http://www.asyura2.com/14/senkyo165/msg/611.html
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※ 参照投稿
「アメリカ経済格差がますます開く理由:「本物の金持ち」は上位1%よりごく少数の上位0.1%:「格差」レベルは戦前への回帰」
http://www.asyura2.com/14/hasan87/msg/217.html
※ 関連投稿
「トップがアレなもので日本の知性は急降下、されどフランスでは・・・」
http://www.asyura2.com/14/senkyo165/msg/595.html
投稿者 日だまりの老犬 日時 2014 年 5 月 18 日 17:38:52: ex6Dp5QpuI/jM
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「21世紀の資本論」 富裕税巡り米で論戦
経済学書がベストセラー
2014/5/18 17:45
4月に米国で刊行されたベストセラーの経済学書を巡り、ブログ界で激しい論争が起きている。格差是正には富裕税を導入すべきだという趣旨のこの本。格差に反発するデモ隊がウォール街を占拠する事件が起こるなど、米政府や経済界にとっては敏感なテーマだけに、論争には収まる気配がない。
焦点の本はパリ経済学校のトマ・ピケティ教授が書いた「Capital in the Twenty―First Century(21世紀の資本論)」。フランスで昨年発売され、4月中旬に英語の翻訳が出た。米国ではすでに電子書籍を除いても8万部を売り、今後2〜3カ月で20万部を売ると出版元であるハーバード大学出版局は見ている。発売直後には一時、米電子商取引大手アマゾン・ドット・コムで売り上げ総合1位になった。
700ページ近い大著をざっとかいつまむとこんな具合だ。
・ごく一握りの資本家が多くの所得を得るような格差は資本主義の特徴といえる。
・ただ資本から得られる収益率が経済成長を上回れば上回るほど、富はより多く労働者から資本家へと蓄積されてしまう。
・富の分配の権力は資本家が握るため、労働者ではなく子どもに相続させようと世襲的になり、富は資本家サイドにより蓄積されていく。
・これを是正するためには世界的な富裕税を導入しなければならない。
ピケティ氏に盛大なエールを送るのが、プリンストン大学のポール・クルーグマン教授だ。素晴らしい本だとしたうえで、「経済成長と、労使の間での所得の再分配を1つにまとめたすごい仕事をやってのけた」と褒めたたえた。「米国の政治は労働者よりも資本家に敬意を払うようになっている。資本の一握りの人への集中はますます加速している」といい、本の主題が米国に当てはまる話だとしている。
ピケティ氏の主張に異を唱えるのが米ジョージ・メイソン大学のタイラー・コーエン教授だ。ピケティ氏は資本家をあたかも「金利生活者」であるかのように扱っているが、「高い収益を得るために資本家がリスクを取ることが必要なことは触れられていない」と自身のブログで批判した。
米ハーバード大学のグレゴリー・マンキュー教授は富裕税構想を巡り、「政府がやるべきことは契約や所有権のルールをしっかりさせることであり、富を分配させることではない」と喝破している。
論戦はおおむね右派が反対し、左派が賛成するという構図だ。一方で熱気を帯びる経済学者たちに冷水を浴びせるのが金融ブログの「マクロマン」。「本の内容は、『持つ者と持たざる者』というハンフリー・ボガード主演の映画のタイトル(日本語タイトルは『脱出』)に要約できる」とし、「結局は右派か左派かという読み手の立ち位置次第で評価が変わるものだ」と切り捨てた。(秋山文人)
ブログのアドレス
▼ポール・クルーグマン氏のブログ
http://truth−out.org/opinion/item/22954−in−the−us−capital−is−still−king
▼タイラー・コーエン氏のブログ
http://marginalrevolution.com/
▼グレゴリー・マンキュー氏のブログ
http://gregmankiw.blogspot.jp/
▼マクロマン
http://macro−man.blogspot.jp/
[日経ヴェリタス2014年5月18日付]
http://www.nikkei.com/money/features/29.aspx?g=DGXNASFZ0800P_14052014K15600
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