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「米軍と協調して集団的自衛権の行使に踏み切るなら、なにをするにせよ、タリバンは日本人を攻撃の対象にする」
http://sun.ap.teacup.com/souun/14236.html
2014/5/23 晴耕雨読
masanorinaito氏のツイートより。
再軍備の次に来るのが徴兵制度であることは言うまでもない。
日本から離れた地域で集団的自衛権行使は、その結果、自衛隊員に犠牲者が出る、出ないにかかわらず国防の任務ではないから、モティベーションの維持はできない。
しかし、国際社会の情勢は、自民党や政府が言うような方向にはない。
各主権国家が、主権や領域を死守するとばかりに軍事力を振りかざせば振りかざすほど、使ったときには世界大戦のような状況に突入してしまう。
夜郎自大の大国でさえ、そこまで馬鹿ではない。
となると、アメリカは東アジアで中国を相手に軍事力をつかって全面衝突することなどありえない。
目下もっとも危険があるのはアフガニスタンと西アフリカ。
アフガニスタンは、大統領選の結果、現在1位のアブドラになっても、2位のアフラフ・ガーニになっても安定しない。
アメリカは2014年末で完全撤退せず、一部兵力を残すと言っている。
タリバンは絶対にこれを認めず、全滅をはかる。
もし、新政権がアメリカとの防衛協定を認めて米軍基地と駐留を認めるなら、アフガニスタンは内戦状態に陥る。
そこで、日本が集団的自衛権で「なにかを担う」と期待される。
だが、アフガニスタンには、絶対に、手を出してはならない。
米軍と協調して集団的自衛権の行使に踏み切るなら、なにをするにせよ、タリバンは日本人を攻撃の対象にする。
これまでアフガンに注いできた日本の政府開発援助ODAは6000億円すべて無駄に終わる。
自衛隊は確実に攻撃対象となる。
ペシャワール会の中村哲医師が西日本新聞のインタビューで語っていることは100%正しい。
集団的自衛権で絶対に手を出してはいけないのがアフガニスタン。
タリバンに限らず、アフガン市民は、アメリカや同盟国のNATO軍がさんざん罪もない人びとを誤爆や誤射で殺害したことを決して忘れない。
そこへ米軍との協力関係にあることを見せつけるように自衛隊を派遣したら、その任務が何であったとしても、タリバンのみならずアフガン市民は、日本軍は米軍の仲間であることを認識する。
これで一巻の終わり。
アメリカは今後タリバンの標的となるような米軍駐留でさらにアフガン社会の恨みを買う。
タリバンは執拗に米軍を狙いつづけ、最後の一人が出ていくまで攻撃を止めない。
そこで、アメリカは日本に集団的自衛権の行使を求め、アフガニスタンでの駐留米軍と共同で何らかの任務を担ってもらう。
日本の文民による援助はこれまでアフガン社会から歓迎されており、日本は敵意を受けていない。
アメリカはそういう日本と組んで駐留軍への敵意を緩和しよう、あるいは、攻撃対象を分散させようとする。
こういう事態に巻き込まれることを懸念するのである。
アフガニスタンやイラクで、多くの米兵を恐怖に陥れたのは、ニコニコしながら近づいてくる若者が、ニコニコしながら銃を乱射したり自爆したこと。
歓迎されているのかと思ったら、まったく歓迎されていないことに気付いた瞬間に殺される。
そんな思いを自衛官に味あわせることがあってはならない。
世界のどこに、アメリカ軍が駐留していることを民衆が歓迎している国がある?
ろくでもない独裁者や、腐敗した政権とその取り巻きの成金たちがアメリカ軍をボディガードにしている国ならあるが。
もう一つ安倍政権が集団的自衛権の話で無視していること。
日本政府にも、自衛隊にも、マスコミにも、世界中の紛争地の状況を正確に判断するための情報ネットワークや、高い語学力をもった諜報員やジャーナリストがほとんどいないこと。
それでどうやって、自衛隊を派遣するのだ?
仮にこれから自衛隊が軽武装でアフガニスタンに何らかの任務で赴いたとしよう。
自衛隊は細心の注意を払ったとしても、現地の人から見れば、十数年に渡って誤爆や誤射でアフガン人を殺し続けた米軍やNATO軍の一味か、その後釜にしか見えないのだ。
「自分たちは米軍とは違う」と自衛隊員が思っても、現地の人間はそうは思わない。
そんなこと知っているはずもない。
武器を携行する外国人が味方であるはずがないからである。
100%敵であり、過激派は敵を殲滅することに命をかける。
これを知らずに集団的自衛権は世界の常識などと言うべきではない。
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