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2014年 05月 12日
ナイジェリアのイスラム過激派組織「ボコ・ハラム」が、女子生徒200人以上の拉致事件や爆破テロ事件、自分たちの思想に従わぬ住民の虐殺事件などを相次いで起こし、国際的な問題になっている。(-"-)
「ボコ・ハラム」とは、ナイジェリア北部の言葉で「西洋の教育を禁止する」という意味であるとのこと。
イスラム原理主義を説く組織で、西洋のキリスト教文明やそれに基づく思想や教育を否定。ナイジェリアに西欧の文明が広がったことが、国や国民を堕落させたとして、西洋の教育を廃止すべきだと主張しているという。<ナイジェリア政府が急速に西欧化した経済・社会政策をとっていること&職業や貧富の差が拡大していることに不満を抱いて、反発を示している部分もあるらしい。>
コアなイスラム原理主義の組織の中には、「女性は男性の所有物であり、夫や家族に奉仕すべきものだ」として、女性には人権や教育の必要性を認めず。髪や手足だけでなく顔も隠すことを強いたり、暴力により支配したりすることも許容するものがある。<アフガンを占拠していたタリバンもそうだった。>
ボコ・ハラムが今回、学校を襲撃し、女子生徒を200人も拉致し、隣国に妻や奴隷として売り飛ばしたと発言しているのも、女性に教育を与える必要はなく、奉仕することが務めであることをアピールするためだったと言われている。(~_~;)
国連安全保障理事会は9日、ナイジェリアで女子生徒ら200人以上が拉致されたことを強く非難すると共に、少女たちの無条件での即時解放を求める声明を発表。
また米国のオバマ大統領も、この拉致行為を強く批判し、少女たちの救済のために、米国として司法省と連邦捜査局(FBI)などの専門家を派遣することを決定。<オバマ夫人も、異例の演説を行ない早期の解放を要求。>また、英仏など欧州の国々も、救済支援を行なう意向を示している。(・・)
アジアの一部地域では、イスラム過激派が女性のレイプしたり、学校に通う女性に暴行や銃撃を行なったりする事件も横行しているし。(-"-)
<パキスタンでタリバンに銃撃され、英国での治療で奇跡的に命をとりとめ、回復をしたことで世界的に有名になったマララさんもそのひとり。>
これはイスラムに限らないことだが、アフリカで内戦が起きている地域では、これまでも多くの少年少女が誘拐され、兵士として戦うことを強いられたり、性的な行為を含めて奴隷のように扱われたりしており問題視されている。(ーー)
それぞれの民族や地域には、伝統的な宗教や思想、文化があるし。それを大切にしたいという考えも理解できないわけではないのだが。
しかし、だからと言って、人間の命や身体、人格や権利、尊厳が否定されていいというものではないわけで。mewは、それがもともとは欧米の思想に始まったものであれ、どこの思想に起因するものであれ、世界中で尊重して行かなければならないと考えている。(・・)
そして、今はナイジェリアで拉致された女子生徒も含め、世界中で誘拐された戦いや奉仕を強いられている少年少女が、どうか1日も早く救済されることを祈るばかりだ。(-人-)
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ところで、mewに最初に「ボコ・ハラムは、『欧米の教育を禁じる』という意味で、欧米の人権思想やそれに基づく教育が、イスラム社会をダメにしたと主張しているらしい」と教えてくれた知人が、「何か安倍たちの主張と共通するものがあるよな」と付言していたのだけど・・・。
思わず「確かに」と思ってしまったところがあった。(~_~;)
もちろん安倍首相らの超保守派にも、様々な考えの人がいるし。まあ、少なくとも、今の時代において、女性に教育はいらないとか、暴力で服従させてもいいと主張する人はいないと思うのだけど。<安倍晋三氏個人は、妻を含め、女性をそれなりに尊重するタイプだと思うしね。>
ただ、安倍首相&超保守仲間たちが、戦後、GHQによって日本の憲法や教育が変えられ(押し付けられ)、「個人の尊重」や「人権重視、平等」の思想が植えつけられたことが、戦前の本来あるべき日本を失わせ、日本のダメにしたと主張しているのは事実だし。
「戦後レジームからの脱却」をスローガンにして、欧米のキリスト教思想に基づく日本の戦後体制(憲法、教育、国や社会の仕組みなど)を戦前に近いものに戻そうとしているからだ。(~_~;)
<安倍首相は、今年2月20日の衆院予算委員会でも、「教育基本法は(第2次大戦後の)占領時代につくられ、長い間、改正されなかったが、そうしたマインドコントロールから抜け出す必要がある」「憲法や教育制度を私たちの手で変えていくことこそが、戦後体制からの脱却になる」「(戦後の)占領時代につくられ、時代に合わない仕組みもある。不磨の大典ではない」と主張していたです。^^;>
* * * * *
mewはたまに、安倍氏らの超保守派の思想は、「神国原理主義」とも呼ぶべき宗教に近いものを感じることがある。^^;
安倍氏らは、今でも日本は神の子孫である天皇が作った国(神の国)だと。そして、天皇を国体(国の中枢)にして、国民が敬愛する天皇やその国の繁栄のために貢献するような国づくり&教育をすべきだと考えている。^^; <戦前は、天皇自身が「現人神」だと教え込んでいたしね。>
また、日本はある意味で、天皇を父とする家族であって。国民はまずは自分の家族に尽くし、同時に父なる天皇に尽くすべきだという考えも有している。(・・)
そして、国や家族に尽くす時は、「滅私奉公」で「私」や「個」を捨て、公のために貢献しなければならないのだ。(~_~;)
他方、GHQが現憲法や教育方針のベースにした欧米のキリスト教思想では、「神」(キリスト)の前では、人は全て「個人」として扱われ、生まれながらにして自由や平等を享受していて、国家権力は基本的にそれを制限してはならないと考えられている。
でも、このような「個の尊重」や天賦人権思想は、安倍氏らの考えとは合わないわけで。安倍氏らは、そのような思想を排除して、戦前に近い形の日本に戻そうとしているのである。 (ノ_-。)
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安倍氏らのそのような考え方は、自民党が12年に発表した改憲草案にもあらわれている。(@@)
この改憲草案の前文には「日本国は、長い歴史と固有の文化を持ち、国民統合の象徴である天皇を戴く国家であって」という一文から始まり、「日本国民は、国と郷土を誇りと気概を持って自ら守り、基本的人権を尊重するとともに、和を尊び、家族や社会全体が互いに助け合って国家を形成する」という彼らの国家観を書き込んでいるし。
しかも、現12条の基本的人権の享有の条項は「国民の責務」と題されて、「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを自覚し、常に公益及び公の秩序に反してはならない」と規定。
<何と現21条の「表現の自由」に関しても、わざわざ「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」という項が付け加えられているのよね。 (・o・)>
現13条の「すべて国民は、個人として尊重される」の「個人」は「人」に換えられているし。現憲法にはない「家族の尊重、相互扶助義務」が新設されているのである。(~_~;)
この他にも、細かいことを書けばキリがないのであるが・・・。
安倍首相羅賀、とりあえず国民主権や基本的人権の尊重は維持するものの、西洋の天賦人権思想をできるだけ排除し、明治憲法同様、「個人」を認めず、国益のためには人権を大幅に制限できるような憲法に換えようとしているのは明らかだろう。(~_~;)
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そして、このような彼らの理想とする国を作るために、安倍首相は、前政権でも今政権でも、「教育再生」を目標に掲げて、学校教育の改変(改悪)に取り組んでいるのだ。(~_~;)
安倍首相は、前政権の06年には教育基本法を改正し、「愛国心」を教育目標に書き込むことに成功。
今政権では、「第1次安倍内閣で教育基本法を改正し、日本の伝統と文化や、愛国心、郷土愛というものを尊重することを書いたが、残念ながら、教科書の検定基準には改正教育基本法の精神が生かされていない」として、教科書検定の基準の見直しを行なうことに。<愛国心をの尊重する姿勢が見られないものや、政府の歴史認識を記していないものは、検定で不合格になっちゃうかも知れないのよね。(-"-)>、
また、道徳を正式に教科化することも決まったのだけど。安倍氏らは、オモテ向きは、いじめの防止などのために人間としての教育をすべく道徳を強化すべきだと主張しているものの、彼らの真の目的は、道徳教育を通じて、小さい頃から日本の国民のあり方や日本の伝統文化を子供たちに刷り込み、天皇や国に対する敬愛心、忠誠心を持って、国に貢献する国民に育て上げることにあるのだ。^^;
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今、安倍氏の古くからの盟友&ある意味で、安倍氏以上に超保守的な下村博文氏が文科大臣を務めていて、道徳教育の改変に意欲的に取り組んでいるのだけど。
文科省が、来年度のから配布する教材の内容にも、彼らの思想、目的が色濃く反映されている。(・・)
『文部科学省が来年度から小中学生に配布する道徳用の新教材「私たちの道徳」には、いじめ問題への対応などのほか、「日本人としての自覚」を深める記述も数多く盛り込まれた
分かりやすい物語で、日本人が昔から大切にしてきた“美しい心”とは何かを考えさせる内容だ。(産経新聞14年2月14日)』
小学校1・2年生用の教材には、祇園祭の練習に取り組む子供に、父親が「みんな、そうやって千年も続く祇園祭を守って来ているんだ」と励ます話が。
小学校3・4年生の教材には、「伝とう文化を大切に」というテーマで、和服、和食、和室、風呂敷などについて写真付きで説明。また端午の節句や七夕などの日本の伝統行事も紹介しているという。
小学校5〜6年生の教材には、剣道を習っている少年が、上級生が試合に負けたあとでも立派な態度で礼をする姿に心を打たれ、《美しい》と感じ、先生から「日本人が昔から大切にして来た『礼』、相手を思いやる精神を我々が受けついでいかなければならない」と教えられるという話が載っているらしい。(以上、産経新聞の記事や表から、mewが編集)
mewも、自国の伝統文化や精神を学ぶことは大事なことだと考えているのだけど。(でも「道徳」ではなくて、「社会」や「総合学習」で扱うべきだと思う。>
果たして、「日本人としての自覚」「日本人の美しい心」を学校の道徳教育の中で教えることが望ましいのかどうかは「???」だし。このような教材は、やはり日本人としてのあり方、価値観を子供たちに植えつけることを目的に作られたのではないかと感じてしまうところがある。(-"-)
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また、昨日も、下村文科大臣が、教育勅語を参考にした人格教育を検討する議員連盟を発足させるというニュースが報じられていた。(・・)
『人格教育の重要性を訴える超党派の「人格教育向上議員連盟(仮称)」(会長・下村博文文部科学相)が6月上旬にも発足することが10日、分かった。明治23年に発布された教育勅語を参考として教育のあり方を根本から見つめ直し、政府内にある道徳の教科化の動きを後押しする狙いだ。
議連には下村氏のほか、民主党の笠浩史元文科副大臣、日本維新の会の中田宏国対委員長代理らが参加する。13日にも準備会合を開き、教育問題に精通した保守系議員を中心に100人規模での発足を目指している。
政府は今年2月の中央教育審議会(中教審)総会で、道徳の授業を小中学校の正式な教科にするよう諮問しており、秋までに答申が出る見通しだ。議連発起人の一人は「子供のときは、知識の詰め込みよりも人格、教養を高めていくべきだ」として、道徳の教科化の必要性を訴えている。
議連が着目するのは、教育勅語に記されている「兄弟・姉妹は仲良くしましょう」「人格の向上に努めましょう」などの12の徳目。下村氏は「今でも十分に通用し、中身は普遍性がある」と語っている。議連では教育勅語の精神を道徳教育にどう生かすについても議論する考えだ。(産経新聞14年5月11日)』
安倍内閣は、道徳を正式な教科にすることを決め、検定教科書を作る準備が始まりつつあるのだが。超保守派は、以前から、明治時代から戦前にかけて行なわれていた「修身」の授業内容や「教育勅語」を取り入れることを目指しており、様々な活動を行なっているのである。(~_~;)
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確かに、「教育勅語」には、それぞれのパーツを見る限り、「父母に孝行し、兄弟仲良くし、夫婦は仲むつまじく、友達とは互いに信じあい」と、今の世でも大事なことが色々と記されているのであるが。(現代語訳を*1にアップしておくです)
ただ、ここで留意すべきことは、教育勅語というのは、明治天皇が自分の臣民(君主に支配されている国民)に与えた「教え」&「守るべき義務」であって。「もし危急の事態が生じたら、正義心から勇気を持って公のために奉仕し、それによって永遠に続く皇室の運命を助けるように」と、皇室とお国のために戦うことも命じているものだということだ。(-"-)
おそらくその部分はカットするとは思うのだけど。でも、下村氏らが「教育勅語」を道徳教育に取り入れようとしている根底には、「先祖代々伝わる天皇の教えを子供たちに学ばせるべきだ」という考えあるわけで。
ここにも神国原理主義を少しでも教育に入れ込もうとする意図があるのだ。(-"-)
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女性の教育、あり方に関して言えば、戦前の日本では、女性は家庭や仕事の労働力、出産&子育てをするための存在であって。教育は不要だと思われていたし。<今、NHKの「花子とアン」でやっているけど。富裕層でさえ、十代後半になれば「高等教育よりも結婚」だったし。^^;>
民法上、契約などができない無能力者として扱われ、中には奉公に出されたり、実質的に売られたりして、性的なものも含めて、奴隷的な苦役を強いられるケースも少なからずあったのが実情だ。(-"-)
<戦後は、GHQのお陰で(?)小中学校が義務教育化されたものの、60年代までは女子の高校進学率は低く、やはり労働力や出産の道具として扱われる感じがあったし。86年に男女雇用機会均等法が施行されるまでは、女性は25歳ぐらいまでに退職し、結婚、出産すべきという風潮が強く、「クリスマス・ケーキ」(25日(25歳)を過ぎると、売れ残りで、安く売るか処分するしかない)と言われることもあったりして。(~_~;)>
安倍首相は、労働人口の低減を補う意図もあって、女性をもっと活用すべきだと提言。「2020年までに指導的女性リーダーを30%以上に」との目標を掲げたりもしているのだけど。
他方で、安倍首相の超保守仲間の中には、少子化&人口減対策のために、また子供の教育のために、女性は(少なくとも3年は?)家庭にはいって、出産や子育てに専念すべきだと主張する人も少なくないし。国や自治体が主導して、母親の子育ての仕方を教えるべきだと唱えている人もいる。(~_~;)
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安倍首相が百田尚樹氏らと共にNHK経営委員に任命された長谷川三千子氏(哲学者)は、今年1月に産経新聞に、女性は2〜3人子供を産むために家庭にはいるべきだと投稿していたことがあったし・・・。^^;
『日本の若い男女の大多数がしかるべき年齢のうちに結婚し、2、3人の子供を生み育てるようになれば、それで解決です。』『「性別役割分担」は、哺乳動物の一員である人間にとって、きわめて自然なものなのです。妊娠、出産、育児は圧倒的に女性の方に負担がかかりますから、生活の糧をかせぐ仕事は男性が主役となるのが合理的です。』
<また超保守派の中には、女性が社会進出するようになったため、国に余計な費用負担がかかるようになったと批判する人も。女性が家族の世話をするのが重要な役割分担だと自覚し、家庭で子育てや高齢者介護に従事すれば、保育園や介護関連の財政負担が減って、国益に資すると言ってたのをきいたことがあるです。^^;>
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また下村大臣の作る議連では、『「親のモラル低下も最近の教育問題の一つ」(議連関係者)として、規範意識を親世代にも浸透させるために道徳教育への親の参加の是非などに関しても意見交換する予定だ』と記されていたのだが。(産経新聞14年5月11日)
安倍氏らの超保守派は「親学」なる教育理論+αを信奉しているのだが。<「親学」は教育の仕方が悪いと、社会的に問題がある子や(科学的に誤りなのだけど)発達障害の子に育つと唱えていたりするのよね。>
何とかその子育て法を国や自治体の施策に取り入れるチャンスを狙っているもするのだ。(~_~;)
安倍首相が、今政権で女性が育児休暇を3年とれるようにしたいとの施策を提案し、「3年間、抱っこし放題」とアピールしていたのだが。このフレーズにも、親学の影響が及んでいるし。^^;
安倍前政権で、首相補佐官(教育再生担当)を務めていた山谷えり子氏は、官邸に設置した「教育再生会議」で「子守歌を聞かせ、母乳で育児」「授乳中はテレビをつけない」などの「親学に関する緊急提言」を発表しようとしていたし。<ただし、政府与党からも慎重論が出たので、正式発表は控えることに。^^;>
12年には、超保守派の地方議員が多い大阪維新の会は、親学の提唱者の考え盛り込んだ「家庭教育支援条例」案を大阪市議会に提出したことがある。<でも、橋下市長を含め、周辺から批判を受けたため撤回。^^;>
この他にも、mewから見たら、アンビリバボ〜な主張や事例が多々あるのだけど。
このように、安倍首相らの超保守派は、欧米的な思想や教育をできるだけ排除して、自分たちの思想に基づく「日本人のあり方」「女性や親のあり方」を、国の施策として国民や子供たちに教え込んで、戦前のような日本に戻そうとしているわけで。<やっぱ「ボコ・ハラム」の主張と共通するものがあるでしょ?^^;>
もし安倍首相や超保守派系の政治家の政権が続いたら、海外からも異端視されるような日本は前近代的なアブナイ国になって、海外からもしまうのではないかと憂慮しているし。
早く日本の国民の多くが、そのことに気づいて欲しいと願っているmewなのだった。(@@)
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