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首相に盾突いた過去も…新法制局長官は国民の敵か味方か
http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150315
2014年5月19日 日刊ゲンダイ
新たな「憲法の番人」は早くも暴走政権に陥落したのか。
病気で辞めた小松一郎氏(63)の後任として、内閣法制局長官に内部昇格した横畠裕介氏(62)。東大卒の検事出身で、「頭脳明晰で、何本もの法案審査を迅速に処理する体力もあるうえ、人柄もいい」(外務省幹部)と、他省庁からも一目置かれる法制局の「エース」である。
99年に法務省から法制局に出向後は憲法解釈を担当する「第1部」の経験が長く、「集団的自衛権は行使できない」という従来の解釈に染まりきった人物のはずだ。
ところが、首相から辞令交付を受けた後、横畠氏は「およそ(行使容認は)不可能という前提には立っていない」と記者団に明言。解釈改憲への柔軟姿勢を示したことで、共同通信に「憲法の番人なびく」(16日)という記事を書かれた。
■あの人が、なぜ?
「今回の発言を聞いて<なぜ、あの人が>と思いました」と言うのは、「立法の中枢 知られざる官庁・新内閣法制局」の著者で明大教授の西川伸一氏だ。こう続ける。
「そもそも安倍首相が昨年8月、内部昇格の慣例を破って外務省出身の小松氏を外部登用したのは、第1次政権時代のトラウマがあればこそ。今回とほぼ同じメンバーで『安保法制懇』を設置すると、当時の宮崎礼壹・法制局長官に<(集団的自衛権は)政府が自由に解釈変更できる性質のものではない>と辞任覚悟で迫られた。同じ検事出身の宮崎氏とともに辞表を持って安倍首相に立ちふさがったのが、第2部長だった横畠氏です。この抵抗がなければ、もっと早く長官になれたはず。そんな気骨漢がアッサリと豹変し、歴史に汚点を残すとは思えません」
横畠氏が時の政権にタテ突いたのは1度だけではない。12年には法制次長として、いわゆる「駆けつけ警護」の容認に意欲マンマンだった野田内閣にも歯向かった。
駆けつけ警護とは、PKO活動中の自衛隊が、現地で他国軍や国連職員などが危険にさらされた場合、武器を持って救援に駆けつけること。憲法解釈で禁じる「海外での武力行使」につながるとして認めないのが、従来の政府見解である。
「野田首相が当時、法制局に『駆けつけ警護』を容認するための法整備を指示しても、横畠次長は『正式な指示は受けていない』『首相の指示書は内部の行き違いで手元に届いていなかった』などとサボタージュを決め込んだのです。結局、指示は強引に握りつぶしました」(政府関係者)
駆けつけ警護は20日からの与党協議でも焦点となる。安倍たちを満足させた就任コメントも、面従腹背のリップサービスと信じたいが…。
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