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安倍首相に苦言 古賀元幹事長「総理の意向で物事を決めるな」〈週刊朝日〉
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140515-00000001-sasahi-pol
週刊朝日 2014年5月23日号より抜粋
近隣諸国と摩擦熱を高める安倍外交。おととしの政権発足後、中国との首脳会談は開かれていない。今年3月、オバマ米大統領を交えて韓国との首脳会談にこぎつけたが、朴槿恵(パククネ)大統領が安倍首相との握手に当初応じないなど、溝の深さが垣間見えた。自民党元幹事長の古賀誠氏(73)は、安倍総理の暴走を危惧する。
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古賀:関係悪化についてはもちろん心配しています。友達は選べても隣の国は選べませんから。中国と首脳会談ができていないというのは残念なことだし、総理も政府も自民党も心配はしています。でも、これをどう改善していくのか? 総理は民間も含めたいろいろなチャンネルを通じて交流を続けながら、首脳会談にたどりつくと言っていました。それもまあ一つでしょう。しかし、集団的自衛権のテンポは速いけど、こっちのテンポはちょっと遅いような気がしてなりません。
――政権が右傾化の色を強め、安全保障分野などの改革は速いスピードで進む。だが、党内からはなかなか批判の声が上がらない。夏には内閣改造や党役員人事が予定されているためか、沈黙する議員の姿が目につく。
古賀:よく「政高党低」と言われますが、本来、政府と与党は一体です。つねにチェックとバランスが求められている。政府と党の力関係はバランスが取れていたほうがいいんです。
ところが安倍さんの支持率がきわめて高い。衆院選が小選挙区制ということもある。総裁と、その取り巻きが候補者選考などで圧倒的に力を発揮できる状況になり、議員の立場が弱くなった。
たとえば、政府が出す法案については、必ず与党の事前了承を得るのが慣例です。部会から政調会、さらに総務会と手続き上は審査していますが、ほとんど意見らしい意見が出ない。「これは総理のご意向だ」の一言でどんどん進んでしまう。水戸黄門の印籠(いんろう)のようです。中身の議論よりも総理の意向で物事を決めている。
――昨年6月、古賀氏は共産党機関紙「しんぶん赤旗」を皮切りに、新聞・雑誌、テレビで安倍首相に耳の痛いことも指摘している。
古賀:党内で異なる意見を言うことで、安倍総理や政府も「あっ、ここは時間が必要なんだ」「ここはこういう緊張感と誠実さが必要なんだ」と、わかるんだから。安倍さんには失敗した第1次安倍政権の二の舞いは踏まないというのはしっかりあると思う。聞く耳を持つ内閣になっている。われわれは政権を信頼して、認めていかなければならない。
私は言うべきことはきちんと言う。それを総理も政府も謙虚にくみ取って、議論を党と一緒に深めてほしい。それがチェックとバランスです。今のような体制ではいずれまた必ず、国民から手痛いしっぺ返しを受けますよ。
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