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法人税率引き下げは必要か すでに軽すぎる大企業の税負担(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/14/senkyo165/msg/650.html
投稿者 赤かぶ 日時 2014 年 5 月 20 日 09:09:10: igsppGRN/E9PQ
 

法人税率引き下げは必要か すでに軽すぎる大企業の税負担
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150317
2014年5月20日 日刊ゲンダイ



差は歴然(ソフトバンク孫社長、三菱UFJ平野頭取、みずほ佐藤社長)/(C)日刊ゲンダイ


 政府は「数年内に20%台」と息巻くが


 先週は、集団的自衛権の行使容認に向けた解釈改憲ばかりに注目が集まったが、そのドサクサに紛れて、法人税率の引き下げの動きが着実に進行している。今でも法人税は大企業ほどさまざまな恩恵を受け負担が軽い。さらなる減税は本当に必要なのか。


 安倍は15日、自らが議長を務める経済財政諮問会議での議論を踏まえ、6月にまとめる「骨太の方針」に法人税の実効税率引き下げを反映するよう指示した。


 菅官房長官は「来年度からの法人税引き下げの方針を明確にすべき」と言い、茂木経産相も前向きな発言をしている。
 現行の実効税率は東京都だと約35%(法人税、住民税、事業税)。今後、段階的に25%まで引き下げるという。


「35%の法人税は国際的に見ても高い。中国や韓国、英国は25%程度なので、日本もその辺りまで下げないと海外企業を呼び込めない」(株式評論家の倉多慎之助氏)


 もっともな見方だが、国内大手企業の納税額を知ると「引き下げ」は疑問だ。上場企業は決算書(12年度単独決算)で納税額を公表している。課税所得は、「税引き前当期純利益」にほぼ等しい。そこで、この数値と納めた法人税額を基に「負担率」を算出した。定められた38%(復興特別法人税=約3%含む)は少数派で、みずほFGや三菱UFJ、村田製作所、三越伊勢丹、東芝、ソフトバンクなど負担率1ケタも続出だった(別表参照)。


■住商、ソニー、セブン&アイは払ってすらいない


 どんなカラクリがあるのか。


「さまざまな減税措置があるからです。欠損金(赤字)を次年度以降に繰り延べできる制度や、海外子会社の配当金が非課税になる制度、研究開発減税もあります。こうした減税策によって、実際の法人税負担は低く抑えられているのです」(東京商工リサーチ情報本部長の友田信男氏)


 たとえばトヨタ自動車の決算書には「試験研究費税額控除」「特定外国子会社等合算所得」などの項目があり、法定実効税率(37.3%)との差を説明している。
「冷静に現状を分析すれば、大手企業の法人税率は高くありません。だから、法人税を納めていない赤字企業を減らす政策に力を注ぐべきなんです。国内企業の約7割は赤字です。それを5割にするだけで税収はかなり増加するでしょう」(友田信男氏)


 税引き前純利益(12年度単独決算)が黒字なのに、法人税を払っていない大企業も多い。日立製作所やセブン&アイ、ソニー、住友商事などだ。
 三井住友FGは1479億円の純利益だが、法人税額はわずか300万円に過ぎない。


 サラリーマンは給与所得から“勝手”に税金を持っていかれる。これ以上の大企業優遇策なんていらない。


 

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コメント
 
01. 2014年5月20日 16:57:39 : e9xeV93vFQ
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N5I2XL6TTDTR01.html
安倍首相、ノーベル経済学賞米シラー氏の助言仰ぐ−萎縮マインドに活 

  5月20日(ブルームバーグ):17年ぶりの消費税率引き上げを3週間後に控えた安倍晋三首相は、経済革命に不可欠な要素を立て直すため米国のノーベル経済学賞受賞者ロバート・シラー氏に助言を求めた。それは楽観主義だ。
安倍首相は3月10日に都内でエール大学のシラー教授と会談し、15年に及ぶデフレで陥った日本の「萎縮マインド」を反転させるにはどうしたらよいか話し合った。安倍首相は約100人の広報チーム、テレビ番組への出演、アベノミクスのようなキーワードを動員して、賃上げ、投資、支出を促すリスクを取る精神の復活を図ろうとしている。
2009年に共著「アニマルスピリッツ」を出版したシラー教授は、「革命のような響きを持つことが重要だ」と話し、「アニマルスピリッツを起こすことは大衆の精神をつかむことだ。それは時代精神だ」と指摘した。
アベノミクスによって消費者物価、信頼感は上昇したが、4月からの消費税引き上げで企業や家計の心理は落ち込んだ。安倍政権はこれを一時的なものに終らせることが使命だ。6月に発表する成長戦略改訂版がアベノミクスの次の試金石になっている。
シラー教授によると、安倍首相との会談では財政支出、金融緩和に続く「第3の矢」について話し合われた。第1の矢と第2の矢では、消費税増税の影響を打ち消し、賃上げや投資の動きを促進するまでには至っていない。 
心理を鼓舞
独立行政法人・経済産業研究所(RIETI)の上席研究員、関沢洋一氏はブルームバーグ・ニュースとのインタビューで、アベノミクスの主要な部分は心理学との見解を示した。安倍首相のテレビ番組での発言を見ると、自分がポジティブな気持ちでいることによって、人々の気持ちを変えていくということを考えているのではないかとみている。
安倍首相は3月21日のフジテレビの番組「笑っていいとも!」で、「私がマイナス志向になると、日本全体にも影響していく可能性がある。その意味においても気持ちを明るくしている」と述べた。
内閣府によると、安倍首相が12年12月に就任して以来、消費者態度指数は上昇し、国民の現在の生活に対する満足度は18年ぶりに70%を超えた。アベノミクスは昨年、グーグル・ジャパンの定義や意味を調べる検索急上昇ランキングで1位となった。
しかし、心理を改善させるというアベノミクスの初期の成功は昨年下半期に、株高の勢いが止まった上に消費税引き上げを控えていたこともあって色あせ始めた。
消費者態度指数は昨年5月に6年ぶりの高水準を付けたが、今年4月は消費税引き上げを受けて11年8月以来の低水準となった。15年3月期の大企業の設備投資計画は前期比0.1%増にとどまっている。
ドンペリニヨン
高級クラブ「稲葉」など銀座で4店を経営する白坂亜紀さん(47)はアベノミクス効果について、10万円以上の「ドンペリニヨンがポンポンと出た。去年はそういう抜きものが増えたと思う。ちょっと気分でワインを抜いてもいいよという感じになった」と述べた。
白坂さんは景気実感について、「給料が上がるところまでは行っていないと思う。売り上げが上がっても今までのマイナスを補充するのにいっぱいいっぱいで、女の子の給料を上げるところまではいっていない」と漏らした。
日本総合研究所の副理事長、湯元健治氏は「大多数の人は、期待は芽生えているけど、自分が行動しようかというところまでは行っていないというのが今の状況」と指摘した上で、「そういう意味で今年が正念場」という。
安倍政権は6月に取りまとめが予定されている成長戦略改訂版で、法人税の引き下げや、規制を大幅に緩和した国家戦略特別区域の詳細などを盛り込む見通し。
シラー教授は「第3の矢には労働市場の硬直性の緩和が盛り込まれ、企業が従業員を解雇しやすくなるかもしれない」との見通しを示した。一方で、アベノミクスで出てきたポジティブなムードが失われることを懸念し「桶の水といっしょに赤ん坊を流さないように注意する必要がある」と述べた。
ドジョウ
安倍首相の態度は、自分をドジョウに例え汗を流して地道に政策を進める方針を示した野田佳彦前首相と好対照をなしている。ジャーナリスト出身の谷口智彦内閣官房参与は、悲観的に見せることは日本人の趣味のようなもので一国のリーダーは応援団長のように振る舞うべきだと述べた。
安倍首相が日銀総裁に起用した黒田東彦氏は3月のロンドンで講演で、26回にわたって人々の期待に言及した。黒田総裁は3月15日、都内で講演し、「われわれが目指すのはアニマルスピリッツを復活させることだ。成長期待や成長力を高めるための一つの重要なピースだ」と述べた。 
賃金のベースアップと規制や投資分野での目に見えた改革がないと国民が忍耐を失いつつある兆しが出ている。      
タクシー運転手の川崎一慶さん(27)はアベノミクスについて「こうだよ、こうだよと言って国としては好景気なのかとマインドコントロールされつつある。実際問題、お客さんの大半は口だけじゃないかと言っている。下まで単純に降りてこない」と述べた。
15日に発表された1−3月の国内総生産(GDP)速報は前期比年率で5.9%増と6四半期で連続でプラス成長となった。4月の消費税率引き上げ前の駆け込み需要で個人消費が好調だったためだが、安倍政権はこの勢いを今年下半期以降も維持する必要がある。  
原題:Abe Taps Nobel Laureate Shiller to Expand Japan’s ShrunkenMinds(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:東京 アンディ・シャープ asharp5@bloomberg.net;東京 氏兼敬子 kujikane@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先:Chris Anstey canstey@bloomberg.netAdam Majendie, 谷合謙三
更新日時: 2014/05/20 11:51 JST


02. 2014年5月20日 20:11:33 : AzJlLSHeKo
どうしても法人税を減税するなら

多くの者を直接雇用し人件費を国内で使っている企業に対してその割合に応じて減税するのがよい。

そうすれば人経費として国内に落とされた費用は労働の対価としての給料となり再度国内の消費に回る。企業が一部負担している健康保険も厚生年金の財政も好転する。

給料を派遣やアルバイトで外注している企業やペーパー上の取引で儲けている企業に対しては減税は全く必要ない。


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