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否認と自白〔弁護士落合洋司(東京弁護士会)の「日々是好日」〕
http://www.asyura2.com/14/senkyo165/msg/671.html
投稿者 gataro 日時 2014 年 5 月 20 日 21:51:17: KbIx4LOvH6Ccw
 

2014-5-20
否認と自白
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20140520

遠隔操作の被告人が、全面否認から、「真犯人メール」を出したことが明らかになり、全面自白に転じて、と、今日はその話題で持ちきりで、私のところにも、ものすごい数の取材の電話があり、仕事をしつつ、移動しつつ、可能な範囲でコメントをしました。その中で、否認、自白、ということについて、私なりの感慨がありました。

検察庁にいた当時は、仕事のかなりの部分が、正に「否認との戦い」で、取調べの場で、否認する被疑者とは随分と対峙したことがありましたし、公判でも否認事件はかなり担当しました。公判段階になると、接する場が公判廷になり働きかけも限られますが、取調室では、じっくりと話せる時間がありますから、何とか自白が獲得できないかと、被疑者についていろいろと調べたり説得したりと、苦労を重ねたことが思い出されます。

振り返って、否認する被疑者、被告人(やっているが否認する被疑者、被告人)について考えると、自白するにあたっての様々な障害を抱えているからこそ自白しない、そういうものだと思います。障害は様々ですが、例えば、有罪になって処罰されたくない、刑務所へ行きたくない人は多いものですし、家族に対して申し訳が立たないとか、今やっている仕事を駄目にしたくない、といったこともあるでしょう。取調官だった当時の私は、徐々に経験を重ねるにつれ、深みのある、信用性のある自白は、被疑者が抱える、そうした障害、重荷から解き放たれる、精神的にそこを乗り越えることで出てくるものである、という意識を次第に持つようになって、何が障害、重荷であるかを、否認する被疑者と対峙する際には、よくよく考えて臨むように努めていたことが思い出されます。否認から自白に転じた後の被疑者に、検事さんのおっしゃるとおりでした、検事さんに説得されながら私はこのままで良いのかどうかずっと考えていました、御手数をおかけして済みませんでした、などと何度か言われた際の、うれしい、というのとは異なる、何とも言えない、暗い淵をのぞきこんでいるような気持ちを、今でも、ほろ苦さのようなものとともに思い出します。

その意味で、遠隔操作の被告人が今日までずっと全面否認で来た理由は何だったのだろうか、ということを、今日は考えていました。

被告人というものは、やっている場合もやっていない場合もあり、やっている場合も、何とか罪を免れたい、軽くしたいと、いろいろと考え行動するものです。そういう態度、行動を、非難、批判するのは簡単ですが、人というのは、様々な弱点を持った、強そうに見えても弱い存在である、ということに、思いは致されなければならない、という気が、様々な刑事事件を見てきた私にはしていて、そういう目で、遠隔操作事件の急展開を眺めている自分がいる、と感じていました。

被告人に言いたいこととしては、まずは、自らの行いにより、脅迫され怖い思いをしたり、無実なのに逮捕、勾留され人によっては起訴されたり、捜査や公判を通じて多数の人々に多大な迷惑をかけたことを、認識し謙虚に反省してほしいということです。その上で、自分と真摯に向き合いつつ、今後の弁護人との打ち合わせや公判で、犯行の全貌についてきちんと説明し、この事件の真相解明にできるだけ協力して、こうした犯罪を防止、予防することに役立つ情報を提供してほしいと思います。保釈金1000万円を立て替えてくれた実母や被告人のことを心配してくれている身近な人々も、おそらくそれを望んでいるでしょう。

終わりがなかなか見えてこなかった遠隔操作事件ですが、急展開を経て、やっと終わりが、出口のようなものが、ほのかに見えてきた、という印象を、今は持っています。

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(以下略)

 

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コメント
 
01. 2014年5月20日 22:07:35 : H2XGhEYiOQ
裕福でない片山が1000万円の保釈金を捨ててまで真犯人を名乗り出ることは決してありません。それ以上の見返りがあるので検察や警察との取引に応じたのいでしょう。そこまで検察や警察は追い詰められていたと言うことです・。

02. 2014年5月21日 00:30:51 : FfzzRIbxkp
この人へのメールから始まった事件でしたっけ。
落合弁護士は特定秘密保護法の時に自民党から議会に呼ばれていましたよ。

遠隔操作ウィルス事件を知った時に、最初、この人のことを怪しいと思った。


03. 2014年5月21日 01:42:40 : 0EopofEgjc
>>01

保釈金は保釈された被告人がその後ちゃんと裁判出廷さえすれば、無罪だろうが有罪だろうが返却される。
ただし保釈中の約束事もあって(逃亡しない、証拠隠滅しない、とか)今回はそれに抵触して返ってこないかもね。
特に逃げたことと攪乱メールを送ったことが問題だわさ。
片山はきっと金の事なんかより、自分が刑務所に入れられることで頭がいっぱいなんだろうさw
そんなに刑務所が怖いんならくっだらねぇ(どうせ実行するつもりなんかさらさらねぇ脅迫メール何通も送り付けるなんてバカだろ?)犯罪なんかすんなって。


04. 2014年5月21日 02:52:46 : TGgfYEbPRU
全面否認から一転自白・・・。
空白の 11時間に何があったのか・・・。
状況証拠は片山氏の犯人性を否定してるけど、自白したってことで公判は有罪ってことになるだろう・・・。
闇に協力するから光が見えなくなる・・・。
はたして弁護士って職業意味有るのか・・・?

05. 2014年5月21日 06:22:48 : plsk27d8TE
埋めるところを尾行してたのに
自殺しようとしているのを
ただ見殺しにしようとする
検察警察なんか不自然だ
しかし《自白》したんだからね
司法行政も疑念をもたれる原因
可視化の否定と長期の不当拘置
人権軽視するものだということは
変わらない
司法が司法行政と結託して
監視機関として機能しない
裁判所はアベの手先になることで
自らの行政の一部となる
江戸町奉行と何ら変わらない
なんかこの事件の真実より
権力の都合で個人の権利が抑圧される
それが肯定される
そんな世論作りに利用されるのが
怖いものだ
安倍信者のバカウヨクたちも
中川や松岡農相みたいに
不都合になれ消されるぞ
馬鹿だから気づかないだろうが

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