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2014年 05月 25日
安倍官邸&自民党は、集団的自衛権の行使の解釈改憲を1日も早く実現せんとして、懸命になっているのだけど。
公明党は、基本的に「集団的自衛権の行使容認」だけでなく、安倍首相が行なおうとしている「解釈改憲」という手法にも反対(or慎重)する姿勢を示しているし。^^;
自民党の議員を含め、集団的自衛権の行使には賛成している人の中にも、「解釈改憲」という手法には問題があるのではないか、「憲法改正」をすべきなのではないかと主張している人が少なくないのが実情だ。(・・)
というのも、そもそも「集団的自衛権の行使」は、憲法9条で禁じられているものゆえ、それを認めるには主権者である国民の同意を得て、憲法改正によって行なうべきものであるし。<安倍首相&内閣には、勝手に憲法を改正する権限はないんだよね。(-"-)>
また、もしその時々の政府の考え方によって、憲法の解釈を変えることを容認すれば、法的な安定性が失われ、日本の国政や他国との外交(安保)関係、さらには国民も混乱することになり、政治的な面でも望ましくないからだ。(・・)
そこで、公明党もこのような問題を指摘して、解釈改憲を急ぐ安倍首相をけん制し続けているのだけど・・・。
『公明党の山口那津男代表は20日夜、テレビ朝日の番組で「時の政権で解釈がころころ変わり、安定性が損なわれてはいけない」と指摘した。(中略)
公明党側は21日も、北側一雄副代表が参院憲法審査会で「従来の政府見解との論理的整合性なしに解釈変更したら、政権交代でまたころころと変わってしまう。(解釈変更の余地は)相当狭い」と自民党をけん制した。(毎日新聞14年5月21日)』
これに対して、自民党の高村副総裁は、このように(荒唐無稽な?)反論を行なったという。
『自民党の高村正彦副総裁は21日、政府・自民党が目指す集団的自衛権行使を限定的に容認する憲法解釈の見直しについて、「内閣が代わるたびに解釈が変わることは百に一つもない荒唐無稽の話だ」と党本部で記者団に述べ、憲法解釈に関する安定性は保たれるとの認識を強調した。(読売新聞14年5月21日)』
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まあ、mewに言わせれば、そもそも安倍首相が「最高責任者は私だ」とか言って、解釈改憲を実行しようとしていること自体、百に一つもあってはいけないような荒唐無稽な話なのだけど・・・。(-"-)
高村氏の主張が通用しないことは、この石破幹事長の発言からも明らかだろう。(**)
『自民党の石破茂幹事長は17日、国連の多国籍軍などによる「集団安全保障」について、「国連軍とか多国籍軍、その前段階のものができた時に日本だけは参加しませんということは、国民の意識が何年かたって変わった時、(方針が)変わるかもしれない」と述べた。同日午前の読売テレビの番組で語り、将来、武力行使を伴う多国籍軍へ参加する可能性があるとの考えを示した。
「集団安全保障」は、国連憲章が禁じる武力攻撃を行った国に、国連加盟国が団結して制裁を加える仕組み。安倍晋三首相は憲法上の制約を理由に参加を否定しており、石破氏の発言は首相の方針との整合性を問われそうだ。
石破氏は番組で「安倍内閣ではやらない。その次の政権が何を訴えるかだ」とも述べた。集団安全保障の参加に憲法上の制約はなく、不参加はあくまで安倍内閣に限った判断との考えを示したものだ。(朝日新聞14年5月18日)』
安倍首相は15日の会見で、「湾岸戦争やイラク戦争での戦闘に参加することはこれからも決してない」と強調。多国籍軍の戦闘などには参加しない方針を示している。(・・)
しかし、石破氏は、安倍内閣ではやらないと言いつつも、将来、他の政権や内閣の下で、国連の集団安全保障に基づく多国籍軍に自衛隊の参加することがあり得ることを示唆しているわけで。
つまりは、<一応、国民主権云々とは言っているものの>他の内閣が集団的自衛権の行使の範囲や対象を拡大することが可能性があることを認めているのである。(@@)
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これは憲法解釈の話ではないのだが。政権や内閣が代わると、国や国民にとって重大な政策も変わってしまうもので・・・。
民主党の野田内閣は、12年9月に福島原発事故の諸問題や国民の意見を重視して、「2030年代までに原発ゼロ実現」という政府の方針を決めたのだけど。
その年に政権を奪還した自民党の安倍内閣は、早々に野田内閣が決めたエネルギー&原発政策を全面的に見直す意向を表明し、14年3月には「原発は重要なベースロード電源」として、原発政策を維持を前提にした「エネルギー基本計画」を策定&閣議決定して、180度近く方針を転換してしまったわけだしね。(-"-)
<安倍政権は、民主党政権が内閣に新設した国家戦略会議も廃止。子育て手当てや授業料無償化、農家の戸別補償などなどの諸制度も変更。事業仕分けで凍結した予算や機関も、どんどん復活させてたりして。(民主党が政権を担ったこと自体、容認し難いのか、民主党政権中に決まったことは、できるだけ変えてor消してしまおうとしているような感じさえするです。(~_~;))>
もし安倍内閣に集団的自衛権の行使の憲法解釈を行なうことを許せば、政権が代わるたびにコロコロとまでは行かずとも、他の内閣が、また堂々と好き勝手に対象や範囲を変更する可能性は十分にあるし。
<っていうか、もし安倍政権が続いた場合、下手すれば、安倍首相自身が(日本を取り巻く状況が変わったとか言って)、再度の解釈変更を行なうか、強引な拡大解釈に基づく判断を行なって、何らかの形で多国の軍隊と戦闘に参加する可能性だって否定できないと思うです。(~_~;)>
私たち国民は、自分たちの国のあり方や身の安全を確保するためにも、「解釈改憲」という手法には「NO!」と言うべきではないかと思うmewなのである。(・・)
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話は変わって、維新の会と結いの党の合流に向けての攻防に関する続報を・・・。
維新の会と結いの党は、この夏の合流を目指して、両党の共通政策(=新党の政策合意案)を策定中なのだが。
両党の政調会長レベルの協議で、維新の綱領にある「自主憲法制定」という言葉は使わないということで合意していたものの、維新の石原代表が「自主憲法」という言葉を盛り込まければ、結いとの合流を拒否すると主張。橋下氏は、21日に石原氏と会談を行ない、「自主憲法」の記載に関して譲歩を求めたものの、石原氏はこれに応じなかった。(~_~;)
<関連記事・『安倍を脅かす横畠新長官〜解釈変更潰しの実績+石原切れぬ維新。結いとの攻防激化http://mewrun7.exblog.jp/22040599/』の後半部分>
ただ、江田代表も22日、橋下代表に、改めて「自主憲法」の文言を盛り込むことを拒否したという。
『日本維新の会の橋下徹共同代表は23日、結いの党の江田憲司代表と、合流に向けて電話で協議したが物別れに終わったことを明らかにした。大阪市内で記者団に語った。
電話協議は22日で、橋下氏は両党で協議している共通政策に「憲法改正手続きを踏まえた自主憲法の制定」との文言を盛り込むよう求めたが、江田氏は拒否したという。(毎日新聞14年5月23日)』
『結いの党の江田代表は「自主憲法では今の憲法を否定することになる」と受け入れない考えを示したということです。(NHK14年5月23日)』
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維新の会は、24日に執行役員会を開いたのだが。一部議員が結いの意見や野党再編を重視すべきだと意見をしたものの、結局、石原代表に押し切られ、「自主憲法制定」の文言を共通政策に盛り込むことを確認した。^^;
『日本維新の会は24日の執行役員会で、今夏の合流を目指す結いの党との共通政策に「自主憲法制定」の文言を盛り込むよう結いに求めることを確認した。ただ、結いが同意する可能性は低く、橋下徹、石原慎太郎両共同代表が近く再会談し、改めて協議する。橋下氏や松井一郎幹事長らが両院議員懇談会に出席し、合流について国会議員と意見交換を行うことも決めた。
執行役員会は東京と大阪を結ぶテレビ会議で行われた。出席者によると、石原氏は「私は自主憲法を制定するために国会に戻った。結いとは組めない」と主張。松野頼久国会議員団幹事長は「野党再編をやっていく中でプラスになるとは思えない」と異論を唱えたが、最終的に自主憲法制定の明記を確認した。(産経新聞14年5月24日)』
『出席者からは、「結いの党は『自主憲法の制定』は受け入れられないとしており、両党の合流や野党再編の妨げになりかねない」という意見が出されましたが、石原氏は「自分の政治信条として絶対に譲れない」と強く主張しました。(NHK14年5月24日)』
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橋下代表は、もともと国家観に基づく憲法改正論にはさして興味がないこともあって、「自主憲法」を明記するか否かの騒動が続いていることに、す〜っかり嫌気がさしている様子。(~_~;)
橋下氏は23日の会見で、「自主憲法の制定という言葉にこだわるかどうか、国会議員の感覚にはついていけません。正直、嫌になりますね。国会議員とのこういう話は」と怒りをぶちまけていたとか。(発言部分はMBS23日より)I
また、結いの江田代表に対して『「『自主憲法』を削ることにこだわるなら、それでもいい。このまま弱小野党で、次の選挙は自民党が大勝する」と皮肉を述べた。
一方、維新の国会議員についても「石原氏を含めた維新も悪い。文言にこだわって野党再編がおじゃんになったら国会議員の責任だ」と不満を漏らした。』(産経新聞14年5月24日)
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でも、mewに言わせれば、これまで、みんなの党や民主党の一部との合流話がうまく行かなかったのも、今回、結いの党との協議や野党再編の動きがスムーズに行かない原因も、橋下氏にあるのだ。<身から出たサビってやつ?^^;>
だって、そもそも石原氏は都知事時代も含め、昔から「憲法破棄&自主憲法制定」論はもちろん、「シナが」どうの「核武装」がどうのとか公言しているような人手。ある意味で、安倍首相と超保守活動を続けている平沼氏よりもタチが悪い&アブナイかも知れないゴリゴリの超保守派であることは明らかだったのだし。
石原氏が維新の代表である限り、また平沼氏らの太陽族が維新を牛耳っている限り、彼らはその思想を実現するために、維新を利用して政治活動を行なうであろうことは目に見えていたのだから。(@@)
ただ、橋下氏は12年11月に、維新と石原太陽党との合流協議を行なっていた時には、平沼「た」党の議員に関して、「『真正保守を掲げているからこう決定する』というロジックについていけない。物事をどう解決するかという考えがない」「先に保守を掲げて政治行政をやる時代ではない。たちあがれのみなさんとは世代が合わない」とさんざん批判していたのだけど。
石原氏に関しては、何故だか「80歳だが世代の違いは全く感じない。第三極のボスは石原氏で、シンボルになるのは間違いない。力を借りたい」とヨイショをしまくっていて。結局、石原太陽党との合流を決めてしまったわけで・・・。^^;
橋下氏が石原氏の呪縛から抜け出せない限りは、野党再編を進めることは困難なのである。(-"-)
(関連記事『橋下が「真正保守」批判&連携否定〜石原、維新の真正保守派はどうするのか?』http://mewrun7.exblog.jp/19141487/
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ちなみに、橋下氏は会見の中で、「維新と結いが『自主憲法の制定』という言葉にこだわるかどうか、国民の皆さん、何も関心ない」とも語っていたのだけど。<少なくともmewは、めっちゃ関心があるよ!(・・)>
mewは、橋下氏のそのようなもの言いや、政治思想への無頓着さが(いや、そもそも政治思想がないのかも?^^;)、尚更に結いの党に不信感を与えたのではないかと察する。(~_~;)
『結いは23日、江田氏や小野次郎幹事長らが国会内で対応を協議。江田氏は橋下氏から「自主憲法なんて大した問題ではないですよ」と言われ、「そんなことはない」と反論した経緯を説明した。(毎日新聞14年5月23日)』
『「我々は60数年間、日本国憲法を動かしてきた、順守してきた。その中で実態に合わない、社会の進歩の中で改善すべき点が多々出てきた。もともと、出来てた憲法が自主憲法ではないから憲法改正するという立場ではない」(結いの党 小野次郎幹事長) (MBS14年5月23日)』
『結いの江田憲司代表は同日、これについて東京都内で記者団に「自主憲法制定という言葉はイデオロギー色が強い。民主党をはじめ他の野党を含む再編を目指すうえで大きな障害になる」と改めて反発した。合流に向けた両党の政策協議は難航必至の情勢となった。(毎日新聞14年5月24日)』(同日=24日)
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それに、もし「自主憲法」の文言の問題が解決したとしても、今度は石原陣営と「集団的自衛権の行使」や「原発政策」で維新ともめることになるわけで。
江田氏&結いの党は、いい加減、石原氏らの超保守派が支配する維新の会や、感覚がマヒしている橋下氏には早く見切りをつけて、早く本当に自分たちと考えが合う人たちと野党再編の話を進めた方が、自分たちのためにも、日本のためにもなると思うmewなのだった。(@@)
THANKS
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