http://www.asyura2.com/14/senkyo165/msg/725.html
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国際民営の事業である原発の安全性や稼働について、地方裁判所とはいえ司法から一つの見解が示されたのに、「国としてコメントすべきではない」という対応はみっともない。
せめて、「政府は真摯に受け止めており、原子力安全委員会も重く受け止めるはず」といった程度の反応を見せてほしかった。
なぜか原発推進派と見られている安倍政権だが、安倍首相は、自民党総裁選の公約や年頭に行われた伊勢神社での会見でわかるように、“隠れ脱原発依存派”(隠しているわけではないが、積極的にそう言わないので脱原発依存派としてなかなか認められない)である。
安倍氏は内閣総理大臣という立場でそう言わない(言えない)が、小泉元首相や細川元首相と通じる思いを持っているはずである。
脱原発依存派の安倍首相は、脱原発派に原発推進派として攻撃されることに“快感”を覚えているようにも見える。それは、陰で進めたい脱原発依存政策の“防御壁”になると考えているからであろう。(安倍首相が脱原発派と見られると、口先とは裏腹に、再稼働がなかなかされない現実にも疑いを向けられ、読売新聞などからのうっとうしい攻撃にさらされることになる)
安倍首相は、今回の判決も、微妙な思いで受け止めているだろう。確定判決になって手足を縛られるのは嫌だが、原発を稼働すべきではないとする新たな論拠が出たことは脱原発への追い風だと考えていると思う
再稼働をするようなそぶりを見せながら、川内原発のようにじりじり先延ばしにする戦術をとり、そのあいだに、使用済み核燃料の最終処分の段取りや電力会社の原発撤退支援策をまとめるというのが現実的な脱原発の道筋だと思う。
安倍首相の“隠れた真意”はどうであれ、原発の維持・推進を是とする支配層は多く、安倍首相の“隠れた真意”に頼っていると、政権交代がなくとも、原発の維持・推進に政策が傾く可能性がある。
安倍首相自身の原発に対する考え方が維持される保証もなく、原発の再稼働反対、原発の廃炉の声はもっと大きくする必要がある。
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官房長官、原発の再稼働方針「変わらず」 大飯運転差し止め判決
2014/5/21 16:59
菅義偉官房長官は21日午後の記者会見で、関西電力大飯原子力発電所3、4号機の運転差し止めを命じる判決を福井地裁が出したことについて「国としてコメントすべきではない」と述べた。その上で、原子力規制委員会が安全性を確認した原発を再稼働させる政府の方針について「全く変わらない」と説明した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFL210UC_R20C14A5000000/
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