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ワタミ赤字転落で崩壊寸前 ブラック企業のビジネスモデル
http://gendai.net/articles/view/news/150068
2014年5月9日 日刊ゲンダイ
ワタミ元会長の渡辺美樹参院議員/(C)日刊ゲンダイ
ブラック企業の“ビジネスモデル”は、もう限界ということではないか。
大手居酒屋チェーンのワタミが1996年の上場以来、はじめて赤字に転落した。8日に発表した14年3月期連結決算は純損益が49億円の赤字。前年は35億円の黒字だったから、天国から地獄の様相だ。
「売上高は前年比3%増の1631億円でしたが、営業利益が68%減の29億円だった。アルバイトの時給上昇が業績の重荷になったようです。もっとも、ブラック企業の風評もあり、時給を上げても求人が埋まらない。人手不足で今年度中に全店舗の約1割にあたる60店舗の閉鎖を計画していて、21億円の特別損失を計上したことも響きました」(経済紙記者)
■時給を上げても人が集まらない
ワタミといえば、無理のきく20〜30代の若者を低賃金でコキ使うことで成長してきたブラック企業の代表格だ。
求人情報会社によれば、飲食店のアルバイトの平均時給は12年1月の920円から25カ月連続で増えていて、942円に上がったという。バイトの給料がちょっと上がっただけで、経営が立ち行かなくなってしまう。
ワタミの桑原社長も、決算発表の会見で「われわれの成長戦略が曲がり角に来ている」と認めていた。“ブラックビジネスモデル”は崩壊寸前ということだ。
「すき家」のゼンショーホールディングスも、人手不足を理由に今年2月から4月にかけて123店舗を休業し、124店舗が深夜・早朝営業を休止した。
人手不足は外食、サービス、建設業界などに広がっている。時給を上げても応募が増えないという。自業自得だが、とくにブラック企業の烙印を押された会社には、アルバイトが寄りつかない。
そもそも、人件費を安く抑えて、労働者を酷使してボロ儲けしようという発想が間違っていたのだ。
ところが、安倍首相はさらに人件費を安くしようとしているのだから、どうかしている。
「安倍首相は<有効求人倍率が上がった>と自慢していますが、そのほとんどは短期雇用の非正規社員です。アルバイトの平均時給が上がる一方で、正社員の所定内給与は22カ月連続で減少している。アベノミクスで給料が増えるなんて大ウソだし、クビ切り自由の“限定正社員”や残業代ゼロの“ホワイトカラーエグゼンプション”を導入して、企業が安く使い捨てできる労働力をさらに増やそうとしているのが安倍政権です。サラリーマンの給料が上がらなければ、お父さんの小遣いが減って、居酒屋にも行けなくなる。いまやワタミで飲めるサラリーマンは恵まれた人たちなのです。それで外食産業の業績は悪化し、正社員の給料も上がらない。こういう悪循環に陥っているように見えます」(経済ジャーナリスト・荻原博子氏)
アベノミクスの矛盾がここにも表れている。
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