27. ダイナモ 2014年5月18日 11:30:21
: mY9T/8MdR98ug
: Kr2S1L17Og
>>24>C♯をまったく使わなかったとは言っていなくて >上司にいわれたとおりのことはやったというような証言ではなかったでしょうか。 >ウソをついているレベルではなかったでしょう。 2013年2月26日に行われた勾留理由開示公判での意見陳述で弁護人から問われて被告人は次のようなやり取りを行なっています。
ーー(アイシス・エグゼが作られた)C#についてのあなたの知識や能力は? 片山「C#については、自分でプログラミングを作って仕事の成果物を作ったことはありません。人が作ったプログラムをテストしたことがある程度です」 つまり、被告は「C#で作ったことはない」とはっきり断言しているのです。ところが、2014年4月15日に行われた第6回公判では、元同僚M氏が次のように証言しています。 M氏 「C#特有のキーワードが片山さんが書いているプログラムにあった。」 これに対して被告は次のように供述しています。 被告 「C#で書かれていた可能性はある」 プログラマが自分が書いたプログラムの言語を覚えていないことはあり得ないです。なぜならそのプログラムに関する知識(ネットからの知識も含む)がなければプログラムを書けないからです。特にプログラム言語に関してはどの言語を使ったことがあるかないかについて、「プログラマ」が覚えていないということは考えられません。C#で書かれていた「可能性はある」などという言い方は普通の人はしません。 >C♯によって、遠隔操作プログラムを作成することができるかどうかという >能力があるかどうかというとき、 >片山さんにはそういう能力はないと証言していたのではないですか。 >だから、その能力がどのくらいのものか知る必要があるのですが >それをよく知っているのは命令した上司ですから、 >検察側にたてば、その上司が検察側証言にたって片山さんにC♯を使った >遠隔操作ウイルスをつくる能力があるという証言が必要なのですが、 >それがないのが不思議なのです。 >検察は片山さんを犯人とする以上、片山さんにそういう能力があるということを >証明しないといけないのです。 当人にC#でどの程度のプログラム作成能力があるのか、本当に知っているのは当人しかいません。遠隔操作プログラムの本体であるiesys.exeはその大部分がネット上に公開されているソースコードの流用によって作られたことが判っています。iesys.exeが解釈する最大35個の命令部分については独自に作成する必要があります。またiesys.exeは、破壊など悪意のある活動が組み込まれていないため、ウィルス対策ソフトでは検知されず、ウィルス対策ソフトに検知されないようにとか、セキュリティをかいくぐる知識は必要ありません(2014年3月20日の第4回公判での検察側プログラム解析担当者の証言)。この証言部分に関しては弁護側は争っていません。 つまり、遠隔操作プログラムを作成するというと、一般人が思い浮かべるような高度に専門的なセキュリティに関するハッカー的な知識は、不要だということです。 2014年2月21日の初公判で被告は冒頭陳述で次のように述べています。 〈5 月、6 月ごろから業務でスランプ状態に陥りました。11 月からそれまで作ってきたものを土台に、新しく上から言われたとおりの改修や機能追加していくことが私の仕事でしたが、「前に作った部分に機能変更したら全体がうまく動かなくなった」「新規に作る機能部分もどこから手をつけていいのかラチがあかない」といった具合です。単純な私のスキル不足、一人で担当するにはシステムが大きくなりすぎていた、そういう事情もありました。次第に、「前に自分で書いたプログラムすら読めない、新しく書くのも困難」という不調の沼にハマっていってしまいした。 検察官の証明予定事実にはそのあたりの期間、「業務にほとんど従事していなかった」とされていますが、決して遊んでいたわけではなく、あくまで本来の業務を試行錯誤したり、前のものを作り直して後退したりと、苦しんでいました。その状況を報告せず、チェックが甘かったことから、できていないものを「できました」と報告する等、自分では抜け出せない状態になっていました。 しかし、乙社での人間関係は良好で、同僚の何人かとはプライベートでも遊ぶようになっていました。5 月の私の誕生日にはケーキを買ってきてくれたりもしました。 そういった雰囲気の良さと、実際の仕事の進捗に問題があることのギャップに追い詰められて行き、7 月から心療内科を受診するようになりました。〉 〈バグだらけだったとしても、私なりに作業を進めていたのであり、それなりの成果物は存在するのです。是非とも、当時の私の成果物が何だったのかを確認してほしいと思います。そうすれば、当時私がiesys.exeを開発作成していたのではないことが分かって頂けると思います。〉 被告の主張では、2012年5月、6月ごろから業務でスランプ状態に陥り、まともなプログラムが作れていないとしています。 2014年3月20日の第4回公判において、検察側の依頼で本件に関する鑑定を行った情報セキュリティ会社ラックでコンピュータ・フォレンジクスを担当する関宏介氏の証人尋問が行われ、被告が職場で使用していたPCのHDを解析した結果、次の事実が明らかになりました。 Visual C# 2010 Express」は、2011年11月02日から2012年09月18日までの間に4回に渡ってインストール、アンインストールが繰り返されていた。うち、2012年7月12日以降の2回にわたるインストールは「TKY-DEV-PC07_2」のユーザ名で行われた。 「Visual C# 2010 Express」で新規にプログラムを開発する時には、自動的に「Temporary Projects」フォルダが作成される。その中に、自動的に「vshost.exe」を含む実行ファイルが作成される。この「vshost.exe」は、プログラムから不具合を取り除くための作業(デバッグ)に供するファイルである。他の場所からソースコードを持ってきても、「Temporary Projects」フォルダは作成されない。 「Temporary Projects」で検索すると、この文字列を含む、以下のようなファイルパス(ファイルが保存されている位置を示す文字列)が検出された。 C:\TKY_DEV_PC07_2\AppData\Local \Temporary Projects\Chikan\…… C:\TKY_DEV_PC07_2\AppData\Local \Temporary Projects\Dam\…… これらの文字列によれば、「TKY-DEV-PC07_2」のユーザアカウントが使われ、「Chikan」「Dam」が開発された可能性が高い《「Chikan」はAKB48事件、「Dam」は伊勢神宮事件などで使われたプログラム名》。 また、「cofee」「iesys」を含む文字列が、「C:\TKY-DEV-PC07_2\AppData\Local \Temporary Projects\」を含む文字列と同一のセクターから検出されている。同一のセクター内のデータは、同一時期に記録されたという原則があり、この3つの文字列は関連性がある。 F:\vproj\……\Debug\CryptTool.vshost.exe 《CryptToolはiesysで使われた暗号化プログラム名》 F:\vproj\……\Debug\cofee.vshost.exe 《cofeeは開発時のiesysのプログラム名》 C:\TKY_DEV_PC07_2\AppData\Local \Temporary Projects\Chikan\……\Chikan.vshost.exe などの文字列から、 a)このPCで複数のC#プログラムが新規に作成された可能性が高い b)「TKY-DEV-PC07_2」のユーザアカウントが利用された c)一部のC#プログラムは、Fドライブに保存されている ことが分かる つまり、被告が職場で使用していたPCのHDからiesys.exeを開発した形跡が認められたということです。もちろん、「真犯人」が被告のPCを乗っ取り、そのPC上でiesys.exeをコンパイルした可能性も否定できませんが、ドライブFは通常USBメモリなどで使用されるドライブです。それを使って遠隔操作でコンパイルしたなどという可能性は非常に低いと言わざるを得ません。 2012年8月29日、2ちゃんねるに東京ビッグサイトで9月2日行われるAKB48の握手会でAKBメンバーの殺害予告の書き込みが、PC遠隔操作事件で誤認逮捕された人のPCから行なわれています。 2012年9月10日、2ちゃんねるに3連休中における伊勢神宮に爆破予告の書き込みが、PC遠隔操作事件で誤認逮捕された人のPCから行なわれています。 被告が仕事でスランプに陥ってプログラムが書けない時期に、PC遠隔操作事件が起きています。その間、被告は仕事をしないで何をしていたのでしょう。この問題も偶然の一致でしょうか。 >職場の複数のPCが感染しているとしたら、 >その感染源は突き止められているのでしょうか。 >また片山さんのPCから遠隔操作ウイルスの痕跡がでているのですか。 >片山さんの使っていたPCから遠隔操作ウイルスの痕跡があれば >間違いなく片山さんは犯人の疑いが濃いし、動かぬ証拠になりますね。 先ほどの記述の通りです。 >片山さんが真犯人でない可能性のほうが高いと考えるほうが自然ではないでしょうか。 >犯罪性を示す動かぬ証拠が一つもないのですから。 >メールの発信時期はどちらの決めてにもなりません。 >拘留中にメールを出すか、ださないかは真犯人の思惑次第です。 >これはわかりますね。 >だからどちらの決めてにもならないのです。 これについては前のコメントで私が指摘していますので、ここで繰り返すことはしません。前の私のコメントをよく読んで下さい。 >もし片山さんが真犯人で、保釈中に自作自演したのなら >かえってリスクは高くなりますから、 >私が犯人だったらそのようなことはやりません。 >という見方もできることを考えてはみませんか。 被告には「自作自演する」メリットがあります。これも前のコメントで私が指摘していますので、ここで繰り返すことはしません。 >自白を引き出せればたしかに動かぬ証拠もみつかることもありうるのですが >自白がないことと動かぬ証拠がないことは、真犯人とするには致命的な欠陥なのです。 決定的証拠がなくても状況証拠の積み重ねで有罪とされることは珍しいことではありません。あの「ヒ素カレー事件」の林真寿美被告は、決定的証拠がないにも関わらず、有罪とされました。私は林被告は無罪だと思っています。林被告が有罪なら、片山被告ははるかに疑わしい点が多く犯人である可能性が高いことになります。 >状況証拠だけで起訴して、有罪になることはまれにあるようですが >それは、状況証拠がどうしてもその人しかその犯罪を >おかすことはできないと判断できる場合だけでしょう。 林被告の場合は、彼女以外にも犯行が可能であることを弁護側は主張しています。
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