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「美味しんぼ」最新号発売 「配慮足りない」「雰囲気正しい」 原発関連描写 住民ら、懸念と共感 [日経新聞]
2014/5/20付
東京電力福島第1原発事故による健康への影響に関する描写などで議論を呼んだ漫画「美味しんぼ」を掲載した「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)の最新号が19日に発売された。
同誌編集部は「『因果関係がないとされているから』といって取材対象者の声を取り上げないのは誤りだという作者の考え方は世に問う意義がある」などとする見解を掲載したが、福島県の住民からは作品や見解に対する様々な声が上がった。
論議を呼んだのは主人公の新聞記者が福島第1原発の取材後に鼻血を出し、原因を放射線被曝(ひばく)と結び付けた描写や、研究者が「福島を広域に除染して人が住めるようにするなんて、できないと私は思います」と語る場面など。
一連の描写について風評被害を懸念する意見が多い一方、連載の趣旨に共感する声も出ている。
19日にアワビの試験操業を始めた小浜採鮑(さいぼう)組合(福島県いわき市)の丹野国之組合長(61)は「漫画で『福島に住んではいけない』と言われても我々はここで生活している。言論の自由とはいえ、配慮が足りなかった」と話す。
第1原発のある福島県双葉町からいわき市に避難する60代の男性は「迷惑な話でしかない。そっとしておいてほしい」と漏らした。
一方、いわき市から妻と小学生の子供2人と東京都内に自主避難する大学非常勤講師の男性(45)は「自主避難をしたくてもできないという今の福島の雰囲気を言い当てている」と共感を示す。男性は「福島に残る人と離れる人でオープンな議論ができる環境が必要。漫画がそのきっかけになれば」と語った。
青山学院大・大石泰彦教授(メディア倫理)は「低線量被曝に不安を訴える声が実際にある以上、表現の自粛や撤回は逆に風評を助長する恐れがある。科学的根拠がないとメディアに掲載すべきでないとの意見があるが、原発の分野で専門家の意見ばかりが優先されてきた過去の教訓も考えるべきだ」と指摘する。
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