http://www.asyura2.com/14/senkyo165/msg/798.html
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反安倍政権の人たちや共産党までが「軽減税率」の導入が低所得者にとって“良いこと”のように語っている。
共産党は、機関誌や書籍など「軽減税率」の適用対象になりそうな売の比率が大きい組織なので、わかったうえでの「軽減税率」導入促進だが、消費税税制に反対の人たちまでが“せめて「軽減税率」くらいは”と訴えている状況を見ると、ものごとをきちんと考えない人があまりに多いことに愕然とする。
消費税制度そのものがきちんと理解されていないから当然だともいえるが、「軽減税率」は、適用対象のモノやサービスの価格が下がる制度ではなく、適用対象のモノやサービスを売る事業者の消費税(付加価値税)が軽減される制度である。
「軽減税率」制度は、一般税率との落差が大きければ大きいほど適用対象商品を売る事業者の“利益”が増大するため、消費税の税率アップ・軽減税率の据え置きを希求するようになる。
新聞や書籍も「軽減税率」の適用対象として有力であり、そのまま決まれば、新聞やTV(新聞社系列がほとんど)といった主要メディアは、これまで以上に消費税増税を推進する論調に傾くだろう。(「軽減税率」を新聞や雑誌などに適用する狙いはそこにある)
「軽減税率」は、輸出企業の大きな利益源になっている「輸出免税」(俗にいう「輸出戻し税」と論理が同じ(輸出免税は輸出売上についてゼロ%の「軽減税率」と考えればいい)と考えれば理解しやすい。
記事の主題であるこれまで通りの帳簿方式かインボイス方式かという話は、“枝葉末節”でしかない。
インボイス方式にしたからといって脱税防止が進むわけではない。1枚1枚伝票をチェックするということでは、帳簿方式もインボイス方式も変わらないからである。
インボイス方式にしたほうが、「軽減税率」や「輸出免税」による消費税還付がもっともらしく見えるという“メリット”はある。(それも錯覚でしかないが...)
※ 関連参照投稿
「「きっこのブログ」批判:低所得者対策というウソをまとった「軽減税率」制度は特定企業への究極の“バラマキ”政策」
http://www.asyura2.com/14/hasan85/msg/844.html
「「軽減税率制度」は、低所得者向け対策ではなく、「輸出戻し税」制度と同じ特定企業に利益を供与する仕組み」
http://www.asyura2.com/14/senkyo161/msg/684.html
「軽減税率で公明幹事長 品目や税率、年内決定を:低所得者対策はウソ、「輸出戻し税」と同じ消費税利得企業創設政策」
http://www.asyura2.com/13/senkyo155/msg/503.html
「軽減税率制度こそが低所得者層に大きな打撃:欧州諸国の付加価値税率が20%近傍まで上がったのも軽減税率制度の“せい”」
http://www.asyura2.com/13/hasan84/msg/254.html
「信者や支持者でもない人々が創価学会や公明党に“献金”するハメになる「軽減税率」制度:それでも軽減税率導入を支持しますか?」
http://www.asyura2.com/13/senkyo157/msg/751.html
「消費税(付加価値税)を30%にアップしても、「輸出免税」や「軽減税率」のせいで“実効税率”は17%ほど」
http://www.asyura2.com/14/senkyo164/msg/744.html
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経理方式、インボイス軸に 軽減税率で4案、公明も容認姿勢
自民、公明両党は23日の与党税制協議会で、消費税に軽減税率を導入する場合の経理方式を協議した。企業が適切に消費税を納めるためインボイス(税額票)を使う2案と、現行の請求書を利用する2案の計4案を議論。インボイス案を軸に協議する方向になった。
公明党がインボイス容認に転じた。同党税制調査会の斉藤鉄夫会長は記者団に「事業者から理解が得られるならいい」と述べた。これまでは中小企業の負担が大きいと、現行の請求書を活用する方式を主張してきた。自民党税制調査会の野田毅会長はインボイスが望ましいとの認識を示した。
制度設計を詰めるため6月から業界団体への意見聴取を始める。インボイスには商品ごとの税率と税額を記入。これまでの請求書は取引の合計金額を書くだけでよかった。事業者の負担は増す。
欧州では事業者が国税庁から事業者番号の発行を受け、インボイスに番号を記す。事業者が消費税を正確に納めているか確認するためだが、国税庁による監視が強まることへの反発も予想される。与党協議会では事業者番号を省いた、簡素なインボイスも検討する。
与党は2013年末の与党税制改正大綱に軽減税率を「消費税率10%時に導入」と明記。年末までに制度設計を決める。
[日経新聞5月24日朝刊P.]
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