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どうする検察! その首に二重の縄が....
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2014-05-16 八木啓代のひとりごと
さて、今日は、盆と正月が一緒に来たような濃ゆい一日でした。
まず、午後2時。
本日、クレディ・スイス証券脱税事件で、在宅起訴され、無罪判決を勝ち取った八田隆氏の国賠訴訟提起の記者会見です。
この事件は、2008年、クレディ・スイス証券の従業員及び退職者300人のほとんどが、会社の現物株及びストックオプションで受け取った海外給与を正しく申告していなかった事件で、「クレディ・スイス証券集団申告漏れ事件」が発端となったもの。
で、実際に、300人もの申告漏れがあった以上、会社の税務指導が正しくなかったと考えるのが常識だと思うのだが、なぜか、その300人のうち、八田隆氏1人が、故意の脱税として起訴されてしまった事件だ。
なぜ、八田氏1人が?
それはおそらく、凄腕のディーラーであり、高額所得者であったがゆえに、結果的に、八田氏の「申告漏れ額」が日本円換算で約3億5千万円という金額であったことは無縁ではないだろう。当時、悪質な脱税犯であるかのように、八田氏は、メディアで一斉に実名報道されたのである。
勝率ゼロへの挑戦 史上初の無罪はいかにして生まれたか
ちなみに、国税庁が特捜に告発した案件は、いままで有罪率100%だった。つまり、裁判で争って、勝った例はなかったのである。なので、大抵、故意であったことを認めて、執行猶予狙い(うまくいけば不起訴)というのが弁護方針となる。実際、八田氏も最初に相談したヤメ検弁護士からも、諦めるように言われたという。
しかし、凄腕ディーラーであった八田氏のプライドが、それを受け入れなかった。
正確には「負けて、刑務所に入る覚悟」の、八田氏の劇場型の闘いがそこから始まる。「#検察なう」というハッシュタグをつけてのツイートとブログで、無実を主張しながら、検察の取調べをとことん晒すというキャラの濃いやり方である。
ちょっと底意地悪く言ってしまえば、「頭の良い金持ちを本気で怒らせた怖さ」である。
高額所得者であった八田氏には、すでにかなりの資産がある。刑務所に入ったところで、家族が路頭に迷うことはない。自分の将来を思って目の前が暗黒になることもない。むしろ、刑務所に入ったら入ったで本でも書いて、作家デビューしてやる.....ぐらいのポシティブさと明るさが彼にはあった。
これは、検察がまったく予測していなかった事態だろう。
そして、この想定外の事態に検察は迷走する。八田氏の故意を立証することができず、一審で無罪判決が出たにもかかわらず、新証拠もないのに控訴に及んだのだ。
これはまさに、検察が、「常識的に考えて起訴には無理がある事件を、裁判所が迎合して、有罪をくれることを暗に期待して起訴した。しかも、一審で無罪になったのに、迎合してくれる裁判官を求めて無理に控訴した」としか言えない、まさに、「踏み外した行為」だったからだ。
これらの一連の行為が、まさに「違法である」としての、国賠訴訟である。
高額所得者であったがゆえに、その賠償額も5億という金額。お金持ちであるだけに、弁護団もドリームチームを揃えたという。むろん、国賠のハードルが高いことは覚悟の上での、「検察の暴挙を世に知らしめるための」国賠訴訟であり、この5億の金額も、もし取ることができたら、原資が税金であることに鑑みて、八田氏の懐に入れるのではなく、冤罪に苦しむ人のための基金など、司法問題を考えるために使うのだという。
あまりのカッコ良さに多少ムカつく人もいるかもしれないが、まさに「頭の良い金持ちを本気で怒らせた怖さ」爆発である。いずれにしても、検察にとっては、手痛い一撃だろう。
この事件の本質を、八田氏は、会見で「日本の刑事司法が、検察は間違いを犯さないという前提に立っている点」と喝破し、そして「冤罪は『引き返す勇気』の問題だが、裁判所が追認してくれるのが常なので、引き返す必要がないのではないか」と指摘する。
この件に関しては、ぜひ、八田氏のブログと郷原弁護士のブログを参照されたい。
http://fugathegameplayer.blog51.fc2.com/blog-entry-702.html
http://nobuogohara.wordpress.com/2014/05/16/%E5%85%AB%E7%94%B0%E9%9A%86%E6%B0%8F%E3%81%8C%E5%9B%BD%E5%AE%B6%E8%B3%A0%E5%84%9F%E8%AB%8B%E6%B1%82%E8%A8%B4%E8%A8%9F%E3%81%A7%E6%8C%91%E3%82%80%E3%80%8C%E6%A4%9C%E5%AF%9F%E3%81%B8%E3%81%AE%E3%80%8E/
そして、そのあと、この記者会見が終わった直後に、落合弁護士がツイッターとブログで、PC遠隔操作事件の「真犯人を名乗る人物」からのメールを公開されたのだった。
http://d.hatena.ne.jp/yjochi/20140516
このメール。文体が以前のものと多少違うことが落合弁護士から指摘されているが、一方で、真犯人でしか知り得ないことがいくつも書かれていることが、ある意味、衝撃的だった。
むろん、片山氏が犯人でないことは、私たちはかなり早い段階から確証していた。検察の主張は、すべからく「片山氏のパソコンが真犯人によって、遠隔操作されていたなら」崩れるようなものだったからだ。そして、もともと、遠隔操作系プログラム作成の経験のない片山氏が、最初の「4人の誤認逮捕」のとき、いわゆるウイルス対策ソフトをきれいにくぐり抜けたisys.exeを、派遣先のパソコンで、仕事の合間にちゃっちゃと作るという検察の主張には、無理がありすぎた。
さらに、公判では、監視カメラに決定的な映像があるわけでもなければ、猫の首輪にSDカードをはりつけたセロテープについたDNAが片山氏とも一致しないことなども明らかになっていっていた。
にもかかわらず、検察は、片山氏犯人説に固執した。すなわち、「片山氏のパソコンが『真犯人』に遠隔操作された可能性はない」ということを主張してきたわけだ。
そこで、実は、われらが「健全な法治国家のために声をあげる市民の会」と某大学は共同で、「片山氏のパソコンが『真犯人』に遠隔操作されていた可能性」を明らかにするイベントを企画していたのである。それも、どうせだから、腕に覚えのあるハッカーの皆様に集まっていただき、
「誰が一番先に、特定のパソコンに侵入して、『真犯人が片山氏のパソコンに残したのとそっくりの偽証拠を作ってみせられるか』コンクール」をやってみましょうか、と。
「担当検察官のパソコンに入ってみるのはどうでしょうか」
「いっそ、裁判官のパソコンに侵入するのは?」
「いや、そこまでやったら犯罪ですから」
などという会話もありまして......楽しそうでしょう、これ。
ということで、5月の公判が終わって一段落したところで、この企画を実施しようと、弁護団とご相談し、ひそかに準備を進めておりましたところが、真犯人様ご降臨である。ううむ。残念。
でも、もし、検察が「いやこのメールは、片山氏の何らかの自作自演である」とか「偽メールである」とか主張して、なにがなんでも公判を続けようとしたら、Ustreamとニコ生中継で、コンクールやっちゃいますからね。
いい加減、「間違っていたら引き返す」ことを覚えないと、検察は、大恥かくことになりますよ。
それと共に、地検刑事部が1年前に握りつぶした「例の資料」。もしもあの人が犯人だったら、とんでもないことになりますね。ほら、前科があって警察検察に恨みを持ち、なおかつ、遠隔操作系プログラムのプロフェッショナルで、神奈川県に住み、江ノ島に土地勘があり、事件の直後に急にブログを閉鎖して、架空の住所移転までした、韓国語にもゲーム言語にも堪能なあの人ですよ。
というわけで、あたくしの次のライブも濃いことになりそうです。
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