金正恩は叔父で後見人だった張成沢・元国防副委員長を処刑し、核問題でも強硬姿勢を崩していない。それなのに、安倍の妥協は不自然だ。一説には朝鮮総連中央本部ビルを賃貸し、そのまま使えるようにする“密約”説までが囁かれている。だとすれば、全面譲歩みたいな話だ。国際ジャーナリストの春名幹男氏はこう言う。
「安倍首相はこれまで北朝鮮に対し、対話と圧力と言いながら、圧力重視でやってきた。その路線から見ると、今度の発表の中身はいかにも甘いところがあり、国内の政治問題との関連を問われる可能性がありますね。つまり、安倍政権は集団的自衛権の問題で厳しい局面を迎えているので、拉致問題を進展させ、求心力を高めたい。それで集団的自衛権を動かしたいという思惑です」
拉致調査再開で2、3人が帰ってくる可能性はないとは言わないが、これが北の幕引きに利用される可能性だってある。少なくとも、調査開始だけでTVカメラを入れて記者会見をやった裏には政治的思惑が見え隠れする。それに乗っかり、大騒ぎした大メディアもどうかしている。
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