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2014-05-19 07:20:38
「美味しんぼ」の連載は最終編で作者が訴えたかった真意が掲載され、「フクシマの事故のことを今一度、きちんと考えてほしい」という趣旨が朝のNHKニュースで伝えられました。
石原環境相をはじめ佐藤福島県知事など、国と地方の行政責任者、つまり体制側が大掛かりに参戦して大騒動にまで発展した「美味しんぼ事件」。たかが漫画になぜ?
要は、「フクシマの放射能問題はなかったことにする」という安倍首相直々の意図が隅々にまで浸透し、それが自分の立場をよくしようとするという思惑と重なり過剰反応として噴出したものと推測します。
最も中心的なテーマとなったのが、「風評被害」という言葉。福島県知事らを含む体制側は、「放射能は除染が進み、いまや基準以下で、鼻血など出るはずがない。鼻血騒動は、漫画が風評被害を助長するものだ」という一点に的を絞って攻撃をかけ、出版社(小学館)にも大きな圧力をかけました。
それにしてもなぜこれほどの反応を見せるのか。
安倍首相をトップとする体制側は、「原発事故は終わった。もはや過去の問題だ」としてケリをつけておきたい意図があったからだ考えます。
まず福島県知事は地元農産・水産物の売れ行きへの影響を心配します。実際に売れ行きが減ったら、それは風評被害にとどまらず、実害ということになりましょう。
しかし、本当の問題は、鼻血が出たり、疲れやすい人が実際にはいないのかどうか。漫画では元町長自身が鼻血が出たり、疲れやすかったりを実名で登場して訴えています。低線量被ばくにしろ問題があるなら、隠してしまうのではなく、どんな症状がどれほどの範囲であるのか、真摯に向き合うことが先決です。
安倍首相が東京オリンピック誘致の演説で、「放射能問題は完全にコントロールしている。私が保証します」と、世界に向かって”堂々たるウソ”をつきました。安倍氏に得意の技能があるとすれば、このウソつき技が飛び抜けた才能といえます。
世界に向かって大ウソまでついて誘致した東京オリンピックです。それが、いまだにコントロールされていないどころか、被害が出続けているという事実が世界に明らかになれば、ただではすみません。世界からの批判は、安倍氏にとって致命傷になりかねない。
だから、たかが漫画ではすまさない。あらゆる芽を、小さいうちに摘み取っておくにこしたことはない。これからも、あらゆるメディアを監視し、原発事故についてはできるだけ世間の目に触れないように目を光らせる。
そうした体制側の「放射能隠し」に一石を投じたのが、今回の美味しんぼでした。「放射能の影響はいま、どうなっているのか」、この問題と改めて真摯に向き合う必要を痛感します。美味しんぼバッシングは、日本をダメにする行為そのものではないでしょうか。
◇
美味しんぼ最新号に編集部の見解掲載
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140519/k10014535761000.html
5月19日 5時10分 NHK
東京電力福島第一原子力発電所の事故による健康影響の描写が議論を呼んだ漫画「美味しんぼ」を連載する雑誌の最新号が19日に発売され、有識者の賛否両論を紹介する特集記事が組まれ、雑誌の編集部が「さまざまなご意見が穏当な議論へつながる一助となることを願います」とする見解を掲載しました。
「美味しんぼ」は、小学館の雑誌「週刊ビッグコミックスピリッツ」に連載されている人気漫画です。
先月28日の連載で、主人公が福島第一原子力発電所を取材したあとで鼻血を出し、実名で登場する福島県双葉町の前町長が「福島では同じ症状の人が大勢いますよ」と語る場面などが描かれ、福島県や双葉町が「風評被害を助長する」などと批判していました。
最新号は、原発事故による健康への影響などを取り上げた「福島の真実」編の最終話で、登場人物が会話の中で「福島の人たちに危ないところから逃げる勇気を持ってほしい」、「福島の未来は日本の未来だ。これからの日本を考えるのに、まず福島が前提になる」などと語る場面が描かれ、自主避難者への支援の大切さを訴えています。
また、漫画のあとに自治体からの批判や、有識者13人の賛否両論を載せた特集記事が10ページにわたって組まれ、最後に「編集部の見解」が掲載されています。
この中で編集部は一連の表現について「残留放射性物質や低線量被ばくの影響について改めて問題提起したいという思いもあった」と説明したうえで、「批判を真摯(しんし)に受け止め、表現の在り方についていま一度見直す」としています。
そのうえで、「このたびの『美味しんぼ』を巡るさまざまなご意見が、私たちの未来を見定めるための穏当な議論へつながる一助となることを切に願います」と締めくくっています。
小学館によりますと、「美味しんぼ」は以前からの予定どおり、しばらく休載するということです。
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