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2014-05-23 07:44:46
安倍首相をはじめ日本の主なリーダーたちは、日本が歩んできた道を
あまりにもないがしろにしているように見えます。そのために日本が
危険な道へ踏み込み始めたことも分からないようです。
安倍首相が歴史を軽視している端的な例は、中国や韓国など
近隣諸国との友好親善関係を軽んじている点に現れています。
世界の歴史は、平和を保つには近隣国、周辺国と親密な関係を築くことだと
教えてきました。
安倍政権は、集団的自衛権が行使できるようにするため、憲法すら勝手に
変えてしまおうとしています。憲法の解釈を変えれば、日本が攻撃されて
いなくても他国を攻撃できるというものだから、平和憲法の肝である9条を
お飾りにしてしまう行為です。
当然、大きな反対に直面します。政権与党の公明党からすら強い抵抗を
受けています。それでもその面倒を厭わず、解釈改憲に猛進しています。
想定する仮想敵国は、ご存知のように中国です。さしあたりは尖閣周辺
での有事を相当差し迫った事態として考えているようすは、多くの国民が
感じているところです。
早くも自衛隊には、偽装漁民の無人島上陸(占拠)を想定した訓練を
実施させ始めました。
他方、平和への努力はどうでしょうか。外交交渉で平和的に解決する
気持ちがあるなら、何らかの動きがあってしかるべきですが、その兆候は
見えません。口先だけ、「ドアはいつも開けている」というばかり。
先の大戦に突入したとき、当時の日本はまず、国際連盟から脱退しました。
話し合いでの解決を拒否したわけです。 そのあとはヒトラーやムソリーニと
いったファシズム政権と手を組み、戦争への突っ走ったのでした。
国内では、治安維持法を厳しく適用して国民の平和を求める声を
封殺し、軍部独裁で国民を丸ごと戦争に巻き込みました。この結末は
310万人とも言われる犠牲者を出すことになりました。
この戦争は、日本という国家が国民に対して犯した歴史的な凶悪犯罪
だったともいえます。たとえ戦争を始めたあとでも、指導者が少し賢ければ、
犠牲を減らす手はいくつもありました。
この戦争から、安倍首相はどんな歴史的教訓を学んだのでしょうか。
「二度と戦争はしてはいけない」という”不戦の教訓”でしょうか。あるいは、
「今度こそ負けないぞ」という再度闘うための準備が必要という教訓
でしょうか。どうやら、後者のようです。
戦前の昭和初期、国民の多くは「まさか米英を相手に闘うような愚は
冒すまい」と、楽観的だったようです。
でも、その「まさか」が現実となりました。「まさか」は、現実となるもの
です。だから、歴史から学び、それを現代に活かすことですよね。
安倍政権は、歴史音痴政権であり、そのうえ無責任体質です。
先にも「ボクちゃん、知〜らない」と、所信表明演説をしておきながら、
その政権(第一次安倍内閣)を投げ出し、無責任さを露呈しました。
現在は、「放射能は完全にコントロールしている」をはじめ、平気でウソを
つき、自分の言動に少しも責任を感じていないようです。もちろん、口先だけは
「私が首相だ」と胸を張って見せますが――。
安倍首相だけではありません。歴史無知病は、政官界に広くはびこり、
マスメディア、学会にもまん延しています。
歴史は繰り返す。安倍政権を退陣に追い込まなければ、日本は
ますますおかしな道に踏み迷うことになります。歴史からしっぺ返しを
受けるのです。
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